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女王の教室@最終回フリークの呟き

最終回フリークとしては見逃せなかった「女王の教室」
ストーリーだけはテレビ情報誌や「ドラマは何でも教えてくれる」という名レビューブログで抑えていたけれど、ここまで良くも悪くも評判になったドラマ。最終回だけはきちんと画面で見たかった。

これはまんまと脚本を書いた遊川和彦さんの作戦勝ちだな、と思ったのはドラマへの批判が多いことを鑑みてスポンサーが提供のクレジットを拒否したという報道を見たとき。
視聴率もじわじわと上昇していったけれど、真矢の真意が見え隠れするようになってからは賛否の割合が明らかに前者に傾きはじめ、最終回では無気力教師の代表格だった内藤剛志演じる並木によって如何に真矢が生徒たちに心血を注いでいたかを明らかにされ、全てが1つの真実に繋がった。
生徒たちを導く、のではなくそれぞれがそれぞれの脚で歩いていけるよう前後左右から陰になり日なたになり支えている真矢の行動と信念はそれこそ微塵の揺るぎもなく、それでも過労で倒れた時ベッドの中で力なく漏らした言葉からもわかるように彼女は未だ「理想の教師像」についての模索を続けているのだ。
結局何が彼女をそこまでストイックにさせるのかは明確にはされていないけれど、恐らく彼女は教職を離れるまで変わることなく「女王」であり続けるだろうし、その生き方が彼女自身をすり減らしていくことも想像に難くない。

6年3組の生徒たちは、変わった。
真矢に私学への転職を勧めた-再教育センターへ行かせまいとした-校長、自らを恥じるように訥々と心情を語った並木、思わず真矢を追って声をかける天童、そして卒業式の朝、生徒たちに粋な計らいをした教頭…周囲にいた教師たちも変わった。
教室を再生させることが家族を再生させる。
和美が自分の足で立ち上がることをキッカケに和美の家族はそれぞれがそれぞれを思いやるということを学び、そして由介は真矢の暖かな配慮で母親の愛情を取り戻す。
他の生徒たちも「今を生きる」ことの大切さを学び、ぞれぞれの道を歩き始め、恐らくその家族たちはそれを支援していくのだろう。

その中で真矢だけが不変の存在であることを強調して終わることはないだろうな、と思っていたが案の定ラストシーンは彼女の笑顔だった。
和美が志望していた中学校に初めて通う朝、真矢は現れた。その出現を確信していたように弾けるばかりの笑顔で対峙する和美。
「アロハ」は由介とのそれ、だけではなくこの瞬間のための伏線だった。
再会の約束もしなければ、涙もないまま、振り向くことなく和美は駆け出していく。和美は知っているのだ、振り向かなくとも、そこに真矢の笑顔があることを。

もともと歴代の男役トップの中でも絶大な人気とカリスマ性を誇っていた天海祐希は誰が見ても認めざるを得ないほど容姿端麗で、醸しだす雰囲気も華やか、その存在感は若手女優の中でも抜きん出ている。
シリアスからコメディまで幅広くこなす器用さが仇になってか当たり役に恵まれなかった感があるが、このドラマは「離婚弁護士シリーズ」に負けるとも劣らないハマリ役だった。
恐らく最終回の視聴率は20%を超えると思われ「ごくせん」などのように日テレも2匹目の泥鰌を、と目論んでいるだろうと思いきや、週刊誌情報によれば天海サイドが続編やSPを断ってきたという。
それが事実であるなら、その気持ちはわからないでもない。
最終回を見てもなお、あの「教室」に批判的な人も少なくないだろう。
いくらエンディングで素の彼女を見せようと軽やかに踊らせてみたりしても、映像が印象づけるイメージとは怖いもので、きっとあの女教師の冷徹さが彼女に幾許かでも備わっている、そう思う人も少なからずいるはずだ。
それにそもそも真矢のキャラクターがある意味謎解きとなっていたドラマなので、彼女の部屋にある膨大な専門書や生徒一人一人の詳細な資料がクローズアップされた時点で既に手札は全部晒され、その部分で興味を引くことができなくなってしまったから同じ切り口はもう使えない。
和美のその後、とか黒い服に身を包んだ天童の授業風景(笑)、とか後日談を知りたいエピソードもあるにはあるが、このドラマはもうこのまま伝説として風化していった方がいいと個人的には思う。

このクールはほとんどドラマを見ていなかったので、「ドラマは-」には大変お世話になりました。
見ていないドラマのストーリーを知りたい時だけでなく、毎週見ているものでも見る人によって抱く感想がずいぶん違うな、と感心してみたり。
とにかくこれだけほとんど全ての連ドラを毎クール見続けるというのは根気も時間もいることで、愛読者としては早い更新を楽しみにしておりますが、どうぞくれぐれもご無理をなさらぬよう…
(大変僭越ではございますが、トラックバックさせていただきました)

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コメント

「ドラマは何でも〜」をいつも読んで頂いているようで
ありがとうございます。
記事で紹介して頂いていたのに
お礼が遅くなって申し訳ありませんでした。
これからもよろしくお願い致します。

天海祐希、秋のスペシャルドラマで
大先輩・越路吹雪を演じるようで。
これも楽しみですね。

投稿: ロビー | 2005/09/22 16:35

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