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ハードカバーはやっぱりお高い

相次いでハードカバーを2冊も買ってしまった。
高いし、少し待つか、リクエストを出しでもすれば図書館でいずれ読めることは知りつつ、ましてや1冊は雑誌連載をリアルタイムで既読なのに・・・

その、既読の1冊は「旅猫リポート」(有川 浩/文芸春秋社)。
タイトルどおり、旅する猫のリポートである、ってあまりにも略し過ぎ?
猫の預け先を求めて過去の友人たちを訪ねる青年が人としての主人公。爽やかな筆致でドラマチックな出来事もなく、少しのシニカルさをトッピングしながら淡々と進む旅だが、その真の目的がわかるとその旅は全く色を変えてしまう。

この話はネタバレもへちまもない、と思うけれど・・・敢えて書かない。
猫が好きな人もそうでない人も、猫ってそういうものだ、と思わず頷いてしまうような1冊。
でも猫好きは手元に置いておきたい思うんじゃないかな。私がそうであるように。

もう1冊こそ、全くの予定外、想定外。
書店の店頭で手に取り、何気なく最初の数ページを読んでみたらもう止まらなくなった。

偶々家人が一緒にいたのでそれ以上立ち読みしているわけにもいかず(店側としても迷惑だったろうし)、逡巡したけれど結局電子マネーで買ってしまった。
「暗黒女子」(秋吉理香子/双葉社)。

雰囲気としては米澤穂信の「儚い羊たちの祝宴」と似ているかも。
少女たちの悪意や愛情、羨望、恐怖、畏怖、生憎私は語彙が少ないからこれ以上の表現が思い浮かばないのだけれど、最後のどんでん返しに至るまでの彼女たちの「齟齬」と感情の動き方が面白くて、結局手にしてからものの1時間足らずで読了してしまった。

ちなみに、某密林(笑)のとある書評を見たら、「話が嘘過ぎ ありえなさ過ぎ」・・・当たり前でしょ?全てのお話にリアリティ求めるなら間違ってもこの人安部公房なんか読めないだろう。
同じ、若者(笑)が主人公の本でも、これは私は少なくとも面白かった。
十分リアリティあったように感じたけど。若ぶるつもりはないけど。

こちらもネタバレはやめておきます。ただ、実は何となく読めてた。
でも最後の最後、のオチはわかったけれど、そこに至るまでの理由や「齟齬」の原因は読めなかった。
まあ何度も読み返してみたい本でもないので、某ボランティア団体のフリマに供出する予定。
「旅猫」の方はごめんなさい、手元に残します。


以下覚書。
今週は子猫のワクチンと血液検査、捕獲できれば同時にれあの爪切り、そして部屋の掃除と書棚の発注、チェアとテーブルも探して発注。土曜日は札幌へ子猫お届け。
諸々頑張ろう。
あ、某身内へ事務連絡。近々もらい物のジャガイモ横流しするわ。父に伝えといてください。

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