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吹奏楽@今は昔

一昨日の日テレ「日本全国吹奏楽の旅」に最初から最後まで唸らされっぱなしでした。

…なんであんなにレベルが高いの?!高校生の演奏って。信じられない…

武生東高校の自由曲は完全にJAZZです。リズムの刻み方が一昔前のニューサウンズインブラスにありがちの「パチモンジャズ」とは全く違っていて、れっきとしたホンモノのスイングなんだからびっくり。エレキベースなんて使ってもいいの?あ、いいか。「ディスコキッド」あたり確かエレキベースの譜面があったような記憶が。

そして市立柏高校の「サバンナ」に至ってはこのまま劇団四季に持っていっても違和感ないくらいの強烈な個性と精緻な仕上がり。動物の鳴き声?あれ?コンクールって声出しても…あ、そういや「ハーーーーイヤ!」なんて掛け声入りの課題曲聞いたことあるからこれもアリなんだろうな。
あのサックスのお兄ちゃんのソロ、技術的にはライバルの女の子の方が上でしたがこの子は音に色気がある。下級生の女の子にも人気あるみたいだし。何よりも本番に強いタイプらしく、全国の時の演奏が一番よく出来てたのはご愛嬌ですね。

堅実に課題曲にマーチを選んだ(…って、何故こんなにマーチばかりなの?今年の課題曲は)金沢桜ヶ丘高校は音が素直だ。自由曲が聞けなかったので何ともいえませんがこれぞまさしく高校生の吹奏楽、という印象を持ちました。一番保守的な演奏で審査員受けするだろうな、と。

京都洛南高校の自由曲はとても吹奏楽らしい正統派。聞いてみるとアインザッツが取りにくくて演奏するだけなら技術的にはここまでの3校に比べて難易度が一番高いかもしれない。しかもあのラストのトランペットのサビは危険度が極めて高く、音が転んだら全てパー。
それに、あのアクロバティックな楽器の持ち替え-普通パーカッションとソプラノサックスは兼任しないだろう-はサビ以上にリスキー。なのに臆することなくあの大舞台で見事に全てを成功させた彼らは大したものです。
個人的には決してお薦めできない手段だと思いますけどね。

結果、演奏としては高校生離れしていてプロの域にまで近づいていると思われた柏の銀、武生東の銅。
他を聞いていないので何ともいえないけれど、あの自由曲はどちらもあまり審査員受けしないようには思いました。
でももう吹奏楽を離れて幾久しいからもう傾向としてあの手の曲が登場しても違和感はなくなっているのかな。
アルフレッド・リードとかもう過去の人なんだ。うーむ。
審査員の意図や審査基準がわからない(昔の常連さんがほとんどいない)けれど、きっと感覚も審査方法も私の現役時代とはかなり違うんだろう。

実は、吹奏楽コンクールの全国大会で金賞をもらったことがあります。昔のお話ですけどね。
その時の演奏は今でもたまに聞いたりしてますが(全国で金を取ると演奏がCD化される)恐らく技術的には今日の彼らに比べたら全く敵わないだろうことは間違いありません。
もうね、リードミスとか、トランペットがそれこそコケたりもしていたり、今聞いてもハラハラさせられます。
でも、バンドジャーナルで後日読んだ審査員評は皆私たちの演奏を「楽しい」と表現していました。実際演じている私たちもあの舞台は楽しめましたし。

本来、音楽は名のとおり音を楽しむもの。
では番組に登場した彼らは果たして演奏していて楽しかったのかな。
先生のために。自分のために。全国目指して。金賞目指して。そこに彼ら自身が音を奏でることの楽しさを感じる、ということは存在していたのかな。
余計なお節介だとは思いますが、そんなことを考えながら見ていた2時間でした。

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