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便利な機能と私の前世(え?)

2週間が経過して、私の住む街でも生活はほぼ従前の状態にまで戻っているが、最大級の商業施設が未だ完全復帰できずにいる。

先週、死ぬ思い(大げさ?)で、住めない我が家へ自分で車を運転していってきた。
その際、新車で購入してから丸2年以上経過しているというのに、未だかつて一度も押したことの無かったスイッチを押してみた。

・・・クルーズコントロール。こんな便利な機能を私は何故使ってこなかったのだろう。

設定した速度で、アクセルを踏まないでも走り続ける。しかも先行車があれば、その速度に合わせて勝手に減速もする。賢い。
こちらの道路事情なら、高速道路のみならず一般道でも有効活用できそうなこの機能、元々ディーラーのお兄ちゃんからも『カンタンっすよ』と言われていたのだが、まあこれこそが食わず嫌いだったのだ。

で、話を戻すと、その帰りがけにこれもまた死ぬ気で(だから大げさ)立ち寄った商業施設は食料品フロアだけの営業だったが、それでも近隣のお店よりは品数も多いし、最後の4つだったヨーグルトも何とか確保できて一安心。

ただ、衣料品や生活雑貨など、その店に頼っていた部分がかなり大きいので、不便を感じることも少なからずあり、これからどうなるか、展開がとても心配ではある。
無事完全復活して欲しいところだが・・・

相変わらずテンションは上がらない。
月末のお楽しみに向けて準備は整えつつあるのだが、気分だけが整わない。
心も体も緩みきっているというか、すさんで・・・はいないけれど、うーん、ささくれ立っているとでも言ったところかな?微妙に表現ができづらいこの感情を持て余している。

家人の仕事に絡んでいろいろ思うことも多いし、しなければならないことは一つ、昨日解決(かどうかはまだわからないが)したけれど、まだまだまだまだ、ある。
自分が改めなければならない部分が多々あり、それに関してもいろいろ思うけれど・・・私、病気かもなあ(え?)

とにかく、この一月を乗り切ってみよう。その先に何が見えてくるか。
さ、これから昼食の準備をしなきゃ。最近、家人の食が細い(っつーか間食とか飲酒とか、その所為でご飯食べてない説もある!)ので昼にちょっとしっかりしたものを食べさせるようにしているのだ。

今日はホットサンド。一度に8枚切食パンを4枚使って4切できるのだが、そのうちの3つを家人に。残りの一つを私が食べるとちょうどいい。
もう少し凝ったものを作ればいいし、掃除だって洗濯だって、少しでも気ぜわしく動いていれば気も紛れようものだけれど、どっこい前世がナマケモノなので・・・?!

今日という今日こそ、私、何書いてるんだろう。全くまとまらない・・・あうううう。

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浮かばない、まだ

今日は前の職場の、家人の同僚を見舞いに、隣町の病院へ出かける予定だった。
その人の甥っ子も一緒。帰りに食事でも、なんて考えていたのに、急遽社長が来道することになり、夕食を共にすることになってしまった。実に不愉快。こちらの都合なんかお構いなしなんだから。

震災の影響はまだ物流に色濃く残っている。近所のスーパーは未だに午前中は駐車できないほど混雑している上にモノも少ないし、他店では個数制限が多くて不便極まりない。

それでも、避難所生活が続く方も少なからずいらっしゃるし、ほぼ日常生活を滞りなく送れているのだから私は幸せなのだろう。

いろいろな不安はあるが、それは震災に起因するものではなく、単に私自身の問題だから・・・そう、解消するのも私自身。誰が助けてくれるわけでもない。
ああ、面倒臭いなあ。いずれにしても出かけることに変わりは無いので身支度はしなければならなかったわけだが、自主的に出かけるか、行きたくもないのに請われて出かけるか、で大きく気持ちが変わってくる。

この落ち切った気持ちはいつか浮かぶことがあるのかな?何か、心を弾ませてくれるような何かが起きる日は来るのかな?

