もう少しだけ彼女のことを
本田美奈子.さんのお通夜、そして告別式が執り行われました。
ここぞとばかりに悲嘆に暮れる姿をマスコミに見せ付けるタレントが多かった中で、同期だという南野陽子さんの言葉が身に沁みました。
「私を筆頭に、歌が上手じゃなくて、努力も足りない、そんな人がたくさんいるのに何故…」
言い切った南野さんの表情は本当に悲しみを湛えていて、唯一心を打ちました。
記者会見を開いた方もあれば、この人まだ芸能界にいたの?という元アイドルまで、様々な人たちの恐らく計算されたコメントを聞くともなしに聞きながら、遺影の明るい笑顔はきっとどの言葉に心が篭っているか、どれが飾り立てたものなのかなんてことは考えもしないのだろうな。そんなことをぼんやりと考えながら一日を過ごしたような気がします。
神は残酷。若く、才能がありまたそれを最大限活かそうと努力していた人を連れて行ってしまう。
死は全てを奪い、終焉を齎すけれど、彼女が残した歌声は消えることはありません。
死は終わりでも負けでもない。それでも敢えて勝敗でいうなら彼女は勝者に他ならないはず。
そう、これだけの時間を割いて各局が報じるほど彼女は芸能界にあって大きな存在となっていたのですから。
-彼女がそれを望んだかどうかはさておき、たまたま他に大きなニュースもなかったという条件すら彼女の味方だったように思います。
彼女のCDはアイドル時代のベスト版しか持っていません。
せめてもの餞にクラシックのCDをリリースされているだけ買おうと思っています。
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