今更だけど。
さて、コード・ブルー。
いよいよ次回は最終回だが、キャラ無視医療監修無視(かどうかはわからないけど)前シリーズまでの流れ無視、だった脚本家が急に前作までと同じ路線、すなわちメインキャストの誰かを傷つけて大騒ぎ、へと舵を切った。
その誰か、がよりによって主人公だなんて。
崩落現場において、安全確認もろくすっぽ取れていないような箇所へ行かせるか、消防署もレスキュー隊も。
そしてあの現場で、よりによって冴島にあのセリフ言わせる?
脚本家のアイディアなのかプロデューサーの差し金なのかはわからないけれど、あまりにも展開がお粗末に過ぎる。
ピアニストの少女に責任を感じる藍沢。緒方との恋に浮かれる緋山。割とブレていない藤川はさておき、冴島は言わずもがな。そして白石は・・・この人、今回は全く魅力が感じられないキャラになってしまった。
感情の揺れ方がどうにも薄っぺらい。何をどうしたいのか。どうやって黒田の作ったチームを超えようとしているのか。
橘だってそうだ。息子が移植を拒否?本人の意思を尊重したい?んなバカな。
臓器提供者や、優先順位次点の待機者の身にもなってみろ。ふざけるな、な話だ。
しかも彼の馬鹿げたとしか言えない逡巡を断ち切るのは緋山。あまりにも当たり前に彼女が当たり前なことを言うのでむしろ拍子抜けしてしまった。
その橘がチーム白石、を褒めた直後からそのチームが崩壊していく。取ってつけたような出来事が次々起きて。
灰谷のPTSDも理解に苦しむ。精神科の領域ではなく、彼にはヘリ事故の責任がないことを何故白石は納得させられないのか。
名取の父親があまりに俗物でびっくりした。中堅俳優クラスを配して、もっと説得力のある息子回収策(?)を講じてほしかった。ありゃないよね。前シリーズならもっと時間をかけていた事案をたったあれだけのボリュームで終わらせてしまうなんて。
で、肝心の名取と言えば、緋山のいない救命には未練はない、と事実上の愛の告白。なんだそりゃ。
緋山を浮かれさせていた緒方は、足手まといになりたくないから、と一方的に緋山に別れを告げる。ふうん。名取、チャンスじゃん(笑)
これは穿った見方かもしれないけれど、緋山を引き抜こうとしている元上司とやらは名取の父親の旧知だとか。それも関係あるのかもしれないぞ。息子のヘマの穴埋め、なんて思惑があったりして(?!)
・・・とここまで、つらつらと不満を書きたててきたけれど、でもまだまだ書き足りないけれど、もうここまで来ちゃったからなあ。
最終回、私の予想
・藍沢は瀕死の状態。瓦礫を取り除いて白石たちが助けるが意識不明でヘリ搬送
・現場に医者が足りないと請われ、灰谷はヘリに飛び乗りPTSD克服
・名取は初めての反抗期で救命残留
・緋山もちょっとケガをして、それを心配した緒方と復縁
・藤川はヘリから降りない。冴島は新たな妊娠が発覚して引退
・ピアノ少女は藍沢重体で目が覚めて、今後を冷静に考えるように
・橘息子移植成功、三井現場復帰
・藍沢奇跡の覚醒、でもトロントどころじゃなくてそっちは新海が行く
・藍沢リハビリ。傍らに白石。今後を予測させてend
・・・こんな感じでどうでしょう(笑)どのくらい当たってるかな?
あ、梶さんが別の病院に配置換になっていて、そこのドクターヘリで現場に来ていて白石たちと遭遇、なんてエピも欲しいところだ。
だって、どの話か忘れたけど、橘が出動要請の電話に向かって『○○(忘れた)のヘリは?』って訊いてたから、きっと近隣にもヘリのある病院はあるんでしょ?
最終回だけ見る人も少なからずいる(私のように)し、多分それなりの数字は取れるだろう。
でも。あの硬質で良質な医療ドラマを、へなへなに軟弱で下世話な恋愛ドラマに変えてしまった罪は重いぞ。少なくとも私はもう二度とこの脚本家と、プロデューサーの名前も覚えたから、この人の関わるドラマは見ない。
ちなみに、あのドラマの公式サイトにおける視聴者からの「メッセージ」、批判的なものは一切掲載されない。
私も送ったが全く無視。あれじゃ独裁者の洗脳手段と同じじゃないか。これがフジテレビのやり方なのだ。
・・・だから、凋落してしまったんだろうな。ホント、今はテレ東の方がよほど良質で面白い番組を、しかも低予算で作っていると、少なくとも私は思う。
あの脚本家は本当に貧乏くじを引いたと思う。多分その人の一存であそこまで酷い進路変更はできないだろうから、制作サイドの意向がかなり大きかったのだろうと推測する。
でも、実際に書いたのは彼女だから、前シリーズまでのコード・ブルーのファンからは恨まれ憎まれるわけで。
もう一度もとの脚本家に書いてもらって、SPでもいいから彼らのその後、が見たい。
林さんが書くなら、山Pとガッキー、もとい藍沢と白石が結婚しちゃってても構わないから!(え?!)
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