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ああ、入っちゃった。喜んでいるのは映画マニアの家人だけ

海外サッカーには興味がない。ミュージカルはもちろん、ストレートプレイだってあまり見たいとは思わない。知識がないからオペラもそれほど見たくはない。
映画も、家人ほど見ないし、そもそも月2500円近く払ってまで見たい番組なんかなかったのだ。

では何故、今月からWOWOWに加入してしまったのか。

それはひとえに、とあるドラマを見たかったからである。
(余談だが、加入を電話で申し込む際、手続きの合間に1、2分時間が空く。その間にオペレーターが簡単なアンケートをとるのだが、加入のきっかけは、と問われて当然のことながらドラマの名を上げたら、ああ、と納得するような雰囲気があった。私と同じタイミングでの加入者が結構いるのかもしれない)

「尾根のかなたに~父と息子の日航機墜落事故」

ノンフィクションライターの原作を、映画「沈まぬ太陽」の若松監督がメガホンを取ったWOWOWオリジナルドラマで、10月7日、14日に初回放送される。
原作は、父の歯科医が墜落機に搭乗、その遺体を探す傍ら検死に協力する若き歯科医や、搭乗していたボーイスカウトの父が生きていると信じて、救助するために現場に向かった少年、母と妹を喪い、残された父と息子は離別を余儀なくされるが、再会した時、既に父は不治の病を得ていた・・・幾つかの、男性視点のエピソードが描かれている。

当時、走り書きの遺書が何通か発見され、そのほとんどが、父や夫が妻や子へ残したものだったためか、ご遺族のコメントもそのほとんどが女性や子供のものだった。
また、原作本にもあったが、得てしてこういう時男性からはコメントを得にくいようだ。
確かに、妻や子を喪った夫や父もいたのに、その方達の話はほとんど記憶にない。

事故から既に27年が経ち、残された「子供」たちも大人になった。夫になり、父になった。
そして、今。
彼らが語る当時の出来事を、著者が丁寧に、根気よくまとめたこの本が、原作にほぼ忠実にドラマ化される。見たくならないわけがない。

今でも忘れない。
白血病で亡くなった、元アイドル歌手が、腰を振りながら歌い、踊っていた生放送の歌番組で、いきなり流れたテロップ。
「日航123便が消息を絶つ」―これが私にとっては全ての始まりだった。
前代未聞、未曽有の大参事の様相が次々と明らかになるにつれ、インターネットもなかった時代なので、新聞やテレビだけがニュースソースだったから私も含め多くの人がそれらに釘付けになっていた。

やがて、4名の生存者の存在が明らかになり、遺書や、後に機内の写真が公表され(この写真を撮った方のご遺族のことも原作には書かれている)、報道は過熱していくのだが、当初はパイロットを責める論調もあって、如何に情報が錯綜していたか、また日航側の隠蔽がなされていたかが後になってわかったものだ。

ただ、結局この事故は「事件」にはならなかった。裁判は行われることなく、当然のことながら誰一人刑事責任は問われなかった。
原作本の中で、日航から配された「世話人」と称する人たちの非人道的な物言いや、態度(ご遺族の気持ちに添った対応をしていた方はすぐに首を挿げ替えられたとか)が紹介されていたが、不意に思い出したのが、東電の原発事故対応。
どうして、この手の企業って自己保身にばかり走るのだろうか。自分たちの所為で大きな被害を被った方達に誠心誠意を尽くそうとは思わないのだろうか。閑話休題。

ドラマの前編は昨日録画した。それだけ楽しみにしていたのに、何故オンタイムで見ないか、って?
…3時間、前篇後編、通しで見たいの。だから視ないで我慢しているの。
来週録画を終えたら、休みの前の日にゆっくり見るつもり。楽しみ、と言ったら不謹慎だし語弊もあるけれど、それが実際の気持ちだから。

改めて、亡くなられた皆様のご冥福を心からお祈りいたします。

余談ですが。
先日乗った全日空機が、空港のバードストライクの後始末(滑走路の清掃)で着陸できず、空港上空を旋回して待機する、という出来事に遭遇した。
時間にすれば20分程度のことだったし、乗務員も他の乗客も平然としていたが、私一人気が気じゃなく、無事着陸できた時は背中が汗でびしょびしょだった。
考えてみれば、あんなデカい鉄の塊が空なんか飛ぶんだもの。やはり乗らずに済むなら乗りたくない。改めてそう思ってしまった。もう海外なんか絶対行かないね。行く機会もないけどさ。

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