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大人げない?@トップジョッキーの日記を読んで

武豊騎手の公式サイトを愛読しています。
地方競馬の現状を憂えて、それこそ門別や旭川まで嫌な顔ひとつせず乗りに来てくれることには道民として感謝の気持ちでいっぱいですが、このサイトにある彼の日記を読むと少なからず不愉快な気分にさせられることがしばしばあり、困惑してしまうのです。

今回更新された日記に書かれていた「勝ち負けという気持ちがわき上がってこない」という言葉は確かに本音でしょうけれど、競馬の公正という部分ではいかがなものかと。
乗る前から勝ち目がない、と表明することは馬にとってもオーナーサイドにとっても屈辱以外の何者でもないんではないでしょうか。
ましてやその記事を読んだその馬のファンは愉快では決してないでしょう。
そりゃ実際の勝ち負けはともかく、いつもいつも本命対抗と言われている馬にばかり騎乗していればそういう感覚も鈍ってしまうのかもしれないですけどね。
確かにそのレースには連覇を狙う強い馬はいます。でも何が起こるかわからないのが競馬。
勝ちに行こうとしない、そんな表現にもとれるこの記載。トップジョッキーの驕りに思えてならないのは私だけでしょうか。

エ杯についても、流石に月曜日のスポーツ紙などでさんざん言い訳をなさっているためか淡々とした記載ですが、「動くに動けない場所に入ってしまったボクも悪いのですが、あんな競馬は二度と御免ですね」そんな競馬、をご本人も割とよくなさっていると思うのですが。
勝ちに行こうとした馬と、それによって微妙に位置取りをずらされてしまう馬。よくある図ですし、パトロールフィルムを見てもさほど大きな不利ではない。それを証拠に審議の青ランプすら点ってはいないのですから。
むしろ勝った馬の力を素直に認めるべきです。川島騎手や上村騎手がしているように。

素人目に見ていて思ったのは、エアメサイアよりも、アドマイヤグルーヴの方が強かった、ということ。
もし上村騎手の追い出しがもう少し遅かったら2着はあったかもしれない、そんな印象を持ちました。
そもそもスイープトウショウとエアメサイア、同じ秋華賞を制した、と言っても昨年のそれと今年のそれとでは内容がかなり違います。
時計(スイープ1.58.4、エア1.59.2)だけを単純に比べてもその差は歴然。
偶々シーザリオがアメリカンオークス制覇という偉業を成し遂げたことで3歳牝馬が高レベルだと思われてきましたが、今週のマイルCSのラインクラフトの結果如何によっては、そうとも言えない、ということが証明されてしまうかも。

不利のせいで負けた、と広言して憚らないことと、初手から勝てる気がしない、と公に書いてしまうこと。
両極にあるようで実は根にあるのは同じ考え方なんですよね。
加害馬(彼にとって)のせいで負けた。勝ち目のない馬に乗るから勝てない。じゃ、乗り役の責任は?
武騎手自体は好きでも嫌いでもありません。でも彼がいつまでも図抜けたトップの座に君臨し続けていることは必ずしも競馬の隆盛には寄与しないのではないか、最近はそんなことも考えたりしています。

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