奇跡なのか?そうなのか?
昨日、スカパー!のプログラム誌を買ってきて、家人のためにめぼしい映画を見繕っていたら、懐かしいタイトルが目に飛び込んできた。
「バカヤロー! 私、怒ってます」―1988年に公開された、森田芳光脚本4本のオムニバス形式。
後に注目を集める演出家だったり映画監督だったりへと変貌を遂げる新進気鋭のクリエイターが監督を務めているため、短いながら起承転結のはっきりした「楽しめる」映画だ。
何気なく見ていたテレビで、恋文だか手紙だかがテーマだったのだが、画面にいきなり現れたのは昭和の大スターの奥様。ご自身も美しい女優さんだった。
亡くなられたご主人からのラブレターを大事そうに披露していらした。
そして今日は11月4日。昨年の春に亡くなった先輩 の誕生日。
前出の映画は、二人で、確か上野の映画館に見に行った。
隣で、恥ずかしくなるくらい大声で笑うから、肘で脇腹をつついたら後で怒られたっけ。
前出の女優さんは先輩の好きだった人。同時期にいた大スターよりも彼女の方が好きだと言っていたっけ。ずいぶん歳の差はあるのに。
・・・思い出せ、ってことなのかもしれないな。
実際思い出した昨日から今まで何となくその人のことを考えていた。
懐かしい。もし先輩が私に恋愛感情を持っていてくれたら、そして私も持つことが出来たら・・・それはまずありえない。
基本的に彼は優しい。人間性善説。
基本的に私は冷たい。人間性悪説。
相いれないのだ、価値観が違い過ぎるから。
だからこそ、私はいつもこの人を頼りながら、実は心のどこかで小馬鹿にもしていた。
でも、最期の最期に彼は素晴らしい幸せを掴み、多くの人から惜しまれてこの世を去った。勝った、のだと思う。何に?さあ。
今日はもう一つ、最後の奇跡、のような出来事があった。
具体的には書かないけれど、涙をこらえることが難しかったくらい、嬉しくてでも悲しくて。
カウントダウンが始まっているからこそ、しっかりしなければ。私がしっかりと支えて行かなければならないのだ。
さ、明日も頑張って働こう。
先輩、今日の奇蹟はあなたの仕業ですか?だとしたら・・・ありがとう。心から感謝します。
私はあなたの影響力(呪縛?)からなかなか抜け出せそうにありません。
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