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覚書ついでに―その1

あちらのブログに書くと、そのままいろいろな意味で終焉へ向かってしまいそうなので・・・

よたの瞳孔が開ききったままで、何となく「目が見えていない」ように思えたのは木曜日のこと。

結論から言えば、よたは、腎不全から高血圧症を発症し、その影響で網膜剥離を起こしてしまった。
右目は完全に失明、左目はまだ多少視力が残っているそうだ。


取りあえずかかりつけ医の受診日なので連れて行った。
この時点で、セカオピ師の診たて通り、腎不全からの高血圧症を疑っていたので血圧測定は最低限してほしかったのだが・・・

血液検査の結果、腎臓関係の数値はほぼ横ばい、貧血もなし(PCV36%)、食欲も若干亢進していて体重が50グラム増えた。
そして、視力の低下については老化が一因の網膜の炎症という見解を示し、心電図を取って(何故?)、心音を聴いて、高血圧の徴候はない、と断言した。
(…後にこの見解はセカオピ師に一笑に付されたのだが、シロウトの私にすら数分もあればいろいろな情報が収集できたわけだし、獣医師なのだから、もっと深い知識も得られるはずなのに…)

かかりつけ医では目に関しての検査はほとんど行うことができないことや、そもそも血圧測定すらできない(手術中のモニター監視を行っていない?!)という頭を抱えたくなるような獣医療ディバイド(?)に、今更ながら怒りや悲しみなど様々な感情を覚えながら、取りあえずセカオピ師の病院へ受診しに行くことは認めさせた。

車の中で、よたは落ち着きなく過ごしたが、到着した頃には意外と平静さを取り戻していた。良くも悪くも病院馴れしているのか、先生の物腰の柔らかさに安堵したのか、とにかく検査時間スタートとほぼ同時に受付、大きな手術も入っていなかったためすぐ検査に入っていただくことができた。

血圧は・・・わかってはいたが、数回測ったくらいでは変動が大きく、正直見た目には落ち着いていても興奮はあったはず。それでも200近い数値を3回出しているのでほぼ高血圧症だろう、ということに。
眼圧は正常、流涙量も問題なし、ただ眼内出血も見られ(これは車の中で発症したものと思われる。朝の時点では眼球に変化はなかった)、エコーで診たら確かに右は完全な網膜剥離だった。視力はゼロ。光も感じられてはいないだろうとのこと。
ただ、左はまだそれほど剥がれていないので、もしかしたら見えているかも・・・と先生が仰り、実際床に置いて歩かせてみたらきちんと物をよけているではないか。
(『お母さん、こっちにおいで、と呼びかけてみてください』・・・床の上におろされたよたを愛情込めて一生懸命呼んだのに、見向きもせずに明後日の方向に行きやんの(涙)。先生苦笑。オバサン、面子丸つぶれ(号泣))

腎臓のコントロールがうまくいっている以上、あまり積極的な治療はしたくない。腎臓と目なら前者を優先すべき、とセカオピ師は仰るが、高血圧症を放置しておけば心臓にも負担がかかるようになるし、腎臓にも更に負担が増すからここは放置してはおけないという点では私も先生も同じ考えだったので、降圧剤としては一般的に用いられるアムロジピンを処方してもらうことになった。

取りあえず何らかの方法で血圧をモニターしながら、まずはこの薬だけで様子を見ることに。上手くすれば左眼はもう少し良い状態に戻るかもしれないそうだ。

初めての病院なのに、何故か狼狽えることも怯えることもなく、驚くほどお利口さんだったよた。ちょっと見直したぞ。

会計時、遮光袋に入った薬を手渡された。1錠を4分割にして服用させるのだが、薬の性質上割った状態では出せないので、鋭利な刃物などで割ってください、とのこと。アムロジピンが遮光しなければならない薬だなんて初耳。もしかしたら動物用に特殊な薬が作られているのかもしれない。
5錠を4分割、20日分あるが、とりあえず2週間服用させてみることになった。

帰りの車の中で、開ききっていたよたの瞳孔がかなり閉じていることに気づく。
何の治療もしていないのに、人間ならある種プラシーボ?だけど猫だもの。そんなことはあり得ない。
ひとつ考えられることとしては、私(と運転手である家人)の心境の変化だろうか。

行きの車の中では様々な不安があった。
くどいようだが、この病院にセカオピで連れて行くと大抵末期で余命宣告されてしまって、泣きながら帰ってくるのがデフォルトだった。
それが今回は、完全な失明ではなく、左眼はまだ可能性がある。そもそも生きるの死ぬのではないんだもの、病状が。正直、喜怒哀楽に配点するなら喜50怒20(早期発見ができなかった自分に)哀10楽20、って感じ。楽観視はできないにしても、絶望はしないで済んだのだから。

・・・そんな気持ちをくみ取ったのだろうか。まさか、ね。

投薬は翌昼から。その前に錠剤をもう一度見ておこう・・・ん?これ、思いっきり普通の(?)アムロジンじゃないのさ。
そう、家人が飲んでいた血圧の薬と全く同じものだったのだ!!
いや、これ、遮光しろなんて一度も言われてませんけど・・・っていうか、思いっきり普通にテーブルの上とかに放置してましたが。

直径5ミリにも満たない錠剤を、おろしたてのカッターの替刃でサクッと分割する。
ピルカッター、捨てなきゃよかったな、と思いつつ何とか切り分けると小さなカプセルに入れる。出来上がった4個のカプセルを小さなポリ袋に入れてから遮光袋に戻して準備完了。

後は飲ませてから状態を観察して、もし変化が見られても実は何もできないのだ。怖い。
副作用として考えられるのは血圧の急激な低下だが、最低限の量なので、起きないと信じるしかない。

(翌日へ続く)

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