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セレクトセール雑感

セレクトセールは過去最高額の売り上げを以って終了したそうだ。

会場には、某女性向け高級ファッション誌仕切りで美容関係や高級時計などのブースが出ている。

誰があんなもん買うんだ?と思っていたが、それがなかなかの売れ行きらしい。
・・・そりゃそうだ。1億2億言ってる中で、1000万?ふうん、安いじゃん、というもはや訳のわからない経済観念が蔓延しているから、300万の時計?いいよいいよ買いなさい、という流れ(?)になるのだろう。

マセラッティが売れたかどうかはわからないけれど、いかにも、という感じの「わかりやすい」カップルが多かったこともあって時計はきっと売れたに違いない。

もはや異次元。我々庶民にとってあの世界は非日常もいいところなのだが、調教師や騎手にしてみれば日常も日常。
あのセリでの名簿裏の番号(つまり購買者登録済)こそが調教師のステータスといっても過言ではない。

用があって初日は後半、2日目は初っ端から出向いたが、顔見知りの調教師に「買えました?」と訊ねると、だいたい答えは3つのパターンに分かれた。

そのいち 「おかげさまで、○頭ほど・・・」いいスポンサーがついている。安泰。
そのに 「いやあ、高くてまだ買えないんです・・・」懐具合はそれほどでもないけれど、買っていいよ、と言ってくれるスポンサーがいる。
ここまでの師は番号持ち。
そのさん 「来ただけ」名簿裏は真っ白。購買登録無し。ホントの冷やかし。

そもそも最初の2パターンの師は、名簿に付箋紙や書き込みがびっしり。ガチでセリに参戦していることが丸わかりなのだ。
当日ふらりとやってきて名簿をもらっている人とは違う。

ちなみにディープの子を買いあさっていたダービー2着馬の馬主さんには元調教師のブレーンがいて、その方の言うがままに落札されていたらしい。
で、そのブレーンの息子が現役調教師なのでそこに入る、と。
調教師は、まずいい馬主を捕まえることが大事なのだ。

セールにきている騎手も少なくない。
ここに来れば一流どころの馬主にも調教師にもがっつり会えるし、そこで挨拶したり、乗り鞍が欲しい騎手は売り込んだりと、宣伝活動に余念が無い。

あとはマスコミ関係者。ビブスをつけたそれっぽい人の多いこと多いこと。
グリーンチャンネル競馬中継の司会者だの、所謂解説者だの、カメラマンも多数いれば、規模の拡大に伴いスポーツ紙のみならず一般紙の記者も増えてきた。

販売申込者、所謂馬を売る立場の人たちもいるけれど・・・今年も社台系、分けてもノーザン系の馬と日高の馬とではあまりにも顕著に売却額が違い、それはもう目を覆いたくなるくらいの惨状と言えるだろう。

「by ノーザン○○」とつくだけで、なんと!セール初上場ゴールドヘイロー産駒が1100万で落札されたりとか(種付料30万)、全く似たような血統の産駒でも露骨に価格が違うのだ。
いっそ社台だけのセリに・・・というわけにもいかない。あくまでも日本競走馬協会の主催セールだから。
この団体がなくなったら困る人がたくさんいるのだろう。

まあ、日高生産馬でもGⅠ勝馬の子が1億を超えていたし、あくまでも馬次第、と言われたらそこまでなのだが、これは特例だと言っていいと思う。

2日目はお目当ての馬の出番まで時間があったので、パークの方に行ってみた。こちらの目当てはバラだったが、残念なことに盛りを過ぎていた。それでもガーデンのみならずパーク全体に平日にも関わらず観光客が多いことには驚かされた。

社長はご自身が馬好きなこともあってパークにも力をいれている。ポニーショーや、どんどん広く美しくなるガーデン。レストランで売られている焼き立てパンはとても美味しい。

・・・こんな施設を作ってしまえるだけの余力があるわけだ。しかも、未だにあちこちの土地を買って牧場を広げ、その勢いは外国にまで向けられていると聞けば、到底日高の生産者が束になっても敵わない。

セリに戻ってみれば、相変わらずノーザンの馬が売れている。でも1歳に比べ当歳セリは客が少ないように感じられた。
そりゃそうだ。当歳はリスクが大きいもの。血統で買うしかないし。

当歳セリはセレクトだけだが、実は少し前、日高でも行われていた。
でも、結局馬があまり集まらなかったり、売却率が低かったり、で中止になったという経緯がある。
生産者の中には、少しでも早く売ってしまいたいから日高での当歳セリ復活を望む人もいるが、まあ難しいだろうな。

セレクトセールに話を戻すと、会場には売るでも買うでもない人たちが実は圧倒的に多くいる。
その多くは上場も購買登録もしていない牧場関係者やうまいこと紛れ込んだファン、どこかの旅行会社が企画した『日本一のセールを見よう!』的なツアーの客で、こういう人たちは得てして只管飲み食いしていることが多い。

中にはおにぎりやハンバーガーを持ち帰ろうとしている人もいて、もはや笑うしかない。

果たして今回落札された高額馬たちはどんな競走馬人生(馬生)を送るのだろう。
まずは無事デビューできるか(特に当歳)。そしてひとつ勝てるか。更に大きいレースに出られるまでに出世するか。

スタート時点で付けられた価格、というヒエラルキーなんて実際は全く関係がないのだ。血統と見かけだけで馬は走らない(走る確率はそりゃ変わってくるかもしれないが)。
今回のセールで2億と評価された馬が、オータムで100万で落札された馬に負けるかもしれない、それが競馬なんだから。


今日は風が強い。これから昼ごはん食べて整体に出かける予定。窓閉めるの面倒だなあ。

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