明日があると思っちゃいけない?
3日坊主の私が、延々と続けていることの一つが猫(ん?)。そしてこれは数年以上継続しているのが顔筋マッサージ(現在は紆余曲折を経て造顔マッサージへと進化?しているが)。
このおかげかどうかはわからないが、私の顔はほうれい線も目立たないし、初対面の人からはまず実年齢は当てられない。
このマッサージの開発者が顔だけではなく、体を整えるマッサージを発表したことは知っていたし、実はそのマニュアル本もすぐ購入していた。
でも、その当時はマッサージなんぞでどうにかなるような体型ではなかったし(涙)、ろくすっぽ手にも取らないまま、転居の際に住めない我が家へ仕舞いこんでしまっていた。
少し前にあちらへ行った際、探したい本があったので書籍類の詰まった段ボールをあさっていたら、偶然そのマニュアル本を発見。何の気なしに持ち帰り、ためしに、とばかりマッサージを始めてみたのだが・・・これ、意外に効果が高いかもしれないぞ。
私は骨太でがっしりとした骨格なので、バストのアンダーサイズはもうこれ以上小さくならないのだが、ウエスト周りはまだまだ減殺(?)の余地があった。
それなりにひねってみたり、腹筋をやってみたり、と努力してある程度までサイズダウンしたのだが、特定の数字の壁がどうにも超えられない。
それが、だ。ついにそこから1センチも細くなったのだ!思い当たる節はマッサージ以外にない。
効果が出れば俄然頑張るのが人間というもの。とりあえず今月いっぱいは努力を継続させてみようではないか。
そう、やれるときにやらなきゃ。モラトリアムと言っても過言ではない今のこの時間で、せめて外見だけでも自分を磨こう。明日はどうなるかわからないのだし。
明日はどうなるかわからない・・・この言葉を最近2度かみ締めることになった。
かつての職場でお世話になったりお世話したり(ん?)していた本社の女性が急死した。
ここしばらくは声を聞くこともなかったし、最後に会ったのは1年以上前のこと。
距離だけだったのに、立場まで遠くなってしまったから、それは仕方ないことだったのだけれど、それでも共闘(?)していた間柄だったのに、私はあまりにも疎遠にし過ぎていた。
葬儀は近親者のみで行われたと聞かされればもうどうしようもない。いつか、帰省の際にでもお線香を上げに行きたいが・・・
そして、今日は近所のおばあちゃんの訃報を聞いた。
この地に嫁いで来て初めて他所のお宅、に訪問したのがこの方のところで、その用件は、おばあちゃん宅の敷地内にある物置で生まれた子猫を譲り受けること。
物置と地面との隙間から入り込んで4匹の美しいグレーの子猫を生んだお母さん猫もまだ若く美しい子だったから、うちに来た1匹を含め5匹全部を無事里子に出すことに成功した。
これもご縁、ということで私がポスターを作って近所に貼ったり、ネットの里親募集サイトに掲載したり、お届けも私がしたのだ。
これで終わればよかったのだが、どういうネットワークがあったのか、その物置小屋では、その後3匹もの身重の猫が子猫を生み、その都度私が駆り出されて全ての親子を縁付かせることになってしまった。(ちなみに物置はその後隙間を埋めたそうで、もう猫は入り込むこともなくなったそうだ)
まあ里親探しや譲渡に関する交渉は私が行ったが、お届けとなると家人の協力(つまり里親さん宅への運転)が必須だったし、そのおばあちゃんは子らが全て内地にいたことやご主人が病に臥せっていたこともあってか私より頼りがいのある家人の方がお気に召していたようで、だから夫婦揃って遊びに伺う唯一のお宅でもあった。
おばあちゃん自身が床につくようになり、つつましくも綺麗に片付いていたリビングにベッドを置いてほぼ寝たきりになってしまったのは昨年のことだったと思う。
そうなってしまうと家人が行きづらいと言い出して、私ひとりじゃ・・・と自然と二人して足が遠のいてしまってからも、お宅の前を通るたび、どうされているかな、今度の休みにうかがってみようかな、と考えなかったわけではない。
毎年、お盆にはお供えのお花を携えて脚を運んでいたのだが、今年はそれさえしなかった。
ただ、その頃にはもうかなり深刻な状況だったようだ。ついさっき、娘さんからこれまでの状況を伺ったが、「よくここまで持った」とのこと。多分お盆の頃にはもう意識もあまりはっきりとはしていなかったと思われる。
今日会えるなら、今日会わなきゃ。明日が確実にあるとは言えない。
本社の女性は60代だった。逝ってしまうにはまだ早い。
そう、先だって亡くなった漫画家の方なぞ私と同世代だ。才能豊かで、誰からも愛される作品を世に送り出し、きっと思い残すこともたくさんあったろうに。
これから枕花を携えて、家人共々おばあちゃんのお宅へ伺う。
思うことはたくさんあるけれど、今はただただ悲しい。
穏やかで優しいイメージをもたれている方だが、実はお茶目でシニカルで毒舌家な方だった。
ズバッと他人の批判、時に悪口をも口にしては茶目っ気たっぷりに笑って見せる。だから話していて実に楽しかった。
家人と同じ趣味をお持ちで、その話になると更に表情が生き生きとしてくる。
私たちの中に残る彼女の顔は、その時の笑顔だ。むしろそれでよかったのかな。弱ってしまった顔を私たちは知らないのだから。
さあ支度をしよう。あ、ネイル、地味にしておいてよかった。
昨日付け替えたのだが、ライブ仕様でド派手、ラメラメのパープルとガッツリビジュー→シンプルなワンカラーとビジュー少々、へと見事に目立たない爪に。
予感があったわけではないけれど、なんとなくネイリストさんに「あのネイルじゃお葬式行けないよね」などと会話を交わしていたっけ。
もちろんその時点で今日のことは予想だにしていなかったわけで。
着ていくものを考えなきゃ。出発まであと2時間。
・・・今夜は眠れない夜になりそうだ。
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