それにしても、だ。
私が水出し麦茶を作るのを止めると気温が上がるのは何故?
今日は蒸し暑い。室内が27℃もある。湿度は60%。
とりあえず、綺麗に洗ってしまっておいたガラスポットを出し、浄水とお茶のパックをセットしたが・・・明日、涼しくなったりして。あうううう。

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無題

私の住む市町村でもようやっと全域で通電、多分通信も回復した。はず。
それでも、スーパーの棚は品物もまばらで、特に欲しかった乳製品は3軒回っても見つけられなかった。

とりあえず生もの、鳥もも肉とさんまを入手できたことはよかった。
昨日は、節電しなければならないとわかってはいたけれど、主食がないのでパンを焼いた。今夜はその残りを温めて、さんまも焼こう。

余震が怖くて、実はあまりよく眠れていない。寝付けるが、すぐに目が醒めてしまう。
だからなのか、日中がとても眠い。でもこれで昼寝をしてしまおうものなら今度は夜眠れなくなってしまいそう。

あの揺れと、停電の夜の闇が怖い。思っていたよりも心にダメージを受けていたのかもしれない。だからなのかとても気分が沈んでいて重い。
今月末には楽しい予定が入っているけれど、それすら心のどこかで億劫に思っている自分に驚いている。

明日はジムに行こう。体を動かそう。それで少しはテンションが上がるだろうか。

まだ安否確認の出来ていない3名の皆様が少しでも早く救出されますように。

なんだか今はもう何もしたくない。

でも、27時間テレビは今年も意外と面白い。好きなキャストの時間帯だけぽつぽつと拾って視ている。
笑わせて欲しい。明るい気分にしてほしい。このまま一人でボーっとしていたらどんどん墜ちていってしまいそうだから。

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顛末―備忘録も兼ねて

9月6日午前3時8分。

その前夜はお通夜から帰宅していろいろな意味で疲れ切っていたため、シャワーも浴びずにメイクだけ落としてベッドに入った。
2時半過ぎにトイレに行き、そのまま目が冴えてしまったので再度寝ることを断念、ベッドに横たわったまま部屋の電気を点けてテレビをつけようとした途端いきなりそれ、は来た。

ぐらり、と自分が揺れた感覚、次いで目の前が揺れ出し、飛び起きる。次の瞬間たった今まで私が頭を置いていた枕の上に倒れかかって来たのは大きな姿見だった。
思わず背筋がゾッとする。もし、そこにそのまま寝ていたら。命を失ったかはわからないけれど、きっとなんらかのダメージは受けていたに違いない。

寝室を出て、テレビをつけた。そう、その時点で送電はあった。
部屋の中も、それほど被害はなく、食器棚が倒れることもなければ両開きの戸は堅くて開けづらいことが幸いして中の食器類は全て無事。
これで終われば、大きかったねえ、揺れたねえ、で済む話だったのだが。

突然テレビも照明も落ち、闇に包まれる我が家。手にしていたタブレット画面の灯りで玄関から取ってきた電池式のカンテラを点灯すると部屋は仄かに明るくなった。
何が起きたかわからない。情報は欲しい。だが停電してしまえば光回線は全く意味をなさず、何故かソフトバンクのキャリアまで不通に。そこでふと思い出したのがガラケーでのワンセグ視聴だった。
モバイルバッテリーも大容量と小容量の2種をどちらも最近フル充電していたし、思い切って使ってみることに。

・・・たちまち届く数多のニュース。そこで我が家は震度5強だったことを知りゾッとしたが、それ以上に震度6強の地域があったこと、それが知人の多くいるところだったことに背筋が凍った。(後に最も被害の大きかった町が道内初の震度7だったことが判明)

ただ、ガラケーから得られる情報には限りがある。
タブレット用、あるいはPCのアドレスでしかメールをやり取りしていない知人、更にメッセでしか交流の無い人もいて、そういう人たちに安否を知らせようにもできない。

まんじりとも出来ないまま夜が明けた。
偶々出勤日だったので、悩みつつ一旦職場へ。とりあえず朝の作業を終えてまた帰宅して猫にご飯を食べさせる。
ご飯を炊けなかったので、朝食代わりに、と前日焼いてあったパンと、職場ではガスが使えるのでお湯を沸かすやかんと買い置きのカップ麺を持って再度家を出て、そこで近所のコンビニの開店を知った。

