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飯寿司を漬けよう@本番編

さて!いよいよ漬け込み。
マスクは必須。使い捨てのビニール製の手袋、そしてあれば割烹着、なくてもエプロンをつけましょう。
髪の毛はシャワーキャップなどですっぽり隠すとベターです。
作業を始めたら、集中してやっつけてしまいます。トイレもちゃんと済ませてからね。

<準備>
① 樽にビニール袋を敷く
  
2枚使います。
  1枚目をまず底の部分を平らにして袋の合わせ目を樽の直径に合わせます
  2枚目は底の合わせ目が1枚目のそれと直角になるように
② 笹の葉を敷く
  ビニール袋が見えなくなるように意識して、放射状に敷きます
③ ご飯を準備
  2樽分なので2等分。
  それぞれに塩を100グラム程度と麹を150グラムずつ混ぜ
  ご飯がバラバラになる程度の日本酒を投入。全てが混ざるまで混ぜます
  それぞれを7等分に分けておくこと。7番目は少し多めに
④ 酒に漬けてあった鮭を水分を切ってから分ける
  2樽分なのでまず2等分、それを更に6等分します
  ※いくらを入れるならここで混ぜる
⑤ 塩漬けした野菜を水分を切ってから分ける
  ④と同じ。(いくらは入れない)

<いよいよここから漬け込み>
⑥ ご飯を敷く
  1/7のごはんを底(つまり笹の葉の上)に満遍なく敷く
⑦ 野菜を敷く
  1/6の野菜を満遍なく敷く。空気が入らないように掌でよく押す
⑧ 鮭を乗せる
  1/6の鮭を満遍なく(くどい)乗せる。
  ※以下これの繰り返し。
⑨ 最後はご飯
  鮭が表面に見えないように多めにしておいたご飯を敷いてぎゅうぎゅう押す
⑩ 笹の葉を敷き詰める
  残りの葉をご飯を隠すことを意識して放射状に並べる
⑪ フタをする
  内側のビニール袋を外から折り畳んでいくが、空気の逃げ道を作っておく
  そこに樽の蓋を置き、外側の袋で覆う感じに
  更に上からビニールを被せて、完成!
※2樽ならこれを2度繰り返すわけです。

<温度管理等>
 とりあえず凍らせないこと。
 また、あまり温度が上がると発酵が進みすぎてしまい酸味がきつくなったり、腐敗の可能性もあるため、保管場所は0度以下にならず、なおかつ10度を超えないところが好ましい。直射日光なぞもってのほか!

<漬ける期間>
 温度や分量にもよるが、通説として言われている40日は必要なし。我が家では漬け汁が上がってきたら、その味を見て判断しています。酸味があまりなく、美味しいと感じられたらOK。感覚としては30日程度でも十分食べられますがそのあたりはお好みで。

<重し>
 これも大事。最初の数日は載せないこと。うまみが逃げてしまうので。
 その後は少しずつ重いものを徐々に載せていきます。最終的には39センチの樽で20~30キロくらい載せてました。

<水切り>
 水分を十分切ると野菜がしゃきっとして美味しい。
 我が家の水の切り方は、樽のふたより2回りほど小さくて高さのある重石を利用。その上に樽をふたごと逆さにして載せます。ただし、かなりの重量があるので必ず2人かかりですること。くれぐれもひっくり返してしまわないように。

<保存>
 完成品を、我が家ではラップなどで小分けにし、それを更に冷凍保存用のビニールバッグにいれて冷凍します。どのくらい持つか…我が家は半年くらいちびちびと食べ続けますが、ちょっと保証はできないかも。できるだけ早く食べましょう。

北海道で暮らし始めて早10年。
市販の飯寿司しか知らなかったのですが、おばあちゃん手作りのそれを食べたらもう病みつき!
とうとう教わって自分でも漬けるようになってしまいました。
今年も美味しくできてますように。

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飯寿司を漬けよう@準備編

百軒のお宅があれば百通りの漬け方がある、と言われるほど様々な漬け方のある飯寿司。
メインの魚も、鮭、ハタハタ、きんき、ホッケ、さんま、など様々です。
発酵食品故、死亡事故も偶に見聞きしますが、よほど衛生上に問題がない限り滅多にそんな事態には陥りませんのでご安心を。

我が家は鮭を使います。飯寿司作ってン十年、のおばあちゃん直伝!
このやり方で作ること3回(3年)、温度管理さえ問題なければ失敗なく実に美味しいお寿司ができあがるのです。

それでは、まず材料と下ごしらえ。これらは前日に行います。
ちなみに、これは直径39センチの漬け樽2つ分の分量ですので、お持ちの樽の大きさに合わせて加減してください。

<材料>
[食材]
 鮭(塩をしたもの。山漬けは不可) 3キロ程度を3本
 千切りのしょうが 一掴み
 日本酒 2~3升
 うまみ調味料(味の素など) 大さじ2~3
 ご飯 2升
 こうじ 300グラム
・ 塩 トータルで500グラム程度
 大根 中4本
 ニンジン 中3本
 キャベツ 大球→3/4個、普通サイズ→3個
 いくらしょうゆ漬け 適宜 ※なくても良い
[その他]
・ 漬け樽 専用の樽が市販されてます。保管場所などと相談して買いましょう
・ 笹の葉 寿司の上下に敷く。いいシーズンに採って確保しておきます。冷凍でも保存可
・ 漬物袋 樽の大きさに合わせて市販されています。1つの樽に2枚要
・ 重し かなり必要

