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震災から6年

人は見た目が9割、という身もふたもないタイトルの本がベストセラーになったのはいつのことだったろう。
当然読んでいないので内容は知らない。でも、このタイトルが強ち間違いでもないということを思い知らされる出来事が私にも起きた。

ちょっとそこいらにお出かけ、という時に値段もデザインもちょうどいいブランドの服があるのだが、私が人生最重量(?!)だった頃はそのブランドで最も大きいサイズが、ゆったりシルエットなら何とか着られるという感じだった。

売り場に行ってみても店員さんは全く寄って来ず、隣のブランドの売り場で立ち話。まあこちらとしてはいい気分はしない。
でも、現実に客となり得ない体型なら、これもまた認めざるを得ないこと。そう半ば諦めていた。

その後、現在の体型になってから売り場に足を運んでみたら、同じ店員さんが満面の笑みで近づいてきたではないか。
欲しかったのはニットとパンツ。パンツは最大サイズとそのワンサイズ下のものを試着したら、後者がピッタリ。ニットはLサイズだがそこそこゆったりまとうことができた。

レジにもついてきた彼女は、お得意様だけに、と割引券とスタンプカードを出してきて、最後まで愛想よく私を見送ってくれたのだ。

実は今日も春物を選びに行ってきたが、ワンシーズンに1、2回しか行かない私をしっかり覚えていて、にこやかに接客してくれた。複雑っちゃ複雑な気分ではある。

やはりもう少し頑張って、小太りから標準体型になろう。痩せてますね、とは一生言われないだろうけれど、せめて中肉中背になれるよう、明日もジムで動いてきます。

でも、こんなどうでもいいことを書いていられることを幸せと思わなければならない、ということを今日ほど思い起こさせてくれる日はないだろう。

あの大きく地面が揺れた日から6年が経った。

未だに避難生活を送っていらっしゃる方もあれば、未だにご家族の行方がわからない方も。
家族と猫と、使い慣れたモノや思い出深いモノたちに囲まれて暮らすことが当たり前、ではないという現実を私たちはもっと思い知らなければならないのだろう。

復興は進んでいる、と首相は強調していたが、果たしてそうなのだろうか。

景気回復、アベノミクス。果たして日本は良い方へと向かっているのだろうか。

オリンピックまで3年。その間に全ての避難者が自分の生活を取り戻せているのだろうか。

避難グッズを用意していない。いざというときどこにどう逃げようかとか、何を持ち出そうかとかそんなことも全く考えていない。でも3月11日が来る度、どうにかしないと、と考える。
今年もそうだ。でも、多分このまま何もしないで来年の今日を迎えそうな気がする。それじゃダメじゃん!

とりあえず明日、非常食とか簡易トイレなどを買おうと思っている。猫のご飯だけは多少多めに用意してあるのだが・・・

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