春なんて
日差しが春めいてきた。うすぼんやりと、これは春霞?などと思っていたら・・・PM2.5?!
なんだか一気に気分が滅入ってくる。
そもそも、楽しいこともなく、恒常的に滅入っているのだけれど(え?)
ローカル局の所謂街ブラ番組で、住めない我が家の周辺が取り上げられていてびっくり。
保存用に、と録画予約はしていたが、どうせあちら(どちら?)の方だろうとリアタイは洗い物をしながらだったのだが、泡だらけの手袋を脱ぎ捨て思わず見入ってしまった。
・・・気になっていたあの店やこの店だけじゃない。
まあ、ものすごーく近所、というわけではないけれど、エリア的には同じ。実際行ったことがある店もあったし、そして、ああ、こんなお店もあるのね、と新発見にちょっとワクワクしたのは言うまでもないが、正直、憂鬱でしかなかった新生活がほんの少しだけ楽しみに感じられたのは福音だった。
そう、CMじゃないけれど、文字通り「住み慣れた町」を離れる日が迫ってきているという実感が胸を締め付ける。
この町は、決して便利ではなく、行政サービスも含め町政も今ひとつだ。
それでも、愛着がないと言えばうそになる。友人らしき人もできたし、何よりも地の利、というか、小さい街だからこそ知り尽くしていると言っても過言ではない。
私は変化や新しいモノは好まない。だから、これから大きく変わるであろう自らの境遇が不安でたまらない。
一線から退く家人だって、多分そうだろう。あっちに行けば何もすることはなくなる。かと言って遊びまわれるほど潤沢な蓄えがあるわけでもないし、どうするつもりなんだろう。
必要な書類がないことに気づいた。どこかに仕舞いこんであるはずなのに、思い当たる場所にそれはなく、私の性格上絶対に廃棄することはありえないので、この狭い室内に必ずあるはずなのだ。だのに何故?
期日も迫っている。明日は予定があるので明後日、覚悟を決めて長距離ドライブでそれをもらいに行ってこよう。
あちらに行けば、交通量の多い道路を当たり前に運転しなければならなくなる。もう怖いなんて言っていられないから、これは予行演習と思えば乗り切れないこともない・・・大げさだけど。
変わりたくない。変化なんかいらない。ずっと同じ流れの中で穏やかにたゆたっていたいだけなのに。
来年の春が怖い。
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