ついにメジロ牧場が馬主撤退とのこと。
・・・実はちょっと前に関係者さんから話は聞いていたのでそれほど驚きはしなかった(いや、聞いたその時は驚きましたよもちろん)し、実際あの成績であの規模をどう維持していたのか疑問に思わなくもなかったので、仕方ないのかな、と思ったりもして。
ただ、あれだけ歴史があって活躍馬を輩出してファンも多くて、そんな牧場の倒産って今までになかったと思う。
社台系のシンジケートは全て会員になっていたというから、余勢があれだけあれば配当金は・・・そう考えると多少走らなくてもなんとかなるのかな、なんて素人考えしていたけれど、結局そうはならなかった、ということなのかな。
恐らく幾つかの分岐点があって、その選択を迫られた時に行ってはダメな方へ続く路を選び続けてしまった。
ちょっと抽象的だけどそんな気もする。
これで古くからのファンの競馬離れがちょっとだけ進むだろう。同じ様な勝負服ばかりが繰り広げる争いなんか面白くもなんともない―そういう状態になるまで何もできずにいた日高勢にも問題はあると思うけど。
競馬の公正、を保つためにも、JRAにとってさえ今の状態は決して好ましくはないと思うし、でもだからと言って社台に馬増やすなとも言える訳がない。この隆盛は立派な企業努力の賜物だもの。
何とも皮肉なことに、春天のCMはマックイーン。
そう、メジロと言えば天皇賞、天皇賞と言えばメジロ。日本最高峰のレースは天皇賞、とばかり、それを勝つために長距離向けの配合を行ってきたという話は昔話として聞いたことがある(かつて秋天も東京芝3200mで行われていた)。
でもサンデー系だって最近では付けてるし、繁殖を新規導入したりして改善は図っていたはずなのに。
今後については各マスコミの記事も曖昧でよくわからない。社台が買い取る(人土地馬ともに)という説もあれば、価格が折り合わないからまだ正式に決まってないという説も聞く。
今朝の読売新聞社会面には従業員36人は転職先を探しているとあった。いったい何が真実なんだろう。
とりあえず、功労馬として繫養されている馬たちの余生がちゃんと維持されますように(え?そこなの?)。
20キロ圏内に獣医師が入り、犬や猫の保護に動くという記事を見て喜んだのも束の間、計画されていたボランティアの救出作戦に国が難色を示して中止になってしまったとか。何だそれ。
反小沢をいち早く表明して党内に大騒動を巻き起こした民主党の生方議員は「動物の殺処分を禁止する議員連盟」の事務局長だそうで、枝野官房長官に以下のとおり申し入れたとのこと。
『警戒区域内等からの家畜、ペットの移動等について
4月22日、福島第一原子力発電所半径20km圏内が警戒地域に設定され、緊急事態対応対策に従事する者以外の立ち入りが禁止された。その結果、警戒区域内には、家畜やペットが放置されることとなっており、現時点でも、多数の動物が生存していると言われている。しかしながら、放置された動物は、十分なエサも与えられず、劣悪な環境にあることが予想され、こうした事態を放置すべきではない。
ついては、政府におかれては、警戒区域内等における放置動物の取扱いについて、早急に対処方針を決定するとともに、関係府省および地方公共団体が相互に連携し、移動が可能な動物については、できる限り区域外に移動させるよう要請する。
そのため、まず、警戒区域内等における家畜、ペットの現状について速やかに確認作業を行い、あわせて、移動が認められる基準、除染方法、移動先でのモニタリング、飼育管理のあり方など、移動に伴なう具体的なルールやプロセスを明示すべきである。
また、移動させることが適当ではないと判断された家畜、ペットや、その遺骸の取扱いについても、明確な指針を示すことを要請する。 以上』
(生方議員のサイトから引用させていただきました。当該エントリ全文につきましてはこちらからご覧いただけます)
・・・そもそもこんなことを申し入れなければならないこと自体おかしくないですか?
別に私は民主党支持層でもなければ生方議員のシンパでもありませんが、こうやって声を上げてくださることには感謝しております。
でもね、動物愛護の気持ちが政府にあるのなら、言われなくても人を避難させるときにペットや家畜についても何らかの手を打っていたでしょうに。
事態は切迫していて猶予は最早ない。とっとと調査なり何なり行って、一刻も早くペット(含む、馬)も家畜も、1頭でも多く命を助けてください。お家騒動してる場合じゃないでしょ?そんなことばっかしているから支持率が低下するんですよ!!!
(騒動を引き起こしている張本人たちの中にまーた我が選挙区から選出された前総理が混じっていた。本当に本当に国民の皆様、この人を国政に送り出してしまってごめんなさい!!)
最後に、生方議員のブログ4月25日付エントリから。
「動物を大事にしない政府は人間も大事にしない政府です。」