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銀座と私@ちょっとエッセイ風に書いてみました

懐かしいな。
今、テレビの画面に銀座の歩行者天国が映りました。
子供の頃、両親と出かけた記憶が原風景にあるので、いい加減大人になった今でもこの空間をテレビや雑誌で見かけるたび感情が小さく動きます。

確かワッフルのようなお菓子を食べたっけ。
回すと光るヨーヨーを買ってもらったよな。

…どこでどんな食事をしたのか、とかどんなお店に入ったのか、とかは全く覚えていません。
記憶に焼きついているのは人ごみとお菓子とヨーヨー。
今以上に当時の父は瞬間湯沸器状態だったため、常にその顔色をうかがっていなければならなかったから、もしかしたらそれ以外の部分は忘れてしまいたいほど気分の良くないものだったのかも。

中学生になったあたりから一人でヤマハによく行くようになり、生まれて初めて「ナンパ」されたのもこのとき。
楽器売り場をうろうろしていたら高校生と思しき中肉中背の男の子が声をかけてきて、誘われるまま小一時間ほど千疋屋でパフェを前に音楽の話をしたと思います。
もうその子の顔なんか覚えてもいないけれど、あの時食べたパフェは本当に美味しかった。
電話番号を交換したはずですが、確か日野市かどこかの人だったと思う。もちろんそれっきり会っていません。だって今の世代の子たちと違って純真だったもの(え?)。

たまたま就職先が都心だったため、銀座には平日も昼夜問わず足を運ぶ機会がいきおい多くなり、高級なお店も驚くほどリーズナブルな飲み屋も知りました。そう、ウインズも2つありますし。
一緒に行く相手も先輩だったり同期入社の友人だったり、あるいは当時の彼だったり、と親と一緒に行った回数なぞ何倍、何百倍も超えるほど銀座という街を様々な角度から知ってもやはり原風景はあのどこか索漠とした雰囲気の歩行者天国なんですね。

帰省してもなかなか銀座の街を歩く時間は取れません。ましてや休日の午後になぞ行っている暇はない。
でもあの非現実的とも言える空間を一人でゆっくり歩いてみたいという気持ちはいつも心の何処かにあります。
もしかしたら、両親に手を引かれたおかっぱ頭のふっくらした女の子に会えるかもしれないし、頬を少し赤らめながらパフェを食べている、デニムのスカートをはいた中学生を見かけるかもしれないから。

銀座、はノスタルジーを誘う不思議な存在。
憧れもときめきも喜びも哀しさもいっしょくたに織り込まれた、私にとって一枚のタペストリーのような存在なのです。

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