ひとつの終焉
二つの大きなニュースで素っ頓狂な声ばかり上げていた午後だった。
松岡農水相の自殺はさておき、とにかく驚かされたのはZARDのヴォーカル、坂井泉水事故死という一報。
子宮頸がんを患っていらしたとは知らなかった。肺に転移して、それでも抗癌剤治療が功を奏してツアーやレコーディングの話が進むほど回復されていたと聞く。
だからこそ、自殺と疑われても不思議のない状況下において事故という推測が成り立つらしい。
30代~40代の女性で、彼女の曲をカラオケで歌ったことのない人、彼女のCDを持っていない人はいないんじゃないだろうか。
ご多分に漏れず私もBEST盤を2種持っている。
かつて、好きだった人にプレゼントしたこともある。確かあれは「揺れる想い」だったと思う。
メディアに顔を出さないアーティストの元祖とも言える存在だった。
だからこそあの透き通った歌声と若干の紗が掛かったプロモで垣間見える端正な顔立ちだけでは彼女の年齢が40歳だったなんてことも想像できなかった-せいぜいが30代半ばだろうと思っていた-し、よもやガンに冒されていたとは知る由もなかった。
今夜は数多くのCDやMD、ケータイが彼女の音楽を奏でることだろう。
私が一番好きだったのは「永遠」。
でも彼女の歌声はもう永遠に聞くことはできない。
坂井泉水さんのご冥福を心からお祈りします。どうぞ安らかに。
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