① ご飯を炊き始める
  
全部で2升、翌日に冷めている状態で使うので、
  時間を見計らって前日の夕方頃からスタンバイするといいでしょう
  我が家は5合炊きなので4回、夕食を挟んで夜中まで炊きました
② 鮭を根性でさばく
  うろこをざっと取ってから頭を落とし、身は三枚に下ろす
  ひずの部分はできるだけ薄く切るがダメならぶつ切りで可
  身は3センチ角くらいにぶつぶつ切り目立つ骨を抜く
  骨も3センチくらいに切る。はさみが便利
  ※使わないのはしっぽとえらとひれくらい
③ ②の鮭としょうが、味の素を混ぜたものを日本酒に漬ける
  ひたひたにかぶるくらい。ここで酒7~8合は使います
④ 野菜をひたすら刻む
  キャベツ:3センチ角くらい
  にんじん、大根:1×5センチくらいの拍子切り
    ※飾り用ににんじんを10枚くらい花型で抜いておく
⑤ ④の野菜群に塩(適量)をまぶす
  所謂一夜漬けにする。あまりしょっぱくならない程度に
⑥ 笹の葉を消毒する
  沸騰している湯にくぐらせてから、清潔なふきんなどで水分を取る
⑦ 樽をきれいなスポンジで洗う
  洗剤は使わない。水でごしごし。そのまま自然に乾かしておきます
⑧ いくらを茹でる
  白っぽくなるまで。これは飾りなのでなくても全く構わない
  ざるに上げて冷ましておきます。

ここまでで準備は完了。トロい私で3時間以上かかります(炊飯除く)。
魚なれしてるとか、野菜刻ませたらプロ、みたいな方はもっと短縮できるはず。
次はいよいよ漬け込み編です。
ま、この下準備ができたらほとんど完成なんですけどね。

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復調の兆しとともに@次のエントリ予告(?)も

体調が徐々に回復するにつれ、約1週間全くといっていいほど手を着けていなかった家事が重くのしかかってきました。
部屋はもうゴミ箱をひっくり返したような騒ぎだし、洗濯物も溢れかえっているし。
そう、この1週間で成し遂げたのは飯寿司3樽の漬け込みだけ。これを漬ける時点で疲労とストレスがピークだったことがいけないのかな。とにかくここからまともに起きることができなくなったのですから。

とりあえず頭痛が治まってきて、今はもうひとつの症状を何とかすべく明日も通院です。
気付けば4箇所も医療機関に罹ってることになり、大丈夫かなー私。納めている社会保険料の元が十分取れてるような気がするぞ(笑)

ストレスの素因はいくつか解消されました。でも根本的な問題がまだまだ残っている。
これらを何とかすべく頑張らねば、と思っていたら4人いる主治医の一人から「そりゃどうでもいいことなんじゃないか」といった主旨のお言葉を賜り、うーむ、そうなのか、と都合よく日和ってしまいました。いいのかな。
とりあえず目先の問題をひとつひとつ片付けていこう。
部屋の掃除、お洗濯、年賀状の作成、出来上がった飯寿司を収容するための冷凍庫整理、来年からは遅ればせながら家計簿もきちんとつけることにしてこんぐらがった経済事情も明らかにしなきゃ。

こういう前向きな気持ちが果たして改心した(?)故のものなのか、某抗不安剤の齎す効能なのかは正直わかりません。
それでも、こんなダメダメ妻をそこそこ(←これ重要)大事にしてくれる家人のために何とかせにゃ、という思いはとりあえずホンモノですので。

飯寿司については、次のエントリで詳細な作り方をアップします。今からならまだ年末に間に合いますので、ググッてぜひ見に来てほしい。温度管理さえ間違えなければゼッタイ失敗しない方法です。

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うーん

原因不明の頭痛と嘔吐感にダウンしてます。恐らく緊張性の頭痛だと思うんだけど、他にも症状があるので…
仕事のブログも毎週金曜日の更新ができず、その関連でいただいたメールに返事も書けず。
某身内、ごめん。文章考えるのもしんどいねん。返事待ってね。

生もの含んだ材料が全て揃ってしまったので無理して飯寿司漬けたのがいけなかったのか。
アホ客をほうほうの体で追い返したけど、また今週もくだらない来客があるのでもうぐだぐだなまま家事もせず。

明日治療院行って改善がなされなかったら近隣の脳外科医に行くことも考え中。

正直しんどい。

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そういえば(BlogPet)

そういえば、みもままが
馬の強さは十二分にわかったから今後は新しい鞍珍を迎えて再度連勝を続けて欲しいと思う。
っていってたの。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「みもにゃ」が書きました。

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珍名さんいらっしゃ~い(訂正版)

今週はJC。
エ杯がなんともすっきりしない結果に終わったので、今週は気持ちのいい、誰でもが納得できるようなレースを期待してます。

カワカミプリンセスを信用せずに、無理なコース変更を図った本田騎手。そしてスイープトウショウの強さを信じきったが故に無理なレース運びをしてしまった池添騎手。
同じ敗北を喫するのなら、後者のそれの方が私は共感できますね。
指の具合があまりよくないようですが、しっかりと治してもらって経験豊富な香港では悔しさを払拭して欲しいもの。

ところで、香港といえば。
日本からの選出馬も変更や追加がありそうですが、たまたまキャセイの作っている公式サイトを見ていて思わず噴出しちゃいました。
主な出走予定馬(かどうか…中国語わからないので)を見ていたら、あの「テイクオーバーターゲット」の名前が…へ?うそ…

「珍品」…?!

