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とにかく、痛かった。

ただ、不思議なもので同じ「痛み」が予想される受診でも、歯科と他の診療科とでは恐怖感のグレード(何だそりゃ)が違う。

歯の治療の場合、がっつり麻酔をかけてもらうから実はあまり痛みがない。イマドキの歯科では無痛診療が当たり前だ。

今回は、部位が部位だけに、整形外科だろうが皮膚科に回されようが確実に爪は切られるだろうし、かなりの痛みは予想できた。
だのに、それほどの恐れもなくのこのこと出かけていけたのだ。そして、その予想はあっさり裏切られた。かなりの痛み、ではなかった。滅茶苦茶に痛かった。

10分ほど待たされて入った診察室。
年輩の穏やかそうな方と、もう少し若い方、何故か二人のナースさんが、靴下を脱いでベッドに横たわっている私の傍に立った時、嫌な予感はしていた。
でも、先生は爪の状態を一瞥すると、それほど酷く食い込んではいないね、と呟くように仰り、その言葉で思わず安堵のため息が。

「少し、切りますよ」-パチリ、パチリ。うーん響く。痛い。うん、それくらいは仕方ないよね。
と、雲行きが怪しくなり始めたのは、あれ?という先生の声。と同時に年輩のナースさんがやおら私の足を押さえ込む。次の瞬間、

『痛-い!』

・・・肉に食い込む鋏。そして次に聞こえてきた言葉に思わず息を呑んだ。

「あら、これかなり刺さってるねえ。ちょっと痛いですよ」

徐々に鋏が下(つまり爪の付け根)及び左方向(つまり人差し指の方)へ動き、切る、というよりは切除して毟る(!?)動作に変わっていくではないか。当然、痛い。ちょっとどころじゃない。痛い痛い痛い。

「大丈夫ですよ~声出してもいいですよ~」・・・んなワケいくかい。待合室はジジババで一杯じゃないか。恥ずかしい。でも。

「もう少し切りますね」

限界。
『痛----い!!』

人はあまりに痛いと笑いたくなる(私だけ?)。
痛い、痛い、と控えめにわめきつつ、何故かこみ上げてくる笑い。背中は汗びっしょり。笑いすぎて涙が。

若い方のナースさんが握らせてくれたカットガーゼで顔の汗と涙を拭う。彼女はそのまま私を扇子で扇いでくれるではないか。ありがたい。

時間にして多分10分もかかってはいないだろう。

「終わりましたよ。見ますか?」

起き上がって覗き込んだ私の左足親指は、右サイドが血で染まり、爪の破片は巾2から3ミリ、長さ1センチと数ミリの2つ。これらは無理やり剥がされたものだ。痛くないわけがない。

「これで大丈夫だと思うけど・・・」

思うけど、じゃ困る。
でも治療前の痛みそのものは明らかに良化している。今の痛みは単純に爪を剥がされたことによる痛みだから、傷が癒えれば治るはずだ。

「これで様子を見てください。で・・・」・・・この後いくつか注意点や今後のケアについてなどお話を伺ったはずだが実は良く覚えていない。正直それどころではなかったのだ。まあ防水シートを貼ってはあるが明日までシャワーも禁止、あさってまで絆創膏を剥がさないように、という注意だけは記憶しているから大丈夫でしょう。

会計の女性に「大丈夫ですか?」と気遣われつつ(聞こえていたんでしょうね、悲鳴)クリニックを後にした。
まだ今日は「続き」があるけれど、ここまで。

帰宅して、現在は左足をかばい、絶対にどこにもぶつけない覚悟でそろりそろりと家の中を歩き回っている状態だ。ああ、早く良くなりますように。

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