彼女が消えた日

今日はみーちゃんの命日。あの日から丸4年経ったのだ。早いと言えば早い(ん?)、でももっともっと遥か昔の出来事だったようにも思える。

あの日はどんな天気だったっけ。
最期の時間はもう日も落ち切っていて、家人の運転する車の後部座席で暗い道を滂沱の涙を落としながら彼女の亡骸を抱いて帰ってきたことは鮮明に覚えている。
しかも、部屋に入った途端、つけっぱなしで出かけてしまったテレビから彼女のテーマ曲が流れてきたのだ!
終わりの近づいたことを知らされてからすぐ発売された曲。サビの「ガラスの靴で 踊る…」という部分をCMで聴いた時は背筋がゾクッとした。
あまたの猫が世にいて、その名をつけた曲がある猫はそう多くはいまい。
それも、末期を迎えようとしていたその時に、だもの。何の意味もない偶然、とは到底思えなかった、あの時は。

閑話休題。
用意してあった紙製の棺がこれまた誂えたようにぴったりの大きさで、そこに彼女をそっと横たえたら恐る恐る陽太が近づいていってにおいを不思議そうに嗅いでいた様子も忘れられない。

棺を枕元に置いてベッドに入ったのはもう日付も変わった頃で、不思議なことに外で猫の声が聞こえた、と当日のエントリでは書かれていたが、確かに聞こえた。それも記憶に残っている。あれはみーちゃんの声だったのかな。きっとそうだ。彼女のことだもの。それくらいは容易にできるはず。

アニマルコミュニケーションとやらをお願いして彼女の今、を聞いたのはもう2年ほど前のことか。
私を愛していてくれたこと、光になろうとして(?)いるそうで、もう私の傍にはいない、などといったことを教えていただいた。
ただ、ひとつ腑に落ちなかったのは、彼女の愛息、かののヒゲのこと。
彼女は生前からかののヒゲが生えることを許さなかった。でも彼女がいなくなってしまえばきっとかののヒゲは伸びてくる、そう思っていたのに何故かいっかな生えてこないのだ。
その疑問をコミュニケーターさんに尋ねてもらったら、やはり彼女がかじっていた(?!)そうで…
超常現象を信じない身にはありえない!と思わず叫びだしたくなったものだが、それはそれで楽しい怪談(?)じゃあないか。
が!4年経った今でもかののヒゲは生えていない。これはどういうことなのだろう。
…みーちゃん、まだ近くにいるの?所謂「成仏」はしてないの?
それならいっそ祟られたい。みーちゃんにだったら憑かれたい。

ああ、この時間はもう家で泣いてたな。みーちゃんは短い生を終えて、でもまだ温もりは残っていたっけ。

本当に好きだった。誰よりも。何よりも。

今日はミモザイエローのバラをあしらったアレンジと、ししゃもじゃ芸がないので高級魚キンキを煮付けて、いただきものの小さいケーキを用意した。
一緒に食べてたよね?美味しかった?

会いたいな。会いたくて会いたくて会いたくて。

みーちゃん。生まれてきてくれて、私の傍に来てくれてありがとう。本当に、ありがとう。
私がそちらに行くまで待っててね。早く会いたいけど、こっちにもいろいろいるのよ、猫。世話のかかる連中ばかりなので置いてはいけないの。

陽太の輸液。今日は途中で逃げ出されてしまい、針をひとつ無駄にした。
抱っこして頬を撫で続けるのだが、少しでも私が気を逸らしてテレビでも見やればすぐに逃げようとする。敏感だ。気持ちが離れるとすぐわかるらしい。
黒猫クロの皮膚病はかなり良化したが、前回もそうだったけれど薬を止めると元に戻ってしまうのだ。
ステロイドだし、あまり飲ませ続けたくはないけど、先生曰く、「1年以上飲んでも副作用なぞでない。大丈夫」な量だそうで、ここはもう少し飲ませることにしたい。

さあ、今日は早くベッドに入ろう。
彼女の遺骨とイラスト、写真、を枕元に並べて、どうか彼女の夢が見られますように。

大好きだったし、今でも愛してる。みもざ。ママはあなたに会いたい。淋しいよ。

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・・・・・・

久々に、みもざの夢を見た。

横たわる彼女の舌に、恐らく治療など必要なことだったと思うのだが、ホチキスで何かを打ち付けるというなんとも残酷な夢。
ざく、という感触がリアルでもちろん血が出て、私がそれを口で吸っていた。もちろん、泣きながら。