テイクオーバー、って多分乗っ取るとかそんな意味だと思うけれど、どこをどう取ればこの標記になるの?
あまりにびっくりです。
いったいどういう観点でつけてるんだろう。後で他の馬の名前も調べてみなきゃ
何となく嬉しくなってしまうページの発見でした。

(追記)
 えー…勘違いでした。ってか見間違い。
 「珍品」氏はテイクオーバーターゲット号ではなく、コートマスターピース号でした。
 それならまだ納得できるかな。できる?できるか?うーむ…

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どいつもこいつも@もう放っておいて

懐かしのボトルメールが復活、最近ではボトルを拾って訪れてくださった方の数がわかるようになった。
そして、もう1つの変化。
どうやら届いたメールを廃棄することができなくなったらしい(BLOPPA!版)。
結果、届くたびにリボトルして海へ流すから海には多数のボトルがたゆたっているわけで、勢い「のあち湾」にも、こちらからはさほど出していないのに頻々と漂着するようになった。
そうなるとますます迂闊なことが書けなくなる。でも、いつかは消えるんだよなあ。そうじゃないともうボトルだらけじゃん、って海想定しているからか…んなわけないですね。

初めての海外旅行は着々と準備が進んでいる。
細々としたことを決めたり頼んだり、面倒くさいことこの上ないけれど意外にその手の作業は嫌いではないので悩みつつもそれなりに順調だ。

どこからか聞きつけてきたらしく、先週、1本の電話がかかってきた。
「●●に行くんだって?ボクも行くからさ、ボクもう何度も行ってて何でも知ってるから、何でも言って」
そこまではまだよかった。
「ホテルどこ?え?そんな辺鄙なところのホテルなの?酷いツアーだね!」

・・・キレた。

もともと無神経で人の気持ちを逆撫でする、絵に描いたような田舎のオッサンだと思ってはいたが、モノの言い方も知らないとは。
こっちが楽しみにしている旅行をあっさりと自分の価値観だけでこき下ろす。誰がそんな無神経極まりないヤツに助けてもらいたいものか。
そこから先の話は適当に受け流し、何とか電話を切ったが怒りは収まらない。
すっかりケチがついた、と思いつつ、まあこちらからは何もアプローチしないでおけばこれ以上実害(?)はあるまい、と楽観的に構えていたら、なんと!今朝そいつがいきなり我が家に現れやがった!
恐らく得意げに自分の経験だの何だの-どうせガイドブックに出ていることなのだろう-を語りに来たに違いない。来ないでいい、って言ったのに。
予め家人に、その人にはゼッタイ会いたくない旨伝えてあったため機転を利かせて私は留守、と言ってくれたのだけれど、実は上がりこんで来て、まだ、いる。一向に帰ろうとしない。よもや私が戻るのを待っているのだろうか。冗談じゃない。
しかたなし別室に息を潜めているのも窮屈だけど仕方ない。

どうして自分の価値観でしかものを見ることができないのだろう。
繁華街の賑やかなホテルに泊まって過ごすことを厭う人間だっているんだ。
多少お金を使っても、ちょっと豪奢なリゾートホテルに、と考えて何が悪い。
・・・と力説しても恐らく聞く耳も持たないはずなので、これからも居留守を決め込むことにした。
ああ、いっそかあちゃんに逃げられたとでも家人に吹聴してもらおうかな。

そろそろ飯寿司をつけようと準備を始めたら、これも招かれざるアホ客が急遽来やがることになってボツ。サイアク。
本当にどこまでもツイてない。

私の顔が若く見えるのは、彼女を喪ってからというもの笑うことが少なくなったから。
だから笑い皺ができないの。
これって実は不幸なことなんだろうな。

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ああ勘違いそしてぬか喜び

昨日のこと。
私が頼んだのは「19日京都11R(前売)」。
だが、家人が買ってきたのは「18日京都12R」
合っていたのは④単賞1000円、という部分だけ。何故か④複賞1000円の方は正しく買って来てくれたのだが…(マークカードも彼が記入したので私に責はない)

怒らいでか。それでも買って来てしまったものは仕方ない。せっかくなので京都の最終レースを観戦することに。
何しろ16頭立ての12番人気、勝つなんてことはまずなさそうだが、これも何かの縁(?)。
もしかしたら神さまがご褒美を下さったのかも、と手前勝手な解釈しつつ見ていたら、なんと!死んだかと思われたその馬が鋭い脚で直線突っ込んできた!あああああっ!

