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しつこく、風が吹いている

相変わらず低いテンションの中で、未だに風の中から抜け出せずにいる。
文庫本が届いたので、早速外出時にも持ち歩いて、運転する家人への気配りもなく読みふける始末。

(閑話休題。幼少時は乗り物、特に車酔いが酷く、車中で本を読むなんてもってのほかだったのだが、流石にこの歳まで生きれば三半規管も鍛えられるのだろう。最近はDSすらできるようになったのだ)

読み返せば読み返すだけ、新しい発見があり、映画とシンクロさせたりできなかったり(?)で新鮮な驚きも未だに味わえる。しかも文庫版は最相葉月が解説しており、そこには執筆にまつわる秘話(?)なんぞも書かれているから非常に嬉しい。
構想6年。他の作品と並行で書き続けていた、とのことで、それだけ緻密にランナーのインナースペースが描けるのはひとえに著者の想像力と創造力と妄想力、そして取材力の賜物なのだろうと改めて思い知らされた次第だ。
(ただし、葉月さんが賞賛した、「風」の2年後に発表された「光」、これは正直面白くなかった。否、面白くはあったけれど、あまりに「当たり前」で、著者の欄に例えば某女流作家の名があったとしてもおかしくないくらい、個性のない作品に私は思えてならなかった)

実は、舞台版のDVDも今日届いた。これから半身浴のお供にしようと思っているのだが(今バスタブに湯をためているところ)、うーん、不安。

某所の映画レビューでも書いたけれど、映画版のキャストを知るまで、私の中のイメージでハイジこと清瀬灰二は玉木宏(ただし3年前の)だった。だから小出恵介@真澄ちゃんと知ってからは若干引き気味だったことは否めない。
でも、実際に映画を観終えたらもうハイジは小出恵介。それ以外は考えられなくなった。
いやいや、他のキャストだってそうだ。神童役の橋本淳の素朴な美しさ。内野謙太演じるキングやニコチャンの川村陽介はコミックス版とのイメージにギャップこそあれ、原作で描かれているキャラクターそのままだ。
双子は…いかん、どうしてもザ・たっちが…それでもスクリーンで弾けまくっていた斉藤兄弟の屈託ない明るさはジョータジョージそのもの。
意外にもダンテ・カーヴァーがハマっていたことに驚かされた。もう少しセリフが上手だったら言うことなしだったのに。
中村優一の王子、これもハマり役。いや、予選会のゴールシーンはせっかくだから原作&コミックスどおりに・・・ダメか(爆)
全体的にいろいろな意味で端折られた感が強かったユキ―森廉はもしかしたら私の中で一番イメージが遠かったかもしれない。それでも彼が登場して数分もしたらそんな違和感は見事に払拭されたけれど。
カケルはもう林遣都しかできないでしょう。あの体つきはどうみても長距離ランナーのそれ、だもの。なんでも関東陸連にスカウトされたとか。いや来年箱根に出てても全く不思議ではないほどあのフォームは素晴らしかった!
で、ハイジに戻って(笑)
小出恵介は決して、傑出した二枚目俳優ではない。どちらかと言えば個性に欠けるルックスだ。
でも時折見せる表情にはオバサンのハートを鷲掴みにするような、どきりとさせられるほどの色気がある。
ハイジは慈母のような笑顔にくるまれた屈折と挫折を心に隠し持っている。
それらを僅かに垣間見せる時の表情は彼の素じゃないのかな。そんな気持ちにさせてくれるほど私の中でハイジと小出恵介がシンクロしてしまったのだ。

さ、お湯も溜まったようだし、お風呂に入ってこよう。
そして、舞台版の「風」をいよいよ観ることになる。ああ、ドキドキ。って、馬鹿みたい私。たかがお芝居なのにさ。
現実逃避は続く。抗不安薬に頼りつつ、明日こそ電話しなきゃ。ああ。全てがうまく運びますように。
ま、家人の言うとおりなるようにしかならないのだが。怖いな。怖い。

みーちゃんの命日から10日。
忘れてしまってごめん、と母からメールが来たのは4日後だった。正直ショックだったけれど仕方ない。所詮あなたの猫ではなかったわけで。直前まで覚えてくれていたそうだが・・・
こんなときみーちゃんがいてくれたら。そう思うことがあまりに多すぎる。会いたいなあ。

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