急いで店に入り、ごった返す店内で奇跡的に乾電池―最後の4個だった!―とカップ麺数個、お茶のペットボトルをこれも数本購入。
我が家には米の備蓄が10キロ以上あり、ミネラルウォーターも都合20リットル以上あったので長期戦でもそれほど心配はしていなかったし、その時点で水も出ていたから何とかなるだろう、とその時は高をくくっていた。

だが、職場についてさり気なくガラケーを見たら、SMS(これは本当に役立った!)に地元の子から「今後断水するらしい」これで一気に危機感が押し寄せてきたのは言うまでもない。
仕事を大急ぎでこなし、慌てて自宅に戻ってバスタブを水で充たす。二つあった小さいバケツも満タンにして、製氷室から救出した氷をいくつかある魔法瓶に分けて入れる。

(・・・結果断水は起きなかったからよかったし、トイレも、停電時には手動で流せることがわかったから水関係では全く問題はなかったわけだが)

明るいうちに夕食の支度をしておきたかったので、圧力鍋を使って3合の米を炊き、冷凍庫から出しておいた魚の切り身を焼く。
レトルトパウチのふかひれスープに卵を落とし、簡単なサラダを作って、早々に帰宅してきた家人と16時半に早めの夕食を摂ってしまったらもうすることはない。

この先、いつ入浴できるかわからないし、余震だって起きないとは限らない。
そこで大なべに湯を沸かし、まず家人に暖かいタオルで体を拭いてもらってから自分もノーシャンプーで髪を綺麗にし、洗顔、体も拭いて多少すっきりした。

そんなこんなで日が落ちて、カンテラとワンセグ画面の明るさの中で徐々に募る不安。
電力の完全復旧まで1週間以上かかる、という絶望的な見通しも相俟って、このまま停電が続いたら。水も出なくなったら。と悪い方へ悪い方へと考えてしまう。
早々にベッドに横たわってみても、寝付けるものではない。ようやっとうとうとしたと思ったら、SMSの存在に気づいた知人からのメールが次々と届いて目が醒める。

そして、午前3時過ぎ。軽い尿意で目が醒めた。
もう眠れそうに無いし、とりあえずトイレに行こう、と寝室を出たら、何か違和感を覚えた。
・・・暗闇、のはずの外がほんのりと明るい。まさか?
遮光カーテンを引かないで寝ていたのはこれも本当に偶々で、慌てて窓際に駆け寄り外を見る。え?お向かいのお宅に灯が?!

はやる気持ちを抑えながら、用意しておいた踏み台に乗ってブレーカーを下ろす。
次の瞬間、室内がまぶしくなった。通電だ!!

家人も気づいて起きてきたのでテレビをつけてもらう。大画面から飛び込んでくるのは悲惨な状況で、私たちの被災なぞ本当にライトなものだったと思い知らされた。
それでも、嬉しい気持ちは抑えられない。冷蔵庫の中の食材もどうにか無事なようだ。

固定電話と光回線、ソフトバンクの復活はその日の夕方までかかり、結局その間は相変わらずのガラケー頼み。
街中に出てみればスーパーに生鮮品はなく、僅かな商品を店頭販売しているだけ。
近所のコンビニは相変わらず営業してくれていたが、商品棚もモノはまばら。
滞った物流のみならず、設備の破損などもあって、通常営業の目処は立たないと言われてしまった。

今日は、家人が住めない我が家―震度5の地域にある―へ状況を見に行っている。
ついでに牛乳などの購入をお願いしているのだが、さてどうなることやら。

恐らく、この街のすべてが通常営業に戻るにはほんの数日もあれば十分だと思う。
でも、大規模な土砂災害で多くの犠牲者、行方不明者を出している町はもう二度と「元には戻らない」。
あの付近が火山灰土であることは多く知られている事実で、でも、だからと言ってこんなに広範囲に渡って地すべりが起きるなんて誰が想定しただろうか。
不幸なことに、前日までの降雨もあった。地盤は緩みきっていたのだろう。