…3着

どうせなら複勝の方間違えてくれりゃよかったのに~!(お決まりのオチ)
ちなみに、配当は2090円。せめて4着とか、馬券にさえ絡んでくれなければ…(関係者の皆様ごめんなさい)

で、面倒になって結局今日の京都11R④単賞1000円は買ってない。うーん、やな予感するなあ…(再び関係者の皆様ごめんなさい)

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こないだ(BlogPet)

こないだ、みもままが
秋の天皇賞で、一番人気の武豊騎乗メジロマックイーンが斜行、最下位に降着した悲しいの、今回の鞍上は被害者だった。
っていってたの。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「みもにゃ」が書きました。

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悲しいニュースをひとつ@荷造りを始めるにはまだ早いかな

がしがしと旅行の準備を進めていて、ふと気づいた。
…まだOKってサイン出してないんじゃなかったっけ。
よもやどちらか(?)の気が変わってやめ、なんてこたないよな、と慌てて調べたら、大丈夫だった。あーよかった。

よくないのはヤマニンシェクルの怪我(敢えて故障という表現は使わない)。
結局最悪の事態に陥ってしまった。
正直なところ、レース後四位騎手が下馬したのは多分にポーズ的な面があったと下衆の勘繰りをしていたのだが…
痛かっただろうに。
でも、あれだけ勢いづいて走っていたら、止めることの方がリスクが大きい。
しかもレース中、そしてレース終了直後は馬も興奮しきっているから痛みを感じない。だから、その場では大したことのない負傷と思われても少し時間を置いて診察すると甚大な被害を被っている、という今回のようなケースが起こるのだ。
無敗、という栄誉を鞍上にもぎ取られてしまったカワカミも可哀そうだけど、降着処分があって良かったとしみじみ思う。志半ばにしてリタイアを余儀なくされたヤマニンの方がもっと可哀そうなのだから。

不幸中の幸い、はその怪我が繁殖入りには大した影響がないこと。
良血馬で、高い競走能力を持った彼女ならきっと良い子を出すだろう。
性格的にも可愛らしいイメージなので、きっと良い母になるだろう。

ディープインパクトの裁定が出た。失格…なんて重い言葉。
外国馬はJC、たった2頭。JCDに至ってはゼロ。
香港国際レースに、今年の菊花賞馬と3着馬が出走する。当然のことながら有馬記念は使わない。
メルボルンCを勝ったデルタブルースはJRAがゴネて(?)辛うじて有馬出走が決まったようだ。

なんだかな。そんな言葉が口をついて出てくるような、スポーツ紙を読むたびに競馬が少しずつ嫌いになりそうな昨今だ。

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・・・・・・やっぱりね@津波警報発令中

ヤマニンシュクル、競走能力喪失、だそうだ。右前浅屈腱不全断裂。繁殖入りには何ら問題のない故障だということが唯一の救いかもしれない。
カワカミプリンセスの厩務員の謝罪コメントがスポーツ紙に掲載されていたが、肝心の鞍上はちゃんと謝罪したのだろうか。
それとも、レースで起きたことは仕方ない、とばかりに平然と過ごしているのか。まさかそんなこともないとは思うけれど。

パソコンに向い「ながら見」ていたテレビからいきなり信号音が聞こえてきた。
慌てて振り向くと、画面には「津波警報発令」の6文字が。
地震など感じていない。いくら私がニブいと言っても、沿岸2メートルもの高さの津波が来るのであれば最低でも震度4~5はなければおかしい。
そのうち、マグニチュード8を超えていはするものの、震源が千島列島であるとわかって納得。
知床を中心に避難勧告まで出ている。
大きな被害がでなければいいが。

初めての海外旅行。
着々と準備は進んではいるものの、なあんか実感ないんだよなあ。
それというのも、旅行会社との折衝が全て電話とオンラインで行われているから。
一度も顔を合わせることなく、しかも申込までオンライン。いいのかこれで?
一応こちらの身元などは明かしている(当たり前か)し、先方は当社のサイトを見て当社が実在していることも知っている(当たり前だ)。
でも、いいのかなあ。けっこうな人数だからトータルで100万近いお金が動くというのに…
この分なら、成田エクスプレスにでも乗らなければ実感沸かないかも。
とりあえずガイドブックを2冊と旅の指差しシリーズを買ってきたので出発までの1ヶ月弱、少しでも気分を盛り上げていきたい。
ま、行きゃ行ったで楽しいんだろうけどね。

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言葉もないです@かわいそうに…

エリザベス女王杯は、非常に後味の悪い結末となった。
1着で入線した馬は強い。それは周知の認めるところだ。
だが、鞍上はその馬にそぐわない技量の持ち主だった、ということだろう。

秋の天皇賞で、一番人気の武豊騎乗メジロマックイーンが斜行、最下位に降着したレースの、今回の鞍上は被害者だった。
迫られて、立ち上がって、恐らく落ちそうになったのを必死に立て直したその時の気持ちをいつまでも忘れずにいることなぞできないのはわかる。わかるけれど…

