« ストーブにはまだ早い | トップページ | というわけで »

・・・・・・やるっきゃないのだ

とんでもない決断をしてしまった。

そもそも、私が猫と暮らすきっかけになったのは青い目をした小さな小さな子猫。
劣悪な環境下にあって、一際愛らしかったその子を、大した飼育知識もなく半ば衝動的に引き取ってきたのだが、案の定ほんの2週間足らずで死なせてしまった。
獣医師からは、仕方のないことだと慰められたが-月齢から見ても発育不良だったそうだ-そもそもその医師とは信頼関係もなく、果たして私は適切な医療を彼女に受けさせてあげられていたのかさえわからないままだったのだ。

それから長い月日が流れ、今やそれなりの知識と経験も積み、猫と暮らすことへの仄かな自信もついた私の目の前に、1匹の成猫が現れた。
その猫は明らかに病んでいる。やせ細ってはいるけれど、輝いているその瞳の色は、かつて救うことのできなかった子猫と同じ青。

もし、手を差し伸べなかったら、ひどい飼育状況の中できっとそう遠くはない日に逝ってしまうだろう。
そもそも、詳しい病状さえわからないのだ。

逡巡している暇はなかった。家人の許可をさえ取らずに私はその猫を我が家に「預かる」ことを決めた。
・・・引き取ることはできない。例え今の飼い主があげる、と仰っても引き受けられるだけのキャパはない。
里親を探すにも、今の状態ではとても無理だ。
とりあえず回復させる。もし死に至る病なら、看取る。それくらいの時間の余裕はあるだろう、きっと。

家人は渋い顔をしつつも、言っても無駄だとわかっているのか私を咎めはしなかった。
明日、その猫は我が家にやってくる。
当座、家庭内野良のちび猫と同居になるが、どんな病気を持っているかわからないので(目に見える風邪の症状はない)彼女はケージに入ってもらうことになる。
栄養を効率よく取れるように、フードも工夫が必要だろう。恐らく寄生虫もいるに違いない。
連れ帰る前に獣医に診せるので、血液検査、駆虫、爪切りまではしてもらっておくつもり。

果たしてどう転ぶか。どんな結末が待っているかはわからないけれど、やれることをやろう。
名無しだった野良子猫は、私がつけた名を幾度となく耳にしながら飼い猫として逝った。
我が家にやってくる青い目の猫は、何と呼ばれていたのだろうか。もしかしたら彼女も名などなかったのかもしれない。
それなら、仮の名であっても、何かかわいい名前をつけて、それで彼女を呼んであげたい。幾度も、幾度も。

すべては明日。

|

« ストーブにはまだ早い | トップページ | というわけで »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ストーブにはまだ早い | トップページ | というわけで »