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猛暑の中で考えたこと

昨日に引き続き、暑い。恐らく30の壁を超えたのではないだろうか・・・と車の温度計を見たらなんとびっくり36℃!
これは置いてあった場所の所為だったらしく、走り出して10分もたたないうちに29℃まで下がった。やれやれ。心臓に悪いわ。

今日は腹立たしいことがあった上に、冷蔵庫にしまっておいたのに、今晩食べようと思っていたおかずが傷んでいたりとどうにもイライラしてしまう一日だった。
しかも、暑い。ああ、もう・・・

大阪で起きた育児放棄による2児の死亡事件は、母親を殺人罪で起訴する方針との記事を読んだ。私もそれが相応しいと思う。今回の痛ましい事件が起きる前、そもそもこの「犯人」の育児そのものにも問題があったことは後追いの取材で次々と明らかになってきた。
水をほとんど使っていない、風呂場に何もない-風呂に入れていなかったのではないか。
冷蔵庫空っぽ、お菓子や弁当のゴミが散乱-食事を満足に与えていなかったのではないか。
他にも、言葉にしたくないような状態を書いているサイトもあって、読んでしまったことを実は後悔している。

ただ、だからと言って、この「犯人」だって「母親」だった時間はきっとあるはずだ。
彼女のブログには、実際二人の子を慈しんでいる様子を描いたエントリもあったそうだから。
それが何故、子を守るべき存在から、放置して殺めるという非道な所業を成してしまうような人間に墜ちてしまったのか。

一部報道の中には、この犯人自体が育児放棄に遭っていたという事実も書かれていた。
父子家庭で、その父親は家庭を顧みず、一方では高校スポーツ界では著名な存在だったとも聞く。
虐待を受けた子は自分の子にもされたことと同じことを行う・・・負の連鎖は断ち切れないのだろうか。

育てられないのなら、存在が邪魔だったのなら、何故捨てなかったの?
・・・言葉は過激だが、実は、この事件を知った時に私が抱いた感情は疑問だった。
児童虐待の報道が増えている中、正に自分がそれをしそうになった時点で、どうして育児だけでなく、親であることも放棄しなかったのか。
このご時勢、児童相談所でも役所でも、訴えればきっと対応してくれるはずだ。穿った見方かもしれないけれど世間の目もあるから無碍にはしないはず。
それすらできなければ、無責任な書き方だけど、どこかの施設の前においてくることだって・・・いや、極端な話、最悪の事態よりはマシでしょう?
体裁?それとも手放したくなかったという愛情?それだけは聞いてみたい気がする。

これからの時代、母となる女性に母性が当たり前に存在すると思ってはいけないのかもしれない。
出生率を上げたいのなら、嫌な書き方だけど確実に存在している「とりあえず生まれてしまった子」を何とかするための法整備が必要だと思う。
行政が虐待されている可能性のある児童を保護する。例えば民生委員をボランティアではなく地方自治体の職員として処遇し彼らに強制力を付与すればどれだけの子供が救われることか。
保護した子を受け容れる施設だって、国費で運営すればいい。そのためになら消費税が上がってもいいや。
母親が育てるべき、と言い切れる時代ではないことをもはや行政、政府ともに割り切って考えるべきではないだろうか。

子は親を選べない。少なくとも物心つくまでは。
だからこそ、未熟な親の下に生まれてしまった子には自治体、あるいは国が、親に足りないものを補ってあげなくてはならないのではないだろうか。

私は子を産まなかった。それについて後悔はしていない。
何故なら、強烈な自己愛の持ち主なので、果たしてわが子という特殊な存在に対して愛情を抱けるかどうか自信がなかったから。
実際、我が家の猫に対しても、かわいい、という気持ちはあれどこれが愛情かと聞かれたら正直答えに悩む。
猫だから、悪事(?)も働く。それに対してヒステリックに叱咤する自分を俯瞰で見ている自分が、「やっぱりあなたは子育てなんかできなかったね」そう囁くのだ。

もしかしたら、子を生していたら変わっていたかな。他人を受け容れることができる人間になっていたかな。
でも、この「もしかしたら」はあまりにリスキーだ。
もし失敗したら、我が子を愛せなかったら?その時後悔しても始まらない。その子の人生は始まっていて、個の人格を誰も否定も抹消もできないのだから。

暑い所為かな。埒もないことをいろいろ考えてしまった。
今頃天国で2人の幼子は無邪気に遊んでいるだろう。
心からご冥福をお祈りします。

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