今回の進路妨害に関して、厳しすぎるという声や、そもそも妨害された被害馬に脚は残っていなかった(からカットされても仕方ない?)、というなんとも的外れな声も耳にした。

…本当にそうだろうか。

明らかにあのカットインは本田騎手が焦って仕掛けたものだ。
その瞬間、ヤマニンシュクルの首がぐいっと曲がった。接触したのだろうか。そしてそのまま同馬はがくん、と躓いた。
脚があろうとなかろうとあの体勢から立て直すのは難しい。結局ヤマニンはあの時点でレースが終わってしまったが、入線後すぐ四位騎手が下馬していたのが気になる。故障していなければいいのだが。

ちなみに、「脚が残っていなかった」と明言したのは関テレの解説者、大坪元雄。あの節穴のような目でそれがわかるのか、というツッコミはさておき、だからあの程度のラフプレーはしても構わない、とでもいいたいのだろうか。
自分の本命馬さえ勝てばそれでいいのだろうか。そもそも彼の予想なんて人気順でしかないのだけれど。
早く引退してほしい、と常々思っていたが、今日でその思いが更に強くなった。

そもそも最近はラフプレーが多すぎる。
先日のメルボルンカップに優勝した岩田騎手も相手の馬にぶつけていくし、今日のペリエ騎手だって到底見過ごすことのできない乗り方をしていた。
被害を受けた馬は、繰り上がったとしてもまず優勝することはない。正にやられ損としか言い様がない。

今日の裁決委員は毅然とした対応をしてくれた。
ラフプレーが蔓延すれば、競馬の公正は維持できない。やったモノ勝ちという現在の風潮に一石を投じた今日の裁決には胸がすく思いがした。

本田騎手は猛省してほしい。
彼の後先考えない浅はかな行動で、無敗の女王に大きな傷がついてしまった。馬には何一つ咎はないというのに。
馬の強さは十二分にわかったから今後は新しい鞍上を迎えて再度連勝を続けて欲しいと思う。
有馬記念にも、ぜひ出てほしい。くどいようだけど他の騎手で。馬のためにもオーナーサイドのためにもぜひそうして欲しい。

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意外な顛末に腰が抜けそうなほど驚いた。
終わった瞬間、もうそれ以上見ていられなくなってチャンネルを替えてしまったから、その後、がまるでわかっておらず、事務所で従業員とともにテレビを見ていた家人の元へ肩を落としながら出向いたその時、目の前で審→確へとビジョンの一部が変わった。そこで初めて事情がわかったのだ。

正直な感想を言えば、完敗。
だが、記録に残るのは結果だけ。非常に後味が悪いったらない。
これも正直な感想、だけれど…中途半端に栄誉を受けることなく済んでよかった。
だって、ビデオどーすんの?写真どーなるの?
素直に喜ぶなんてことできるわきゃあない。そういう意味では大手さんで本当によかった。

それにしても加害者は、以前自分が被害者だったことを忘れてしまったのか。
あの秋の東京で、立ち上がってしまったことなぞ、もう忘却の彼方なのか。

被害を受けた側が大きなダメージを受けていないことを切に願う。共に闘ってきたのだから、こんな形で終わらせないでほしい。

祝勝会、どうするのかな。他人事ながら心配だ。いずれにしても、もちろん出席はしないけれど。

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もう何も言うことない。がっかり。
終わったんだな、それだけ。
付け加えるなら、力の違いだ。本当にそれだけ

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あーもう落ち着かない。
あっちもこっちもどうにももう!

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香港香港愉快な香港@あ、ロンドン、だっけ

キャセイパシフィック香港シリーズの招待馬がようやっとJRAから発表された。
今年はブリーダーズカップの日程が例年よりも遅かったため発表もここまでずれこんでしまったらしい。
ヴァーズ(芝2400)にデルタブルース、アドマイヤメイン。カップ(芝2000)はアドマイヤムーンとスウィフトカレント。マイル(芝1600)選出馬なし。そしてスプリント(芝1200)にはメイショウボーラー、シーイズトウショウ。

妥当といえば妥当なメンツだけれど、ひとつ気になったのは、先日メルボルンカップを勝ったデルタブルースの名があったことだ。
確かに実績からも選ばれて当然。だが、有馬でディープインパクトやハーツクライとの対決が見たかった、そう思う日本のファンがいないはずはない。
デルタといえば、今日のスポーツ紙に気になる記事があった。

凱旋デルタの競馬場検疫をJRAが拒否(日刊スポーツ)

この記事に関してJRAを批判しているブログを見かけたが、「国内のレースに出走意志がなければ競馬場に入厩できない内規」が実際に存在している以上、JRAの態度を一概に非難することはできないだろう。
海外遠征を国内のグランプリよりも優先するという陣営の姿勢の是か否かを問うのはさておいて、内規の存在を曲げてまでサポートを得ようと考え、それが通らなければ「冷たい」と失望するのはちょっと違うような気もする。

明日はエ杯。
新旧女王対決はどちらに軍配が上がるのだろうか。
勝った馬にはできることならグランプリへ挑戦して欲しいと思う。
ドリームレースに、その年一番強い牝馬が出走しないなんてつまらない。そう思いませんか?

