猫はスッキリ、私はガックリ
マダニに刺されたことで感染症に罹り、亡くなられた方がいる。
基本、猫に蚤のついていることがまずない北海道でもマダニだけは分布していて、我が家にいるかつて野良を経験した猫の耳には皆一様に刺された跡が白く残っている。
現在通いの外猫(去勢済み)も例外ではなく、少し前には瞼の際に直径5ミリ近いそれが刺さっていてびっくりさせられた。本猫もさぞ不快だろう。
体の柔らかいところを狙って取りつくようで、撫でた顎の下や頬の辺りにもその嫌な感触があり、せっかく触れるようになったので駆虫薬を塗布してみることにした。
オンラインで購入した定番のフロントラインプラスを用意、お腹を空かせてやってきた彼をまず撫でたおし、油断させたところで背中にぷち、っという心づもりなのだがなにせこの薬剤、高い。絶対無駄にはできない。
ただこれまでの経験則から、こちらが「何かするぞ」と構えると相手も敏感にそれを察して警戒することはわかっている。
「万が一失敗してもあと2本残っている」(その万が一、に備えて3本セットを買いました)と心を落ち着けて、普段通りまずは彼の頬へ左手を伸ばす。と、すっかりそこまでは馴れたもので手に顔を押し付けてきてくれるから、そこですかさず右手に用意していた薬剤を、彼の首根っこにたらし、地肌に刷り込むように撫でる。
実はこの辺りで何らかの異変を察し、彼は後ずさってしまった。ちょっと手応え的には怪しいが、ま、半分は塗ることができたのではないだろうか。
そして2日後。
普段通りにやってきた彼の頬や、以前嫌な感触のあった場所を撫でてみる。
・・・ない!いなくなっているではないか!!やった!!!
多分彼にとっては大したことのない変化だ。感謝してもらいたいとも思わない。自己満足の世界。でもいいの。
よし!次はドロンタールだ!!体内の駆虫もするぞ。焼け石に水でも構わない。いつか家猫として迎えられるその日が来るまで、定期的に飲ませておきたい。もちろんこれを錠剤のまま飲ませることは不可能なので、砕いてウエットに混ぜるつもりだ。
ちなみに、我が家にも幾度かマダニは来訪している。
家人が付けて帰ってきて椅子に座り、そこに後から座った今は亡き長毛の猫が引き継いだ(涙)
驚いたことにヤツは擬態(?)し、グレーの猫だったが、ヤツもグレーになっていた。(この辺記憶が曖昧なんだけど)
よもや室内にマダニがいるなんて思わないから、すわ!腫瘍か?!と慌てて病院に連れて行って大恥をかいてしまったのはもう10年以上前のこと。
その後、山菜採りから戻ってきたら、自宅前で発見し、払い落として事なきを得たが、気づかなかったらまた侵入を許してしまうところだった。
取りあえず今年はもう、たらの芽と独活まで山菜採りには行かないことにしたが、その時期のシドケはやはり藪の中に行かなければならないから、とにかく万全の体勢で、ヤツを連れて帰ってこないようにしなければ。
イケメンPTからの指示どおりリハビリを行っているが、一朝一夕に治るものでもないのでまあ気長にやるつもりではいる。
でも、ちょっと欲を出してヨガなんかをやっちまったのがいけなかった。片足を上げるポーズでよろけで転んでしまい、左膝を強打、倒れたとき体を支えた左手も床に強めについてしまったため肩と手首が少し傷む。
とにかく、根気、という一番苦手な分野と付き合っていかなければならないのでここはもう彼の顔をでも思い浮かべて頑張ろう。あうううう。
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