農業がメインの静かで小さな町が、少しでも早く復旧、復興することを今は願うばかりだ。
そして、安否のわからない方々の一刻も早い救出と、亡くなられた全ての皆様のご冥福をお祈りします。

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疲れた

久々に作ってみたシュー生地だったが思うように膨らまなかったのでエクレア化は断念。焼きあがったシューをタルトレットのようにベースにし、その上にホイップクリームで簡単なデコレーションをしてお茶を濁した。

救いは、生地の量があまり多くなかったこと。小さいサイズで8つ、なので家人と二人で食べきってもそれほどの被害(?)はないと思う。ま、その分今日ジムで動いてくればいいか。

どうにも「心ここにあらず」。

明日はお通夜で明後日は告別式なのだが、昨日お宅に伺って、2人のお嬢さん(と言っても私よりどちらも年上だが)と交わした思い出話にも妙に現実味がなく、というか申し訳ないことに私があまり覚えていなくて、本当にそんなことあったっけ?とかそんなもの食べたっけ?とか、話をあわせてはいたものの、思い出せないものは思い出せない。

失敗したシュー生地、原因は何だろう。初めてのレシピだったこともあるけれど、やはり全体的な勘の鈍り、ではないだろうか。

卵を混ぜ込んだ状態の生地のテクスチャは知り尽くしているはずだった。それはどんなレシピでもほぼ同じだから。だのに、その状態がどうしても作れなかった。

エクレアをリベンジするか、またマカロンにチャレンジするか―こっちは何となく要領を得てきた感があり、次は上手くいくと思う―、どちらも材料は常にあるレシピなので、まあ、もう少し落ち着いたらどちらか、あるいは両方とも作ってみよう。

・・・とここまでは昨日書いた分。
今は、葬儀から戻って一仕事こなして、やっと落ち着いたところだ。
今朝も、そして突発的に明日も仕事になってしまい、心身ともになんだか疲れた。今日もこれからすぐベッドに入ってそのまま多分寝てしまうだろう。

ホント、疲れたなあ。

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明日があると思っちゃいけない?

3日坊主の私が、延々と続けていることの一つが猫(ん?)。そしてこれは数年以上継続しているのが顔筋マッサージ(現在は紆余曲折を経て造顔マッサージへと進化?しているが)。
このおかげかどうかはわからないが、私の顔はほうれい線も目立たないし、初対面の人からはまず実年齢は当てられない。

このマッサージの開発者が顔だけではなく、体を整えるマッサージを発表したことは知っていたし、実はそのマニュアル本もすぐ購入していた。
でも、その当時はマッサージなんぞでどうにかなるような体型ではなかったし(涙)、ろくすっぽ手にも取らないまま、転居の際に住めない我が家へ仕舞いこんでしまっていた。

少し前にあちらへ行った際、探したい本があったので書籍類の詰まった段ボールをあさっていたら、偶然そのマニュアル本を発見。何の気なしに持ち帰り、ためしに、とばかりマッサージを始めてみたのだが・・・これ、意外に効果が高いかもしれないぞ。

私は骨太でがっしりとした骨格なので、バストのアンダーサイズはもうこれ以上小さくならないのだが、ウエスト周りはまだまだ減殺(?)の余地があった。
それなりにひねってみたり、腹筋をやってみたり、と努力してある程度までサイズダウンしたのだが、特定の数字の壁がどうにも超えられない。
それが、だ。ついにそこから1センチも細くなったのだ!思い当たる節はマッサージ以外にない。

効果が出れば俄然頑張るのが人間というもの。とりあえず今月いっぱいは努力を継続させてみようではないか。
そう、やれるときにやらなきゃ。モラトリアムと言っても過言ではない今のこの時間で、せめて外見だけでも自分を磨こう。明日はどうなるかわからないのだし。