(11月12日付記 「デルタブルース有馬参戦へ」(スポーツ報知)とのこと。JRAの粘り勝ち(?)といったところでしょうか。個人的には嬉しいニュースです)

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きょうは(BlogPet)

きょうは、HTBが枠が解凍するつもりだった。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「みもにゃ」が書きました。

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週末の戯言again@私は松雪さんのファンです

暖かい。
11月も半ばに差しかかろうとしているのに我が家のストーブはお茶をひいている。
それでも室内は20℃(!?)
でもこの異変(だよな)は今日の日中までらしい。夜半から週末にかけて急速に冷え込むのだそうだ。
タイヤ交換、昨年は11月下旬までしないでいたら突然の積雪と路面凍結で車を出せなくなったっけ。
今年は同じ轍を踏まないよう、週明けにでも行きつけのタイヤショップへ行ってこよう。

週末はエリザベス女王杯。
新旧女王対決、と銘打って、あちこちのスポーツ紙がムードを煽っているけれど、実際そんなに無敗の3歳馬は強いのだろうか。

ところで、某競馬週刊誌で出走する有力馬を芸能人などに例えているのを目にした。
曰く、カワカミプリンセス→沢尻エリカ、スイープトウショウ→国谷裕子…え?
…ちょっと違うんじゃないの?
そうだなあ、カワカミは長澤まさみとか、あ、綾瀬はるかでもいいか。オトナになりかけのどこか垢抜けないハイティーン。
そしてトウショウは、「フラガール」の松雪泰子。もしくは「きらきらひかる」の鈴木京香かな。
オトナの、完璧なまでに美しいけれどどこかヌケてる女性。

で、肝心の「どちらが強いか」…これは恐らく年上のイイ女の勝利だろう。ガキ、もといお嬢さんは来年以降頑張ってもらうということで。
馬券?買わないつもり。本命はわかってもヒモがわからない。恐らく2着以降は混戦になるだろうし、ここは手を出さずに観戦に終始しようかな、と。

自分が人気に絡んでいないときって、ユタカがけっこうラフプレーするからそれがちょっと心配。
結果がどうあれ、終わった後不愉快な気持ちにならないようなレースを期待したい。

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明日の私は?

一昨日のエントリを読み返して、やけに「突っかかって」ばかりいる文章だな、と反省しきり。
というのも、気を揉んでいることがひとつあって…まーだ決まらないんだもんなあ。もう1ヶ月だよ、本番まで。
準備だけが整いつつある中で、肝心のそれ、がはっきりしないもんだからこれ以上動くに動けない。
周囲の期待感が痛いほどわかるだけに、自分のことだけではないだけに、ああ、もうじれったいったら。
てなわけで、ただでさえイライラしがちな性格(ん?)なのに、更なるイライラに包まれてもう本当にイライラです(なんだそりゃ)。早く白黒つけてくれ~!!!多分白なんだけど…あうううう。

道内は荒天が続いている。
佐呂間町では竜巻が発生し、甚大な被害が生じた。
…9人もの犠牲者が出るなんて。
天災の中でも地震と竜巻は逃れようがない。対策を講じようにも、特に竜巻に関しては手の打ちようがないのが現実だ。
こればかりは運。そうとしか言いようがない。
ブックマークしているブログが突然更新を止めてしまう、そんな事態に幾度か遭遇しているのだが、そのブロガーに何が起きたのか。単純に飽きてしまっただけなのかもしれないし、あるいは…

明日我が身に何が起きるか。それは誰にもわからない。
竜巻によって命を奪われた方たちも、その瞬間を迎えるまで、否、迎えてからでさえ事態を正確に理解していはしなかっただろう。
このニュースを見ていて家人がポツリと呟いた。

「やりたいことは明日に伸ばしちゃダメなんだな」

私のやりたいこと、って何だろう。
まずそれを見つけることから始めなきゃ。

竜巻によって亡くなられた9名の方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。

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ちょっと思うこと@所詮他人事ではあるのですが

日曜のアルゼンチン共和国杯(GⅡ)はトウショウナイトが初の重賞制覇を果たしました。
…っていうか、何、トウショウだけじゃなくアイポッパーも重賞未勝利なの?!知らなかった…
正直、どちらもとっくにGⅢのひとつでも勝っていると思ってました。けっこう同じように勘違いしている人多そう。
メンバー的にはどう見てもGⅢ(それもローカルの)ですが、前半速かったのに時計もそこそこですし、勝ったトウショウはゴール前、馬体を合わせてきたアイポッパーを力で抑え切るという勝負強さを見せてくれました。
恐らくあの厩舎のことなので無理使いでJC-有馬記念、というヘビーローテになるのは間違いないと思います。
故障しなければいいのですが。

このブログではこれまでさんざっぱらトウショウナイトの鞍上をこきおろしてきたわけですが、ま、勝てば官軍。馬が騎手を成長させた好例でしょう。今回の騎乗だって、本人は完璧と思っているようですが、見ていたら明らかに早仕掛け。
今回がまぐれじゃなきゃいいんですけどね。
それでも、勝利騎手インタビューを見ていて彼の顔がオトナになっていたことに驚かされました。

