だから
窓の外は大雨。まるで泣けない私の代わりに空が泣いてくれているようだ。
そう、さっきから涙が出てこない。長い長いお付き合いだったのに、それこそ彼女が生まれる前から知っていたのに、ある意味私の所為で家人不在の夜に逝かせてしまったのに、何故罪悪感も悲しさも感じないのだろう。
人間としての何かを失ってしまったのだろうか。
老猫は逝った。苦しかったろう、この数日。
多分今日だろうと思っていた実は。でもそれを認めたくなくて、かかりつけに行って新たな抗生剤のシリンジと栄養分メインのシリンジをもらってきた。無駄になるだろうな、と思いながら。
多分今日だろうと思っていたからこそ、それを家人には知られたくなかった。気にかけながらでは楽しめないだろうと思ったから。
明後日の葬儀を予約したかったが、数年来使っていた葬儀屋は開業当初のようなホスピタリティを失い、いつの間にか24時間受付から、9時17時、という一般企業のような営業時間を設け、定休日まで作ってしまっていた。
仕方なく某流通大手がやっている代理店を通じて依頼した。上手く取れればいいが。
6月は相変わらずいやなことばかり。みーちゃんと子猫たちがそれぞれ6月生まれ。それ以外6月にはろくな思い出が、ない。
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