フリーター枠って…@ホントにできるの?
<国家公務員>3種採用試験にフリーター枠新設
政府が方針 政府は9日、21歳未満を対象としている国家公務員3種の採用試験について、30~40歳の「フリーター」を対象とする採用枠を新設する方針を固めた。格差社会の是正に向け、正規雇用拡大に取り組む姿勢を示すのが狙いで、安倍晋三官房長官が議長を務める「再チャレンジ推進会議」が月内にまとめる提言に盛り込む。((C)毎日新聞)
こんな非現実的なアイディアが果たして現実に機能するのだろうか。
とはいえ、官房長官がここまでぶち上げるまでには恐らく人事院では気が遠くなるほどの議論を重ねていることは容易に推測できるので…やるんだろうなあ。でも…できるのかなあ。
受験可能年齢の上下10歳もの開きと恐らく種種雑多、途方もなく様々な経歴から選ばれるだろう合格者の所謂民間でいうところの「初任給額」は果たしてどう決めるのか。まさかわざわざ新しい俸給表なんて作らないだろうし。
級別定数はどうするの?競馬だったら、引退などで解散した厩舎の馬を、暫定的に他の厩舎に馬房を増やして所属させるけれど、定数も同じように特例として増やすの?
そもそもその合格者を本当に採用したい、と各省庁は考えているの?
私が人事担当者なら、Ⅲ種からわざわざ採用せずともⅡ種から採ってしまうかもしれない。だって処遇を考えたら頭が痛くなるから。
人事院のホームページを見に行こうとしたら恐らく同じことを考えている人と恐らく受験したいと思っている人が殺到しているのだろう、アクセスできなかった。
このエントリをご覧くださった方で、お詳しい方、よろしかったらご説明いただければ幸いです。
(…どーにも主旨が理解できないらしい)
以前(現在も行っているのかは未確認)都庁で経験者採用試験を行っていたが、今回はフリーターと断言している以上まともな職歴があるかどうかもわからない人たちが大挙受験する可能性も強いわけで、試験問題は一般のⅢ種受験者と同じでいいのか。
正直なところⅢ種に限らずどの試験も筆記の得点なんか大した意味はないと思うし、それならむしろ人物試験や論文、作文にもっと重点を置くべきで…と話がそれちゃった。
とにかく、私はフリーターという存在のうち、望む仕事に就けないがためやむなくバイトなどで糊口を凌いでいるような将来について明確なビジョンのある人は是。そうではなく、漠然とその日を生きるためにフリーター生活をエンジョイしている人を否、と考えているので、仮にフリーター枠を設けるならあくまでも人物重視で前者を救済することを目的にしてほしい。
それにしても30歳~40歳といえば中央省庁なら主査、係長から補佐クラス。
ここにいきなり同世代の新採、がポンと放り込まれて果たして適応していけるのか。給与などの処遇だけでなく、メンタルヘルスなど法で括れない部分についてもきちんとフォローしていかなければ不協和音が組織のそこかしこから聞こえてくるのではないだろうか。
ほとんどの国家公務員の給与は当たり前だけど国民の税金から支払われている。
フリーター救済を何故国のお金で図らなければならないのかも違和感としてあるわけで、そもそも本格的な景気回復であれば民間企業でも採用も進むはず。
格差という明確な小泉内閣の失敗の尻拭い、という感は否めない、少なくとも私は。
ようやく北海道も春めいてきた、と思ったら本州は夏日?
緑が濃くなって、今年はGW明けに観光シーズンになりました。
今週末は桜を見に出かけてこようと思います。
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コメント
きょうは、人事院の部分は存在したかったみたい。
投稿: BlogPetのみもにゃ | 2006/05/10 11:38