だからと言ってインド人に生まれたかったわけではないですが
ああ、やっぱり美味しいインドカレー。自分で作ったものを美味い、と言うのは正直憚られるけど、でも、私は本にあったレシピに忠実に作っただけなので、褒められるべきはその本の著者でしょう。
「いちから始めるインドカレー: 簡単なのに本格味。とっておきの63カレー 」(マバニマサコ著柴田書店2052円)
柴田書店というと専門書のイメージが強いけれど、この本は文字通り「いちから」学べる初心者向け。
使われているスパイスも、基本的にはそこいらのスーパーで手に入るものばかりだし、ちょっと珍しい、近くにカルディ(例)がないと買えないような香辛料類は「あれば」程度の扱いだから、なくても十分に美味しくできるのだ。
料理のレシピ本はそこそこ持っているけれど、これほど何度となく使っている本は他にはないかもしれない。
昨晩作ったのはバターチキンカレーだが、あくまでも当社比(笑)ですが、どこのお店で食べたそれよりも美味しかった。
だいたい4人分程度できるのだが、ほとんど私が食べている。昨晩二人で1人前ずつ、そして今朝、昼、と私だけがいただいた。だって家人はインドカレー、実は好きじゃないから(!?)
家人は野菜ゴロゴロの家庭系カレーがお好みなので、インドカレーも嫌いではないが、カレーという認識で食べているわけではないらしい。
だから、家庭系はご飯で、インド系はナンで、と食べ分ける。
わが街にも、ネパール系の本格カレー店がいくつかあるが、そこのお店のナンは絶品。ナンは。
でもカレーは今一つ口に合わない。
こちらに嫁いできてからというもの、本当に美味しいカレーに出会うことはできなかったのに、よもや自分でそれを作ることができようとは!
インドカレーがお好きなあなた。近所に美味しいお店がないとお嘆きのあなた。労苦を厭わなければ(というほど面倒でもないけど)ぜひこの本をお買い求めの上、作ってみては!
ナン、と言えば。
かつて家人が愛し愛されてやまなかった黒猫が、これまた食欲の権化で、とにかく何でも口に入れられるものは入れようとするから、幾度となくこちらの不注意はあったとはいえ、被害に遭った。
ある日、カレーを作り、ナンを買い忘れていたので自作したのだが、黒猫、テーブルの上に飛び乗ったかと思うと私の目の前でナンを1枚捕獲、口にくわえたまま逃亡を図ったではないか!
塩分も多少入っているし、体にいいわけがない。枚数はそこそこあるから1枚無くなったくらいでこちらは困らないが、猫には食べさせたくない。
そのまま床を走り回る黒猫をテーブルの下に追い込んで、こら!と叱るとようやく床に置いてくれたので、拾い上げようとしたら・・・ビリッ!!そう、床を引きずられたナンが静電気を集めて帯電していたのだ。世の中に、私以外にいるだろうかナンで感電した人。
もうそれ以上叱るのも忘れて立ち尽くす私をあざ笑うかのように、黒猫は満足げに毛づくろいを始めたっけ。
・・・懐かしいな。黒猫、今頃天国で何してるだろ。
話をカレーに戻すと、ラムの塊肉が手に入ったら、ぜひラムカレーも試してみてほしい。独特の臭みがいや、とラムやマトンを敬遠する方も少なからずいらっしゃるが、カレーのスパイスがそれを見事に消してくれるから大丈夫。
・・・ああ、また食べたくなってきちゃった。スパイスも一種の麻薬かもしれないな(んなこたない)
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