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「山口母子殺人事件」に思う

私は法律に関する知識もなければ、そのような教育も受けていない(法学部出身ではない)ため、このエントリはあくまで感情論であることをまずエクスキューズしておきます。

今日、最高裁の小法廷で行われるはずだったある事件の口頭弁論。そう、平成11年4月14日、山口県光市で起きた母子殺人事件のそれ、です。
マスコミの注目も集め、私も大いに興味を持っていたその裁きの場は、弁護側の欠席、というなんとも憤懣やるかたない結末に終わりました。
欠席の理由を弁護側は被告の心境の変化(のため時間がほしい)、と紙面で公表しましたがこれは明らかに裁判の引き延ばしを図ったとしか思えない。
最高裁で口頭弁論が行われるのは、控訴審までの判決に何らかの変化が起きる可能性があるから。
ただでさえ、裁判官の資質を問われる「おかしな判決」が多いこと、また、端的に言えば殺された人数で死刑か無期か、の振り分けが行われていると思わざるを得ない風潮の中で、最高裁がこの事件をもって1つの方向性や司法の持つ公正さを表明しようとしているのでは、と私も感じたのですが…

-弁護士、って何?
犯罪者にも人権がある。それは理解できます。
果たしてこの被告が犯した罪が果たして極刑に値するのかどうか、それを弁護側は冷静に考えることはしないのか。
少しでも被告人の利益に結びつく判決を得られさえすれば、被害者の人権、遺族の人権なぞは風の前の塵芥。
そう考えている、と思われても言い訳はできまい。
裁判の風向きが変わってきたことに対して危機感を抱いたのは被告人だけでなく弁護士たちもそうであったらしく、今回の口頭弁論について却下を何度も申し出た、という話をテレビ朝日の夕方のニュースで解説者が仰っていました。
人を二人も、それも自分よりも非力でしかも一人は抵抗すらできない乳児までをも殺めておきながら、ようやく勝ち取った無期懲役という、ものの10年もしないで出所できる「嬉しい判決」をものし、勝利に酔っていた(ガッツポーズをした弁護士がいる、という話もありますが)はずの弁護側。
被告人にとっては有能、そしてそれ以外の-恐らくこちらが大多数-人たちにとっては狡猾で許しがたい存在にまでなってしまった彼らにとって「正義」とはいったい何なのか。

反省の色を見せないこの被告人に対してバカの一つ覚えのように「矯正」「更正改善」と唱え続ける司法には呆れてモノが言えません。
この男が友人に向けて書いた手紙が公表され、控訴審の行方が注目されましたが、あの手紙のどこに!反省や更正の余地が見えるというのでしょうか。
仮に無期が確定したとして、この男の更正にかかる矯正教育は私たちの税金で賄われるんですよ。冗談じゃない!
更に許しがたいのは、今も一人で闘い続けている被害者の夫までをもこの手紙で貶めているという点です。
しかも、手紙の中には再犯を仄めかす記載まである。
それでも何故「更正」させることに拘るのか。
司法は、死刑にしたくないがために一生懸命その理由を探している、そんな印象を受けたのは私だけではないはず。

…あーくそ!腹が立つ。
ちなみに、この事件についての高裁判決などをこちらのサイトで詳しく知ることができます。
トップページのみリンクを許可されていますので、トップ→事件→最近の主な事件の判決要旨、と進んでください。
これ、読めば読むほど腹立たしいというか口惜しいというかやるせないというか…
また、この手の犯罪が起きるたび、加害者の生活環境などを取り上げて、情状酌量を得ようとする弁護側の陳述を目にすることが多いのですが、それは、おかしい。
それならば同じような境遇におかれている人は全て犯罪者になるはずで、でも実際にはそうではないでしょう。


死刑を廃止することに異を唱えるつもりは正直ないのですが、それなら終身刑と加重量刑(でいいの?つまり1つ1つの罪に対して量刑を加算する。つまり懲役150年だの200年だのという終身刑と同等の刑となること、が言いたい)を導入してほしい。
となるとただでさえ収容施設が不足しているこの現状においてはますますそれが進むことは間違いないので、過疎地域に新たな収容施設を建設し、そこに新たに刑務官を採用すれば雇用も確保される。
ハイテクを駆使して脱獄不可能な要塞を築けば地域の安全だって保証出来るし、そう、固定資産税や住民税などもその地域に落ちる。
そもそも一生出られない囚人ならば更正の必要もないから、そちらの専門的分野での人員は削除できます。
-良いことづくめ。違う?極論ですね相変わらず。
でも、恐らく死刑は廃止にはならないだろうし、終身刑もきっと導入されはしない。
この保守的で変化を厭う日本という国でそんな大きい法改正は行われないと私は踏んでいます。
だからこそ。

願わくば、犯罪者の人権よりも、被害者とその遺族の人権が尊重されるような、判決が出ますよう。
そして、この社会を舐めきっている男に真実の恐怖と悔悟の気持ちを味わう機会が訪れますよう。

司法の最終的な判断が法の精神にのっとり、かつ人間的であることを強く願っています。

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コメント

みもままが、ないからガッツポーズを改善しなかったの?


投稿: BlogPetのみもにゃ | 2006/03/15 12:43

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受信: 2006/03/15 18:32

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