ファンタジーS(GⅢ)を制したアストンマーチャン(ヘンな名前!)は強かった。
桜までは十分に楽しめると思います。来年のアドマイヤコジーンは人気になりそうですね。

今週末はエ杯。
無敗のプリンセスとディフェンディングチャンピオンのスイープ、今の時点ではまだ古馬の壁は厚く、恐らく3歳馬は敵わないと思っています。
スイープはマイルCSも視野に入れていたそうですが、そちらには登録もないようですからエ杯に出るのでしょうね。
本当はJCに参戦して欲しかったけど、天皇賞の結果を見て冷静に考えれば難しい。
あの宝塚も、ハーツクライが最近のような位置取りをしていれば勝てなかったと思いますから。
いずれにしても今年のエ杯、盛り上がるだろうなあ。見に行きたいけど…

JBBAの種牡馬、配合申込は11月10日締め切りだそうです。
今年はザ・ロック、ことロックオブジブラルタルが目玉。でも420万円を前払いできる牧場は限られるだろうな。
オペラハウスが大当たり、カリズマやスティーヴなどもそこそこ走って、コスト的にもお得感があるJBBAの種ですが、この前払い制は果たしてどうなのでしょうか。
社台なんかはかなり融通が利くみたいだけど、JBBAは所詮お役所みたいなもの。お金を先に払っていなければゼッタイにつけられない。
一部の人気馬を除いて定員割れが毎年起きるのはこの制度のせいだと思うのですが…
ま、取りっぱぐれがないからこの方法は安心なんでしょうね。さすがお役所。

たまに日高路を走ると、廃業したと思しき牧場の痕跡を目にします。
ちょっと規模の大きいところだとダーレーや社台が買ってしまうようですが、敷地面積が狭かったり、また静内三石を過ぎると流石にどちらも手を出さないみたい。
ダーレーにもそう遠くないうちに馬主申請の認可がなされると私は考えています。だって断り続ける根拠が乏しいもの。
日本の馬産がどうなるのか、なんていちファンには関係ないこと。以前のエントリとは矛盾しますが、社台独走傾向とファンの競馬離れ-売り上げの減少-とが同じ時系列で動いている…実際に統計を取ったわけではありませんが感覚としてそう思えてならないのは私だけでしょうか。

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怒りをエネルギーに替えて@さあ漬けよう

呆れてモノが言えない。
「フィギュアスケートGPシリーズ第2戦スケートカナダ」
北海道ではオンエアされないのだそうだ。キー局のテレ朝ではちゃんと放映されているというのに。
で、その枠で何を放映しているのかといえば2時間ドラマの再放送。それも言っちゃ何だが、愚にもつかない温泉モノ。確かおねえちゃんのハダカが売りだったはずのシリーズ。
せめて北海道ローカルの番組であればまだ許容することもできたんだけど…

トリノ五輪日本代表の二人が滑るんだぞ。
しかもSPは高橋大輔が織田に続くVの可能性もある首位、仕上がりは今ひとつとはいえ、村主章枝は2位。
深夜枠ででもいいから二人の演技を見たかった、そう願う道民がいないとは思えない。
その人たちの数よりも、温泉で騒ぐおねえちゃんを見たい人が多い、とでも考えているのだろうか、北海道のローカル局は。
件のローカル局、HTBには苦情のメッセージを送ったけれど、どうせ対応などしてもらえないだろう。
幸いなことにBS朝日を見ることができるからまだいいけれど、今回は本当にがっかりした。

今年も漬物のシーズンが始まった。
そこここのスーパーの店先には無造作にデカイ白菜、デカイキャベツ、デカイ樽、デカイ塩の袋…etcが並び、飛ぶように売れていく。
我が家は飯寿司しか漬けないが、それでも準備は本当に大変。
大玉のキャベツや大根、そしてメインの鮭は近所の魚屋で入手するのだがこれを捌くのも一苦労だ。
アタマを落とし、3枚に開き…いつも魚屋さんに頼みたいという誘惑にかられるのだが、冷凍されているので解凍から頼まなければならず、さすがにそこまでお願いするのは申し訳ないから結局そのまま貰ってきて我が家で、ということになる。

飯寿司は、概ね漬けてから40日で樽を開けるというのが定説だけど我が家はもうちょっと早め、30~35日くらいで開けて一気に小分けして冷凍。
そして間髪をいれずもう一度漬けるのだ。
置き場所や錘の数の関係上一時にたくさん漬けることができないので、やむを得ないのだけれど、けっこう面倒くさい。
それでも、苦労は報われるもので、市販のそれに比べると手作りの飯寿司は実に美味。
分厚く切った鮭と、程よく発酵した麹の齎す旨みは樽の香りと混ざり合って一度食べると病みつきになってしまう。
2回漬けるために使用する鮭は大型2本、中型2本。これらをほぼ二人で半年かけて食べきるのだが、特に家人は私の倍近く食べるため、この時期やけに顔の色艶が良くなる。鮭のコラーゲンとやらは本当に肌に効くな、と実感させられるのだ。
今年こそ、手順のひとつひとつを写真で残そうと思っている。でも実際やってるとそれどころじゃあないんだよなあ…うーむ。

