マロニエゲート、か。
以前あの場所にはレストランがあった。
窓の大きな、明るく広いお店、だったと思う。
ランチを食べによく足を運んだっけ。なくなってしまったんだ。
有楽町は再開発中らしい。
ペニンシュラも進出したそうで、きっと大きく様変わりしたんだろうな。
帰省しても、通り道だけど大抵寄り道はしないから電車の窓から見るだけ。
行きたいお店もいろいろあるし、やっぱりあのカレーが食べたい。
それでも、私が行きたいのは10年前のあの街。今の有楽町には恐らく何の感慨もないだろう。
普遍、ううん、不変が好き。
環境の変化が大嫌い。
最低限今のままでいたい。変わらずにいたい。
いつからこんなに臆病になってしまったんだろう。
最近舌が回らない。滑舌が恐ろしく悪くなった。
これは恐らくあまり言葉を発しなくなったから。だって今ほとんど電話ではなくメールで用事を済ませてしまっているし、こちらにはくだらない話を延々とできるような、心置きなく時間を過ごせる友はいないから。
10年が、まるで冬篭りのよう。冬眠中のクマか私は。
このまま目覚めずにいたい。真剣にそう願っている私はきっと心が年齢に追いついていないんだろうな。
母に絡んでしまった。
パンドラの箱-あなたのお腹の中に私は『希望』を置き忘れてきた、と。
(だから今私は希望を持っていない)(ちなみにそれは後からそこに入った某身内の元にあるだろうこと請け合い)
恐らく彼女は気付いていないだろうけれど、今相当私は酔っている。
電話の時点でもちょっと酔っていた。でもそれから更にいただきもののビール(これがまた不味い。しかも家人の元カノからのもらい物ときたら美味しかろうはずがない)を1本空け、更に今銀座カクテルの新発売『ぶどう』を飲もうとしているから始末が悪い。
もっと酒が強かったらよかったのに。
もっとたくさん飲めて、気持ちよくなれて、楽しいことばかりを考えて悲しさを忘れられたらどんなにかいいだろう。
信じられない植物、望んでいた純系が咲いた。
もう1つ2つ頑張ったらもう辞めよう。キリがないから。
いつか飽きてなおざりにしてしまうのなら、いっそすっぱりやめるべきだ。
考えがまとまらなくなってきた。この状態で半身浴なんかしたら死んじゃうかな。
みーちゃんに会いたいな。