夢でさえ、思うとおりに彼女と会えないなんて。
寿命1年を1時間程度に換算して、彼女に逢えるというシステムが開発されないだろうか。
夢、でもいい。費用対効果で確実にそれが得られるのなら、私は幾らでも支払ってしまうに違いない。

ペットロス恐るべし。
これだけ時間が経過しても、未だに私は彼女を思いだして泣くことができる。
ちょっと心が弱ってしまったら、もう悲しみがそれこそ波のようにとめどなく押し寄せて身動きが取れなくなる。

戻れるなら、あの団地の1階に戻りたい。
私と彼女だけのあの部屋に。
そこで時が止まれば。あのままあの時間に囚われてしまいたかった。
今でもふと思う。これは長い眠りで、目が覚めたら隣に彼女がいて、私の顔をちょん、とつついてくれるのだ。
そして、「いやな夢見ちゃったよ~」と半泣きで抱きしめたら「何よ!」と顔をひっぱたかれるもしくは噛み付かれる。
ありえないと理性は囁き、いつか奇跡は起きると狂気が囁く。

朝からとめどなく涙が零れるようなこんな日は、埒もないことばかりが思考を支配し、自分でも途方に暮れてしまう。
例えば。
彼女の子が欲しい、などと言われなければもっと早く避妊していたのでもしかしたら乳腺腫瘍になぞ罹らなかったかもしれない。
例えば。
最初の手術をあのヘボ病院のヤブ女医に頼まなければ、転移はなかったかもしれない。
…今さら言っても仕方のないことなのに、それが真実かどうかもわからないことなのに…

恐らく彼女は私がべそべそと泣き暮らすことなんて望んではいないだろう。
それでもダメなものはダメなんだ。みーちゃん、ごめん。ままはまだあなたの死を乗り越えていない。というか一生それはできないかもしれない。

今日は一日、瞼が腫れるまで泣いていよう。そして明日には少しでも笑うことができますように。

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愛猫に捧ぐ@2回目の命日

没後2年ということは、所謂3回忌ですね。

Mimosa111

ミモザの花も無事届き-今年はかなり咲いています。よかった-、今日は予定をキャンセルしてやっぱり1日ここでこうして彼女を思うことにします。

Dinner2111

ししゃも(道内産のホンモノ)、生クリーム(ミモザケーキに使う)、スモークチーズ(他の猫も色めくこと必至)、剥き甘栗(ゴミ箱に捨てた皮まで襲うほどだった)、そして茹でささみ。
彼女の好きなモノはもっとあるけれど、生魚のアタマとかかぼちゃの煮つけとか想定外のブツはさすがに買うのをやめました。

2年前の今朝は、苦しげに肩で息をしている彼女を病院に連れて行こうと考えていたはず。微かに予感、はあったのだと思います。
喪いたくなかったけれど、1分1秒でも長く傍にいて欲しかったけど、それは既に私のエゴだけでしかない、そう思い知らされたのが病院での先生のひとことでした。
「今ここで終わらせてもいいくらいですよ」

昨日、剥き甘栗を買うために立ち寄ったコンビニで100%のオレンジジュースとカバのミニボトルとを買いました。そう、彼女の名のカクテルを作るために。
最初の命日にはそんなことに気も回らなかったのですが、ふと見ると買ったまま数年放っておいた美しいブルーのボトルのスパークリングワインと、滅多に買わないのに何故か衝動的に買ったオレンジジュースが。
あの時は自分がしたはずのことなのに驚いたなあ。さすが彼女だ。ちゃんと仕込んでおいてくれたんだ、そう思っても不思議ではありません。だって本当にオレンジジュースなんて年に1回も買わないんだから。

ミモザケーキを今年も作りました。
天板にスポンジケーキの種を流して焼き、4センチ巾に切る。端を切り落としたのものを5mm角に刻む(これがミモザ、になります)。
4センチ巾のものにホイップした生クリームに刻んだ洋梨のコンポートを混ぜ、それをスポンジの表面に塗ってくるくると巻いていく。外に重ねて巻いていったらラップで形を固定して冷蔵庫に。
少し冷やして固まったら表面に生クリームを塗ってから5mm角のスポンジをふわりと貼り付けていく。パウダーシュガーを振ったら…

