陽太の背中
嫌な夢を見て目が覚めた。と、目の前に茶色い背中が。
…陽太がまた私の枕の上で寝ている。かわいい。そっとその頭を撫でると小さく喉を鳴らした。愛しい。
起きてパソコンの前に座る。
いつの間にか足もとに来て、膝に載せろ、と催促する。
どうぞ、と声をかけるとぴょん、と飛び上がってきてくるん、と丸まった。
あまり、もう、どの猫も愛したくない。
愛したら愛しただけ、最期の時が辛いから。みもざの時に流した涙をもう味わいたくはない。
そんな私の思いを知ってか知らずか、陽太は私を見上げて喉を鳴らし続ける。
キッチンマットの上で丸くなる、の図。
台所仕事をしている時はとても、邪魔。いつか踏みそう。
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