おめでとうカケル!
今年のシカゴマラソンで、我が愛しのリアルカケル、こと大迫傑(ナイキオレゴンプロジェクト)が日本記録、しかも2時間5分50秒という日本男子初の5分台を叩き出して3位に入った。
ちなみに、優勝したのは同じ所属のモハメド・ファラー。あの、10000mで無敵(でしょう?リオ五輪では転倒したにも関わらずラスト100mでいつもの信じられないスパートを見せて金メダルを獲得したのだから)な選手が、フルマラソン2戦目(だったと思う)であっさりと優勝してしまったのだから驚きだ。
これで、一気に厚底シューズブームかなあ・・・じゃなくて!表彰式後いきなり1億円の目録を手渡された大迫は一瞬きょとんとした表情になりつつも、嬉しそうにそれを受け取り、一気に東京五輪代表候補へと評価を上げた。
彼のことは、箱根時代から注目していた。
渡辺康幸監督率いる当時の早稲田大で、2011年第87回箱根駅伝では1区を走って後続を大きく引き離して1位での襷渡し。結果その年の早稲田総合優勝に大きく貢献している。
大学卒業後日清食品に入社し、2015年のニューイヤーでは1区で区間賞。でもすぐに所属契約を解消し、当初から二重に籍を置いていた形のナイキへ完全移籍してしまったので、正直寂しい気持ちはあった。そう、ニューイヤーで彼を見ることができなくなってしまったからだ。
でも、初マラソンのボストンで、いきなりサブテンの3位入賞。そして今回の日本新、と結果的に彼の選択は正しかったことになる。
去年の福岡国際で3位に入って既にMGCファイナルへの出場権を獲得しているので、確実にどこかの大会で優勝して東京では日の丸をつけてマラソンを走ってほしい。
そしてこのシカゴマラソンで8位に入賞したのが藤本拓(トヨタ自動車)だ。MGCワイルドカードに、条件の2時間8分30秒を悠々クリアして名乗りを上げた。
彼も箱根組。国士舘大学で4年生のときに一度だけ出場している。トラックでは10000mが得意で、これまた我が愛しの明治大鎧坂や東海大村澤(去年の北海道マラソン優勝でMGCファイナル出場権獲得済み)を抑えて関東インカレで2連覇したりしているのに、箱根は1回だけ。
その後トヨタに入社してからは数多のスター選手がいる中でほぼ毎年1区を好走している。
そんな彼が2回目のフルマラソンでいきなり2時間7分台。伸び代半端ない(?!)
MGC派遣設定記録は2時間5分30秒。これくらいの時計を出せなければ到底世界とは戦えないし、今回の大迫の力走で非現実的なそれではなくなってきたのではないか。
あの幻の(開催はされているけど)モスクワ五輪に瀬古が出ていたら・・・以来の、金メダルを狙えるチャンスではないかとひそかに思っている東京五輪。
もちろん、愛しのカケル=大迫なら嬉しさ倍増だが、ほかの選手だって構わない。せめて表彰台には誰かしら上って欲しいと願ってやまない。
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