海も怖いけど山も怖い
「あの歌」の所為で御嶽山、を御嶽「さん」、だと思い込んでいた。だから、と言うわけでもないけれど
、たかだか数百メートルくらいのハイキングが似合うような小山だと思い込んでいた。
それがとんでもない思い違いだと思い知らされた今回の噴火と、それによる大きな被害。正直自分が情けない。何と無知だったのだろう。
たくさんの方々が、噴石に熱風に火山灰に命を奪われた。
そして現在、懸命の作業が行われている。未だ取り残されているかもしれない方々の救出のために。
・・・と思っていたら天候不良で捜索活動は中止になってしまった。
火山灰は雨が降ると、親水性がないので一緒に流れ、土石流を引き起こすそうだ。
万が一にも生存者がいたなら、少しでも早く発見してあげたいだろうし、所在の確認ができずにいる身内や友人を探す人たちの焦りやいらだち、同時に救助活動に当っている方達の過酷な現場での疲れ、は私たち外野にすら、おぼろげに想像がつく。
これで登山ブームも下火になるかもしれないな。
なにせ、どういうご身分の方かは失念したが、噴火発生直後のテレビでこう仰った。
「活火山には近づかないことです」
・・・これ言われてしまうと日本のかなりの数、そう、富士山も含んで、多くの山に登れなくなってしまうということだ。その周辺の観光地にとっては死活問題である。
だからだろうか、その発言をした初老の識者のご尊顔をその後テレビで拝見することはなくなった。
日常が、自然という抗いようのない力で奪い去られる。さっきまで笑いさざめきあっていた楽しいひと時が絶望に転じて、意識をなくすその瞬間。想像することすら恐怖だ。
御嶽山に限らず、活火山に登ることの意味をもっと考えなければならないのでしょうね。
それから、根拠のない勘違いをツイートした間抜けな国会議員には呆れる、を通り越して笑ってしまった。
貴婦人気取りのあのおばあちゃんタレントと同じレベル。噂話を信じ込んで大騒ぎするマッチポンプ。ああいう人を見ていると、お勉強ができる=アタマがいい、ではないということが良くわかります。
ま、素直に非を認めて謝罪するあたりは某新聞社よりマシなのかもしれないけどね。
今回の事故で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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