オリンピック、雑感。それにしてもあのお爺ちゃんときたら・・・
女子フィギュアはソトニコワの優勝。リプニツカヤではなかったけれど、予想通りロシアの選手として初の金メダルを獲得した。
そして・・・よかった。真央ちゃん、もとい浅田選手は会心の演技で6位入賞。幾つか回転不足があったもののジャンプの要素全てを成功させたのには本当に驚かされた。
たった1日でよくもまああそこまで立て直せたものだ。驚くと共に、あの不安そうな表情のどこにこれだけの強さがあったのか、信じられない気持ちが強い。
応援していたのは日本国民だけではなかったようで、世界中の選手たちからも、彼女を励ますツイートが数多く集まったと聞く。
そりゃそうだよ。幼い頃から直向きに滑り続けて、スキャンダルもなければ逆に浮いた噂ひとつなく、常に笑顔でリンクの上に立つ彼女を応援しようという気になれないのは彼の国の連中くらいなもの・・・と思っていたら、とんでもない暴言を吐く輩がいた。しかも国内に。敵は身内にあり。
「森喜朗 失言」でググるといろいろ出てくる。珍しいよね、こういう政治家、しかも首相経験者。更にいうなら東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員長の要職にある。
この人が今回のあの発言をしたとき、恐らく多くの関係者がこう思ったに違いない。
「お前が言うな」
・・・大事な時に失敗(失言)し続けて首相の座を追われたのはどこの誰か、よもやお忘れになったわけではあるまい。
好意的な発言、ととれなくもないが、もしそうであるにせよ言葉のチョイスが絶望的に下手。
果たしてこの人、6年後のオリンピックまで無事でいられるのだろうか。既に今回のことで多くの国民から相当な反感を喰らっているわけで、首相も苦々しく思っていることは想像に難くない。
ま、同じ失敗を繰り返しても懲りない老害はさておいて。
もう一ついい意味で驚かされたのは銅メダルのコストナー。
彼女は確かトリノがオリンピックデビューで、その当時はイタリアのアイドル的存在だったが、演技ときたらまあ、それこそ転んでばかりで、正直目も当てられないほどだった。
そう、長野の荒川静香のような、いくら開催国の選手といっても、ちょっとこりゃ・・・という成績だったのに、いつしか世界で金を取るまでの素晴らしい選手に成長していた。
技術面ではそれほどの凄さはないのに、演技構成点の高さときたら!
年齢的なこともあって、どこまで現役を続けるのかはわからないけれど、優勝したソトニコワや5位に終わったリプニツカヤと共に世界を引っ張っていくんじゃないかな。
これで鈴木、浅田両選手が引退してしまったら、一気に日本の女子フィギュアは選手層が薄くなってしまう。
個人的には今井遥に頑張ってほしいんだけど、どうだろう。宮原知子はこの年齢の時の真央ちゃんのような輝きは見られないし、その後がなかなか・・・
平昌までに、誰か新星が現れてくれたらいいな。そうなりますように。
スキーの女子ハーフパイプでも小野塚選手が銅メダル獲得!女子では2個目のメダルとなった。おめでとうございます。
男子ジャンプ陣は既に帰国、空港での会見は爆笑(失笑?)の連続だった。
ご本人曰く「言ってみるもの」で、なんとメダルを獲ったことでビジネスクラスをANAが用意してくれたのだとか。
さり気なくANAご自慢のフルフラットシートもアピールしてくれつつ、感謝の言葉も織り交ぜての彼の会見は、ビジネスへのアップグレード代を補ってなお余りあるほどの宣伝効果もあっただろうし、ホント、誰も損をしない粋な計らいだったと思う。さすがANA!
空港に集まったファンなど300人にも惜しげなくメダルを触らせてあげた葛西選手の「傷がついても、磨いてもらうからいい」という言葉に何度目かもうわからなくなるほどの感動をもらった。
いや、なんでこんなにいい人なのに独身なんだろ。
橋本議員も仰っていたが、この、今の勢いに乗って一日でも早く素晴らしい伴侶をゲットしてほしいものだ。
そっちの方も、頑張れ!レジェンド!!
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