慰安旅行(え?何の??)
函館に、競馬を見がてら遊びに行ってきた。
特急で3時間を切るのだからまあそこそこ近いっちゃ近いが、やっぱり疲れるのも確か。
普段鉄道には縁がないからなあ。あの、じっと座っていなきゃならないというプレッシャー(?)はどうにも辛い。
それでも今回はちょっと奢ってグリーン車にしたのでまあまあ快適な旅ではあった。
メインが重賞だからか、そこそこ混んでいた競馬場。席を頼んでおいてよかった。指定席は既に売り切れていたのだが、かの函館出身ロックバンドのライブとバッティングしたあの日は、もうがーらがらだったそう。
タクシーの、ややこわもて風ドライバーさんも「いやあ、あの日はお祭りだったわ」とホクホク顔で語ってしまうほど函館の街はおよそ馬とは縁のない人たちであふれかえっていたそうだ。
軽く食事をして、冷やかし程度に馬券を買いつつメインレースを観戦。
ゲストに一発屋芸人の代名詞的な黄色い人(笑)が来場していて、最終レース後にライブがあるという告知を見たが、同行した家人が全く興味を示さないので(爆)そのままホテルへと戻った。
日曜日だから休みの店が多い、と聞かされてホテル紹介の居酒屋に行ったけれど、後で周辺を歩いてみたら意外に開いているところも多くあり、ちょっと失敗だったかも。
これも渋る家人を半ば強引に誘っていざ函館山へ。
以前から見たいと思っていた函館の夜景、こんな機会でもなければ行くこともできないし、8月ももう終盤、もしかしたら意外に空いているかもしれないではないか。
ロープウェー乗り場まで、のつもりでタクシーを拾ったのだが運転手さん曰く、「タクシー(で山頂まで上がる方)がいいよ」
・・・混んでいるそうだ。本当だろうか。
でも時間的にまだ完全に外は暗くなっていない。夜景客もこれから登る人が多いことはまあ想像できなくもない。
それなら上がるだけでも、と取りあえずお願いしたら、これがまた山頂で私たちはこのタクシーを手放してはならないと痛感した。
・・・立錐の余地もない、とはまさにこのこと。
あまり広くない展望台にはもうぎっしりと人が立ち並び、更にロープウェーや観光バスが到着する度人はどんどん増えていく。
運転手さんはずんずんと人垣をかいくぐり「写真撮ってあげますよ」と私の手のカメラを取ると階段状の展望台を数段上がって「ハイ、こっち向いて!夜景も入りますからね」
いや、人目もあるし、と躊躇していたら「恥ずかしがることないから!誰も見てませんって」
・・・確かに。皆夜景に夢中。
辺りはようやく暗くなってきて、運転手さん曰く「白夜っていうんですよこういうの。灯りだけじゃなくて景色も見えるでしょ。一番いい時間よ」
手馴れた様子でコンデジのシャッターを2回押したら、「待っている間の料金はサービスしますから、ゆっくり見てきてください」言い残して退場。
日中の雨のおかげでいっそう美しく見えるという夜景を堪能しよう・・・とふと目線を巡らせた先には・・・ええっ?!取引先の社長じゃないのさ!何という偶然。
思わず「ちょっと、こんなところで何してるの?!」(ま、夜景見てるんですけどね、お互い)
「うわ!ど、どうしたんですかぁ?!」狼狽える社長。やや離れた場所にいた家人も気づいて唖然。
どうやら家族サービスのために来ていたようで、利発そうなお子さんを二人、紹介してくださった。
「パパが仕事でお世話になってる『お姉さん』だよ」・・・かなり無理がある。ま、それはさておき。
仕事の話を少々して、それでは、と会釈して別れたのだが、人込みを避けてビュースポットを探していたらその後も二度三度、と遭遇してしまった。何となく気まずかったりしてお互い。
とにかく、大した広さでもない展望台にあふれかえる大量の観光客。
何年か前からマイカー規制を行うようになって、山頂まで登れるのはタクシーとバスだけ。いや、確かにそうでもしないと渋滞が酷くて夜景どころではないだろう。
帰りもタクシーだったから快適に降りてこられた。帰しちゃわなくて本当によかった。
空いているなら、ロープウェーでゆっくり夜景を見ながら降りてきたかったけれど、まあそんな余裕はなかったろうな。
ホテルの前で下してもらって家人はラーメンを食べにそのままお出かけ。私はとっとと部屋に戻って温泉を堪能、家人を待たずして就寝。
翌朝は天気にも恵まれ、ちょっと朝市を冷やかしてから帰宅。空腹で不満げな猫たちにご飯をあげながら日常へと復帰したのであった。
こうしてのあち家の慰安旅行(?)は無事終了し、カメラには確かに夜景が写りこんだ記念写真が残っていた。
世界3大夜景はあとナポリを残すのみか(え?!)(行くつもりはないですが)
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