富豪刑事の最終回
大団円、でしょうか。
新旧「愛のメモリー」の競演や、ラストの札束の雪景色などおふざけが過ぎた感もありますが、
まあ娯楽作品としてはあんなもんでしょう。
それにしても、舞い散る福沢諭吉に見向きもしない布引刑事の男気には惚れ直しました。
最後の最後でようやく西島と美和子に進展(の兆し)があり、
布引の届かぬ思いには終止符の予感、ということらしいですね。ちぇ。
ミッチーが黒幕なのはキャスティングを見た段階でわかってましたが、
あれだけ引っ張ってようやく明るみに出た瀬崎と喜久右衛門との確執の正体は、
元々どうせ大したものではないだろうと思ってはいましたが想像以上の瑣末さでした。
挙句肩透かし(笑)だし。
本格推理ドラマ、では最後までありませんでしたが、
恐らくそんな部分での期待は既に誰もしていないでしょうし、
それをどうこう責めるつもりはないです。
狐塚の突然の翻意、そして猿渡にもようやく見せ場があったり、と、
全てのレギュラー陣にスポット(本当に僅かではありましたが)を当て、
そういう意味ではもう少し枠が大きかったらと思わずにはいられませんでした。
鎌倉警部の「部下の身内が…」あのセリフで一瞬もう続編はなくなったか、と不安が過ぎりましたが、
神戸家は没落もせず、瀬崎は瀬崎で殺されもせず-確執の謎が解けた以上その存在意義はなくなったけど-、
さり気なくミッチーが置き土産に鎌倉へ投げた言葉に更なる巨悪を予感させる。
DVD-BOX発売時期も鑑みてこれは今夏SPもしくは続編が作られるという嬉しい伏線なのでは?
もちろん映画化でも歓迎ですが。
2時間でやるのなら、松江さんや運転手さんにももっと出番を与えて欲しいし、
瀬崎のちょっと抜けてる美人秘書もなかなかキャラが立ってて面白そう。
ただ、意味ありげなキャストに実は何も他の役割も与えないで、今度は視聴者を肩透かし。
これもひとつのトリックだったのかもしれません。
次作はどうせならお台場あたりで…ってあそこは湾岸署の管轄か。
面白かったな。
単純に楽しめたドラマでした。深キョンかわいかったし、寺島さんに出会えたし。
私は5話と9話が一番好き。
この話だけ1枚のDVDに焼いて、保存版にしようと思います。
でも、小学生の頃からの筒井フリークとしては原作に忠実、ある意味地味な富豪刑事も見てみたい。
その際はぜひ本格推理モノに仕立てていただきたいものですが。
在りし日のみもざのショットです。
買ってもらったばかりの猫タワー、独り占めしています。
このときはまだ、何も私はわかっていませんでした。
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