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ユーミン、スケートそのほか

あの頃のまま、という名曲がある。
作詞・作曲 呉田軽穂(松任谷由実のペンネーム)、ブレッド&バターが1979年にリリースし、その後稲垣潤一がカバーしている(シングルのB面)のだが、急に聴きたくなってダウンロードした。
改めて聴きなおしてみて、さすがユーミンだな、とうならされたのが歌詞だ。

「板についた紺色のスーツ」と「陽焼けした両足を投げ出して」(ハーフパンツだろう)
「たあいない夢なんかとっくに投げ出した」と「人生のひとふしまだ卒業したくない」

推測するに、大学のサークル辺りで例えばミュージシャンでも目指していた仲間同士が、片方は就職して堅気(?)になり、もう片方はモラトリアム、職にも就かずフリーター生活を送っている、とでもいったところだろうか。

で、こういうケースでは往々にして前者が後者をうらやむ図式で曲は作られているものだが、この曲は違う。後者、つまりモラトリアムっている方が一人称「ぼく」なのである。

「For myself  For myself 幸せの形にこだわらずに 人は自分を生きていくのだから」
・・・お前が言うな!思わずそう突っ込んでしまうのは私だけではあるまい。

所謂サラリーマンになって安定した生活を得て、いずれ結婚し家庭を築き、傍目にも平々凡々とした日々を暮らしていく。それだって立派な「幸せのかたち」だ。何故モラトリアムってるヤツに敢えてそう言われなければならないのか。

私の見方が穿ちすぎなのかもしれないけれど、このリーマンの彼は『去りゆく若い時間をひとり止めしているようで うらやましいやつだよ』と「はじめて笑った」。
それまでは笑顔ひとつ見せずに、二人で馴染みの店で座っていた訳だ。

宮仕えを是としない人生もいいだろう。安定を求めず、漠とした未来を根拠なく信じて生きていく。でもそれが幸せなのか不幸なのかは私にはジャッジできない。

書きたいことはあるけれど、これ以上はやめておこう。愚痴になるから。


今日はパーマをかけ、前髪、生え際に目立ち始めた白髪をいろいろ相談しながら結局マニキュアで染めてもらった。
気持ち若返ったかな?
アイクリームも使い始めた。少しでも老いという恐怖から遠ざかりたい悪あがきも極まれり。
それでも、もう少しの間だけ『若く見える』と言われたい。理由はさておき(?)、頑張れるところまで頑張ろう。

さて、4大陸。これから最終滑走グループだが、ネイサン・チェンが高得点を叩き出してトップに立っている。
もうクワッドは入れて当たり前。もうループもルッツも跳んでいる人がいるから、そのうちアクセルがでてくるのかな?チェンはくるくる跳んでいるだけで、スケーティングの美しさはまだまだ羽生君には叶わないと思う。
これで表現力が増してきたら、多分羽生君の連覇はないだろう。果たしてチェンは成長するか。楽しみでもあり怖くもあり。

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