メンチカツはさすがに登場しないだろう
久々にちょっと大きな書店に入って、平積みの文庫本コーナーで思わず舌打ちした。
・・・なんでこれ、出ているのに1ケ月も気付かなかったんだ。私のバカ!
みをつくし料理帖の最新刊「残月」(高田郁著)。既に第3刷だ、もう。
主要な登場人物(オトコ)を悉くヒロイン澪から遠ざけていって、いったいどうするつもりなんだ!と思わず作者を責めてしまいたくなりそうな前巻までの展開だったが、今回は・・・ややエピソードを詰め込み過ぎのサービスし過ぎ、という感は否めないけれど、希望や今後が垣間見えるお話となった。
そう、1年1冊ペースになったからと言って、2冊分のストーリーを1冊にしたのでは意味がないと思う。
藪入りの描写はあの1回でいいのかな。成長した互いの姿を描いてもいいんじゃないかな。
著名な挿絵画家は出番あれだけ?あまりに意味ありげだし、いずれまた絡んでくるのかしら?
摂津屋も気になる。多分あの邂逅の時に聞き耳を立てていたはずだ。
いろいろちりばめられたエピソードは果たしてどれが伏線でどれがダミー(?)なのか。
まあ今回のお話である意味方向性が定まったわけで、多分次の回では最終章辺りで大きな変動があるのではないだろうか。
・・・なあんて書いていても常に裏切られるから、そこが実は面白い。
全く読めない展開に翻弄されているから、大筋が見えてきても信用できないのだ。
大団円、を信じつつ、悲喜こもごもの涙にもう少し浸っていたい、もう少し、というのは、売れているからと言って無駄に引き延ばしを図るような作者じゃあない、と信じているから。
あ、ドラマの続編を作るなら、ぜひあさひ太夫を他の方にしてほしい。
前作の彼女じゃあ気品が足りないし、いろいろな意味でもっと線の細い人じゃなきゃあ。
どうかお願いします。ってここで書いても仕方ないけどさ。
昨日のチューボー、先生とスタジオの巨匠(?)の掛け合いが面白かったが、それ以上に惹かれたのはメンチカツ。
いや、作りたくなったぞ。食べたくはないんだけど(え?)
どうもあの胃腸炎からこっち、油ものが食べたくなくて。揚げるだけ揚げるから、誰か食べてくれないかな・・・
切った時にこぼれ出る肉汁。ああ、ああいう風に作れたら・・・
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