明日はどうなるかわからない・・・この言葉を最近2度かみ締めることになった。

かつての職場でお世話になったりお世話したり(ん?)していた本社の女性が急死した。
ここしばらくは声を聞くこともなかったし、最後に会ったのは1年以上前のこと。
距離だけだったのに、立場まで遠くなってしまったから、それは仕方ないことだったのだけれど、それでも共闘(?)していた間柄だったのに、私はあまりにも疎遠にし過ぎていた。
葬儀は近親者のみで行われたと聞かされればもうどうしようもない。いつか、帰省の際にでもお線香を上げに行きたいが・・・

そして、今日は近所のおばあちゃんの訃報を聞いた。
この地に嫁いで来て初めて他所のお宅、に訪問したのがこの方のところで、その用件は、おばあちゃん宅の敷地内にある物置で生まれた子猫を譲り受けること。
物置と地面との隙間から入り込んで4匹の美しいグレーの子猫を生んだお母さん猫もまだ若く美しい子だったから、うちに来た1匹を含め5匹全部を無事里子に出すことに成功した。
これもご縁、ということで私がポスターを作って近所に貼ったり、ネットの里親募集サイトに掲載したり、お届けも私がしたのだ。

これで終わればよかったのだが、どういうネットワークがあったのか、その物置小屋では、その後3匹もの身重の猫が子猫を生み、その都度私が駆り出されて全ての親子を縁付かせることになってしまった。(ちなみに物置はその後隙間を埋めたそうで、もう猫は入り込むこともなくなったそうだ)
まあ里親探しや譲渡に関する交渉は私が行ったが、お届けとなると家人の協力(つまり里親さん宅への運転)が必須だったし、そのおばあちゃんは子らが全て内地にいたことやご主人が病に臥せっていたこともあってか私より頼りがいのある家人の方がお気に召していたようで、だから夫婦揃って遊びに伺う唯一のお宅でもあった。

おばあちゃん自身が床につくようになり、つつましくも綺麗に片付いていたリビングにベッドを置いてほぼ寝たきりになってしまったのは昨年のことだったと思う。
そうなってしまうと家人が行きづらいと言い出して、私ひとりじゃ・・・と自然と二人して足が遠のいてしまってからも、お宅の前を通るたび、どうされているかな、今度の休みにうかがってみようかな、と考えなかったわけではない。
毎年、お盆にはお供えのお花を携えて脚を運んでいたのだが、今年はそれさえしなかった。

ただ、その頃にはもうかなり深刻な状況だったようだ。ついさっき、娘さんからこれまでの状況を伺ったが、「よくここまで持った」とのこと。多分お盆の頃にはもう意識もあまりはっきりとはしていなかったと思われる。

今日会えるなら、今日会わなきゃ。明日が確実にあるとは言えない。

本社の女性は60代だった。逝ってしまうにはまだ早い。
そう、先だって亡くなった漫画家の方なぞ私と同世代だ。才能豊かで、誰からも愛される作品を世に送り出し、きっと思い残すこともたくさんあったろうに。

これから枕花を携えて、家人共々おばあちゃんのお宅へ伺う。
思うことはたくさんあるけれど、今はただただ悲しい。
穏やかで優しいイメージをもたれている方だが、実はお茶目でシニカルで毒舌家な方だった。
ズバッと他人の批判、時に悪口をも口にしては茶目っ気たっぷりに笑って見せる。だから話していて実に楽しかった。
家人と同じ趣味をお持ちで、その話になると更に表情が生き生きとしてくる。
私たちの中に残る彼女の顔は、その時の笑顔だ。むしろそれでよかったのかな。弱ってしまった顔を私たちは知らないのだから。

さあ支度をしよう。あ、ネイル、地味にしておいてよかった。
昨日付け替えたのだが、ライブ仕様でド派手、ラメラメのパープルとガッツリビジュー→シンプルなワンカラーとビジュー少々、へと見事に目立たない爪に。
予感があったわけではないけれど、なんとなくネイリストさんに「あのネイルじゃお葬式行けないよね」などと会話を交わしていたっけ。
もちろんその時点で今日のことは予想だにしていなかったわけで。

着ていくものを考えなきゃ。出発まであと2時間。
・・・今夜は眠れない夜になりそうだ。

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