香港は中国ではないらしい(ん?)
結局アゾディルは中2日で到着した。すごいなあ。これって、九州辺りからここまで、飛脚で頼んだ場合とほぼ同じ日数だもの。
EMSって便利だ。日本語で追跡調査できるし、本当に早い。
更に、先方から素晴らしい提案までしていただいて、残念ながら北海道の地理に疎い方らしく―いや、ある意味当然のこと。だって内地の人だって位置関係良くわかってないもの―それはもう辞退させていただくほかなかった。
いや、早く日本でも販売されればいいのにね。何とかしてください。お願いします。
「悪の教典」ようやっと入手、読了した。
映画化に触発されたわけではない。出版直後から興味があったけれど厚くて高価なハードカバーにはどうしても手が出せず、文庫化されるまで待っていたのだ。
でも、正直後悔した。文庫でも上下巻。この金額払うなら他の本買えばよかったな、と。
以下、うっすらネタバレもあるのでこれから、という方はスルーしてください。
教師による生徒の大量殺人、と言えばかの有名な(か?)「そして粛清の扉を」があるけれど、あちらが大義のある殺戮であるのに対し、「悪の教典」は、ハスミン(笑)本人にしか理解できない理由付けでもってそれが行われる。
サイコパス、という部分でくくれば、それに近いのは大石圭の「死者の体温」かな?
「ユリゴコロ」のあの女性も、改心(?)する前はそういう傾向があったかも。
とにかく、分厚いけれど読みやすい。すいすいと先に進めていけるけれど、後に何も残らない。
狂言回し的な役を担う二人の生徒にも人間的に魅力が感じられないし、登場人物が皆当たり前の役しか振られていないから何というか、誰にも共感できない。
映像化するにはあまりに残虐だし、殺人に関しては如何せんご都合主義で、綱渡り場当たり的過ぎる。
そういや世間を騒がせている尼崎の連続殺人事件の首謀者とされている女も、案外ハスミンのような人としての心の痛点、がない人なのかもしれないな。
映画化ということで、既にアタマの中でハスミンは伊藤英明になっているから、妙なリアリティを感じつつ読み進んだのだが、非常に後味の悪い読後感と伊藤英明の無駄な爽やかさがシンクロしちゃって、原作者がフジテレビに対して絶縁状を突き付けたこともあり二度と彼は海猿にはなれないだろうと勝手に思っている。なんちて。
明日は通院日だ。処置はあっという間に終わるのに待ち時間が長い。何か本か雑誌を持っていこう。
でも今回は家人が車を運転してくれるので助かる。
ま、私がクリニックにいる間彼もあちこち札幌の街を探索できるからまんざらでもないみたい。
逆に私はタイトなスケジュールになっちゃって、何も買えないだろうな。ちぇ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント