終わったり居座っていたり
台風一過。
昨日までの荒天が嘘のように・・・と言うと語弊があるのだけれど、そこそこ晴れて爽やかな暑さが戻ってきた。
我が職場にはまだ厄病神、もといくそやくたいもない客が居残っていて、その所為か天気も気分もすっきりとは晴れない感じ。
今日は仕事で外出するのだが、それを言ったらきっとついてきたがるだろうから教えない。そっと抜け出して、定時のうちに戻る予定。
ちょっとした「いじわる」なのだが、そんなことでもしないと、振り回されて不快な気分は晴れやしないのだ。
あそこまで他人に気遣いできない人って珍しいよなあ。本人には自覚ゼロなところも恐ろしい。
愛読していた小説が、最終巻を迎えた。
分かっていたこととはいえ、あのお話の世界にもう新たな歴史が刻まれることはないと思うととても切ない。
あとがきには、いずれ各々登場人物のその後をまとめた本が出る、というようなことも書かれていたが、多分半年とか1年とか、そんなスパンでのお話だろうから、それまでの間最終巻だけを読み返そう。
もちろん、この巻だってそれなりにピンチはある。でも、これまでの9冊ほどやりきれない気持ちにさせられることはないし、ラストの大団円っぷり(?)には何度読んでも泣かされてしまう。
(ネタバレ中のネタバレ、になるから敢えて書かないけれど・・・あの展開を正確に言い当てられた人は果たしているのか??)
著者は、優しい人なのだろう。そして他人にも自分にも厳しい人なのだろう。
「テルマエ・ロマエ」最終巻でも感じたことだが、本筋以外のエピソードだけで引っ張ろうと思えば思うだけ引き延ばすことができるのにそれをしない。
「売る」ことより「読ませる」ことを考えて、書きたいことだけしか書かないという姿勢はとても潔いと思う。
・・・だけど、さ。
あまりに最終巻は詰め込み過ぎじゃないの?何もあんなに急ぎ足で終わらせることないじゃん。
露骨な商業ベースで引き伸ばしされたら引くけどさ、いくらなんでも潔すぎるでしょうに。まだまだ書けることあったでしょ?
この小説くらい、スピンオフ書いたらいくらでも書けそうな本もない。
種市だってりうだって、政吉だって又次だって、それこそ源斉さんなんてシリーズできるくらい豊富なエピソードをひねり出せるはず。
でも、それをしない。
それこそ鼈甲球のように、身の丈を超えないやり方を貫いて迎える最終回を、私たち愛読者も受け止めなければ。あうううう。
澪さん、どうかお幸せに。でもあなたみたいにきちんとした正しい居住まいの生き方をしている人は多分私、お友達になれないな(え?)
だって・・・一緒にいたら己を顧みて自己嫌悪に陥ってしまうこと請け合いだもの(爆)
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