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どころかみもままとジャンプされたみたい…(BlogPet)

きのうみもにゃが、みもままは浅田へ素人練習しなかったよ。
どころかみもままとジャンプされたみたい…
でも氷上までみもままの雲泥の差っぽい客観するつもりだった。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「みもにゃ」が書きました。

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面白いけれど面白くない本@地下鉄(メトロ)に乗って出かけよう

「地下鉄(メトロ)に乗って」浅田次郎著(講談社文庫)

この方の著作はほとんど読んだことがありませんでした。
この本も映画化されたことは知っていましたが、キャスティングを見て魅力を感じなかった(ヒロインが特に)ので興味も引かれなかったですし。
ただ、地下鉄をきっかけに過去と現在と行き来する、というプロットだけ聞きかじってしまうと、地下鉄を通勤に10年以上使っていた身としては手にとらずにはいられなかったのです。

もっとほのぼのとしたファンタジーを想定して-読後に暖かな気持ちが訪れることを期待してしてたわけですが-読み進めていくうちに己が過ちに気付きました。

…ファンタジー?とんでもない。

かつて、同じように夢中になって読み進み、読了後全く今回と同じようにぞわぞわとした居心地の悪い気持ちを覚えさせてくれた本がありました。

「飛ぶ夢をしばらく見ない」

山田太一のこの本はオマージュとしてSSを書いてしまったほど私の中に強く根を張ってしまい、しばらくの間日常をどんよりとした心持で過ごさせてくれたっけ。

メトロ、も同じ。
オトナのファンタジー、と言えなくもないけれど終末を告げる残酷な事実には声も出ませんでした。

私、ハッピーエンドが好きなんだよな。
不幸じゃあないけれど幸せでもない。そんな宙ぶらりんの今をただただ泳いでいくのは本当に難しくて、活字やゲームで恐怖感や焦燥感を紛らわせている日々なのに、ああ、こんな本読むんじゃなかった。

本自体は実に面白かったです。
自分が今幸せであるとか、強い自己を持っているから引きこまれたりしないとか、そんな自信のある方はどうぞご一読を。

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愛猫に捧ぐ@2回目の命日

没後2年ということは、所謂3回忌ですね。

Mimosa111

ミモザの花も無事届き-今年はかなり咲いています。よかった-、今日は予定をキャンセルしてやっぱり1日ここでこうして彼女を思うことにします。

Dinner2111

ししゃも(道内産のホンモノ)、生クリーム(ミモザケーキに使う)、スモークチーズ(他の猫も色めくこと必至)、剥き甘栗(ゴミ箱に捨てた皮まで襲うほどだった)、そして茹でささみ。
彼女の好きなモノはもっとあるけれど、生魚のアタマとかかぼちゃの煮つけとか想定外のブツはさすがに買うのをやめました。

2年前の今朝は、苦しげに肩で息をしている彼女を病院に連れて行こうと考えていたはず。微かに予感、はあったのだと思います。
喪いたくなかったけれど、1分1秒でも長く傍にいて欲しかったけど、それは既に私のエゴだけでしかない、そう思い知らされたのが病院での先生のひとことでした。
「今ここで終わらせてもいいくらいですよ」

昨日、剥き甘栗を買うために立ち寄ったコンビニで100%のオレンジジュースとカバのミニボトルとを買いました。そう、彼女の名のカクテルを作るために。
最初の命日にはそんなことに気も回らなかったのですが、ふと見ると買ったまま数年放っておいた美しいブルーのボトルのスパークリングワインと、滅多に買わないのに何故か衝動的に買ったオレンジジュースが。
あの時は自分がしたはずのことなのに驚いたなあ。さすが彼女だ。ちゃんと仕込んでおいてくれたんだ、そう思っても不思議ではありません。だって本当にオレンジジュースなんて年に1回も買わないんだから。

ミモザケーキを今年も作りました。
天板にスポンジケーキの種を流して焼き、4センチ巾に切る。端を切り落としたのものを5mm角に刻む(これがミモザ、になります)。
4センチ巾のものにホイップした生クリームに刻んだ洋梨のコンポートを混ぜ、それをスポンジの表面に塗ってくるくると巻いていく。外に重ねて巻いていったらラップで形を固定して冷蔵庫に。
少し冷やして固まったら表面に生クリームを塗ってから5mm角のスポンジをふわりと貼り付けていく。パウダーシュガーを振ったら…

Cake111_1
できあがり。

ミモザを傾けながら、ミモザケーキを食べる。凡そとんでもない取り合わせではありますが今日は特別。
普段は甘いものを好まない家人もこのケーキはいたくお気に召したご様子で、きっと彼女も気に入ってくれただろうな。

Flower2111

母と某身内からもお花をいただきました。ありがとう。

逢いたいと願う気持ちは変わりません。これは恐らく一生そう思い続けるだろうと思います。
みもざ。私と一緒に生きてくれてありがとう。
短い時間だったけれど、一番幸せな時間でした。
いつかまた逢えるかな。逢えるよね。
あなたを思い出しながら、今日は長い夜を過ごすことになりそう。泣かないでいられたらいいんだけど…

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