2年が過ぎて
2年。
私のような完全外野にとって、2年という月日はあっという間に、何事もなく、あっさりと過ぎただけの時間だった。
でも、被災された方々、ボランティア、あるいは業務で被災地に関わった方々にとって、きっとこの2年という時間はとてつもなく長かったのではないだろうか。
家人の友人や、母の兄夫婦、その息子(従兄弟)は被災地にいた。
幸いにも誰一人命を落とすことはなかった。でもこの方達はたくさんの知人を喪っただろうことは間違いない。
昨年の今日、自分が書いたエントリを読み返してみた。
・・・私自身は2012年3月11日から何一つ変わっていないみたい。被害に遭われた方を悼み、マスコミを批判し・・・でも、書き足したいことはある。
もし、民主党政権じゃなかったら。
もし、自民党が、たとい連立であったとしても政権与党にいたらもっと復興のスピードは速かったのではないだろうか。
官僚を批判しておきながら、彼らの力がなければ何もできなかった民主党。
結果的に官僚の言うがままにならざるを得ず、しかも時の首相が首相だったから尚更、くだらないプライドや官僚主導の縦割り行政の弊害で復興は遅れに遅れ、震災瓦礫の処理だって、リーダーシップが取れない政府の所為で一向に片付かない。
新潟県知事だったか。県内の某市が瓦礫の受け入れを表明したら、強い、というか汚い言葉まで使ってそれを非難していたのを聞いて思わずわが耳を疑った。
ちゃんと焼却実験を行い、放射線量に全く問題がないというのにも関わらず、だもの。
本来なら地元で処理できるのに、何らかの利権が発生して・・・などとまことしやかに報じるマスコミや、震災瓦礫は放射能汚染されている、と言わんばかりに地方での処理を反対する「市民」の存在。
これらが復興の妨げの要因の一部だと私は思う。
未だに避難所生活を送っている方がいることを、今日初めて知った。
みなし避難所として借り上げている民間の貸家も、借用期間延期を承諾しない家主が少なからずいるそうで、被災者用の公営住宅もまだまだ戸数は設置目標に満たないなら、これからそこに住まわれている方々はどうしたらいいのか。
TPPにうつつを抜かしている感のある総理。もっと国内のことにも目を向けてください。
経済だけよけりゃ全て良い、だなんてよもや思っちゃいないですよね?
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