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びっくりしましたいろいろな意味で

いや、書くまでもないくらい、もう大騒ぎのスケートチャイナ。
男子フリーは大波乱の幕切れとなった。
当事者を除けば最も煽りをくったのは最終滑走のコフトゥンだろう。
何しろ、5度もの転倒があったにもかかわらずその時点で羽生結弦が暫定1位。会場の雰囲気も完全に羽生、そしてエンカンへの関心で染まり切っていたのだから。
もちろん、彼はちゃんと彼なりの演技で無事、というか順当に優勝したが、まあ会場のアウェイ感ときたら(笑)
ちょっと気の毒だったくらいだ。いや、本当におめでとうございます。

演技後、自分の得点に感極まったのか、緊張の糸が切れたのか泣き崩れた羽生は、もはや一人では歩くこともできず、抱えられるようにキスアンドクライから降りた後、担架で運ばれていった。

松岡修造が熱く小声(リンクサイドにいたから)で「やめるべき」と力説していたけれど、私も実は同感だった。
多分脳震盪を起こしていたと思うが、そんな状態であんなに激しい競技をして果たして体に悪影響は残らないものなのか。あれだけ痛々しい表情をしているのに、滑らせてはダメだろう、周囲は止めてあげて!とさながら母のような気持ちでテレビを見つめていた。

あの時点で演技したい、と思う気持ちはわからないでもない。最終的に意思決定をするのは本人だ。
でも、ドクターストップ、という手段だってあったはずで、もし、万が一今後にまで影響を及ぼすような故障だったらと思うとぞっとする。(まだそうじゃない、という診断結果は出ていないけど)

目先の大会にとらわれず、先のことを見据える、それは当の本人には多分できない冷静な判断であって、だからこそ周囲の人たちは彼を止めるべきではなかったのだろうか。

エキシビジョンも出ず即刻帰国して精密検査を受けるとのこと。当然だ。
近い国での開催で本当によかった。

そう言えば、以前にも6分間での激突事故を見たことがあったっけ。
村主と安藤が交錯、どちらも倒れたが棄権することなく演技し、結果村主が2位で安藤が3位。
演技後、しきりと安藤がその時のことを言い訳めいた口調で訴えるのを見てちょっと嫌な気分になったのを覚えている。

羽生は、エンカンと握手を交わし、先に滑る彼に声援を送った。多分今回の成績について事故を言い訳にはしない気がするなあ。
キスアンドクライでの彼の涙。あれはあれで感動的ではあった。

話が逸れてしまったけれど、ただ個人的には今回のことを美談にはしてほしくないと思う。
これで検査結果も問題なく、NHKに出られたとしても、それは偶々運が良かっただけのこと。
少なくとも、一時的にでも立てなくなるほどのダメージを受けたらもう棄権でいいのではないだろうか。
ましてやあれだけ消耗する競技で、しかも羽生は腰に持病を抱えているのだから。

男子は、仮に羽生が長期離脱したとしても無良や町田、そして小塚がいる。でも、鈴木、浅田が抜けて女子は今一つ抜きん出た存在がいない。
宮原と今井には期待しているんだけどなあ。このままじゃグランプリファイナルに誰も出られないかもしれないぞ。うーん。


今日はだらだらと休んでいようと思ったけれど仕事があったのでやむなく働く。
昨日の疲れが抜けない。年齢を感じるのはこういう時だ。あうううう。

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