やっぱり好きになれない人です
小泉総理の靖国参拝についてマスコミも政界も侃々諤々、ですが、私は参拝そのものについては是を唱えます。
所謂台湾訴訟で福岡地裁は首相の靖国参拝を違憲とみなし、その理由として参拝を宗教的行為と捉えていましたが、もっと単純に考えられないものか。
確かに「英霊」とA級戦犯が合祀されていることは事実ですが、戦争という大きな過ちの中にあって何が正義で何が悪か、偶々日本は敗戦国になったから加害者として裁かれたけれど、万が一にもあの戦争で勝利を収めていたら。
国家という大きな力に踊らされた彼らの何を持って犯罪者と呼ぶのか、正直私にはよくわからないのです。
戦争によって亡くなった方々の霊を慰め、改めて平和を誓う。そのために一国の宰相が参拝することを何故これほど大げさに騒ぎ立てなければならないのでしょうか。
小泉首相には好感情を全く持っていませんが、ことこの問題に関してだけは共感を覚えていたんです。でも今回の中途半端な対応にはつくづく失望させられました。
何故正装ではなかったのか。何故玉ぐし料を払わなかったのか。何故記帳しなかったのか。
彼の狡猾とも言える立ち回り方は、結局異なる立場にある人たち全てに悪印象を与えたのではないでしょうか。
参拝するのであれば、正式な手順を踏んで行う。しないのであればしない。
どちらにもいい顔をしようとした挙句がこの有様。本当にがっかりです。
小泉が総理になってから明らかに日本の治安は悪化し、国の借金も増加の一途を辿っている。
それなのに、今回の総選挙で国民は自民党、つまり小泉政権を選んだ。このツケは必ず私たちに降りかかってきます。
国会よりも講演を優先する。総理の靖国参拝について聞かれて「答える立場にない」などと答える-じゃ、誰が答える立場にあるわけ?-。ああ、そういえばグリーン車にタダで乗れる!と喜んでいたガキもいたっけ。
こんな連中の歳費は我々国民の血税から支払われるんですよ。
いっそ、投票した人がその議員の歳費を支払う、という形式にでもしたらどうでしょう。そうしたらもう少し慎重に投票するでしょうし。少なくとも私はこの人たちには一銭もお金を出したくありません。
郵政民営化なんか後回しでいいでしょうに。
小泉首相、アメリカに向ける目をもっと自国の国民に向けてください。
客観的に見ても今の日本は膨らむ借金、そして回復傾向が見えてきたというのに増税でその気配を冷やそうとする税制改革、増える犯罪…明らかに良くない方向に向かっているのに、どうして自ら舵を取ろうとしないんだろう。そういう立場にあるというのに。
強烈なリーダーシップが裏目に出て、皆ハメルンの笛吹きに操られるように彼についていってしまう。そう、その行く先がどこであるかもわからないままに。
民主党の前原代表。早くもっと力をつけてください。いや、他の誰でもいいんだけど、一刻も早く独裁者の首に鈴を着けてください。
挫折を知らず、また家庭すら守ることのできなかった人が、どうして一国を治めていくことができようものか。
やっぱり小泉首相はどうしても好きになれません。
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