Cake111_1
できあがり。

ミモザを傾けながら、ミモザケーキを食べる。凡そとんでもない取り合わせではありますが今日は特別。
普段は甘いものを好まない家人もこのケーキはいたくお気に召したご様子で、きっと彼女も気に入ってくれただろうな。

Flower2111

母と某身内からもお花をいただきました。ありがとう。

逢いたいと願う気持ちは変わりません。これは恐らく一生そう思い続けるだろうと思います。
みもざ。私と一緒に生きてくれてありがとう。
短い時間だったけれど、一番幸せな時間でした。
いつかまた逢えるかな。逢えるよね。
あなたを思い出しながら、今日は長い夜を過ごすことになりそう。泣かないでいられたらいいんだけど…

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もうすぐ2年@未だキズは癒えず

もう少しで愛猫の2度目の命日が訪れます。
今年も何とか彼女にちなんだ花を手配することができました。
恐らく昨年と同じなら、ほとんど花もついていない状態ですが、それでも構わない。
今年はもう1軒、ブーケをお願いしているのですが、そこは北海道までの発送は行っていないと明記されているオンラインショップ。とりあえずダメ元、で発注してみたらなんとOK!
丁度楽天のポイントがあったのでかなり奮発したアレンジが前日に届くことになりました。

ケーキ、ししゃも、チーズ、彼女は雑食(?)だったのですがこの3つは特に好きだったっけ。
たくさん美味しいものをワンプレートに並べてあげたい。たとえ彼女の魂がもうここにいないとしても…

今でも彼女のことを思い出さない日はないし、在りし日の画像や写真を眺めては涙することも正直頻々とあります。我ながら情緒不安定とは思っていますが。
たまたま帰省中に体調を崩し(血圧が急に150-85まで上がった)、飛び込みで入ったクリニックが内科と心療内科併設だったのですが、どうやら後者がメインなのでしょう、高血圧は本態性ではなくストレスによるものと忽ち診断されてしまいました。
で、「さあ、あなたにはどんなドラマがあるのかな?」
…初対面の、しかもこちらはそういったスタンスで受診してるわけでもないから心構えも何もできていない状態で何があったにせよ話なんかできるわけないですよ。
確かにいろいろあってテンションは下がっていたのですが、当たり障りのない(?)話といえばやはり愛猫を喪ったこと。
仕方なく自分が2年越しのペットロス状態であると話したら…ああ、本当に実は全ての原因がそこにあったんだな、と改めて思い知らされたのです。
そう、私の不安定な気持ちはやはり彼女の不在が起因らしい。

あの日から時間の流れに規則性がなくなりました。
恐ろしいほど早く過ぎ去っていく日々。流れに掉さして今の自分の立ち位置を知ることも難しい毎日がただただ目の前を過ぎっていくのに、もうどうすることもできず漂う日々。

心療内科の先生はレントゲンや心電図などの当たり障りのない検査の後、後ろ向きに座らせた私の肩をやおら揉み始めました。
こんなサービスもあるの?訝しさについ首をかしげると、「リラックスして、肩の力をだらんと抜いて」とりあえず言われるままにしているうち徐々に気持ちがほぐれ、それから数分、程よく脱力したところで血圧測定。
…あら?130/75。見事に下がってる。
「ほらね。ストレスが原因なんですよ。リラックスすればすぐ下がる。あ、それから肩こりも酷いねえ」
得意げに言われて、何となく釈然としない気分のまま肩こりをほぐす筋弛緩剤を処方していただいて病院を後にしました。

でも、仕事のこと、職場の人間関係のこと、etc…悩みは尽きないし、当然ストレッサーもなくなりゃしない。
ストレスを忘れさせてくれるかわいい愛猫はもういない。
ちょうど今日の「ためしてガッテン」で肩こりを解消する方法をオンエアしていたのでとりあえずそれを試してみようと思いますが、そもそも太ももよりも手の方が暖かいんだよなあ。大丈夫かしら。

明日はいいことあるといいな。一日中笑顔でいられたらいいな。既に難しそうなんだけど。あーあ。

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相馬選手のブログ…うーむ

相馬選手のブログがちょっと怪しい(?)方向に向かってます。
…あの、三浦淳からレギュラーの座を奪ったイケメン(古いか?)選手がスーパーでキャベツ片手にたけーなー、はないんじゃない?
シェフ、なんてあだ名までつけられてしまったんだけど、いいの?相馬クンそれで。
まあご本人は初の一人暮らしでかなり張り切っちゃってるらしく、それはそれで楽しい日々なのでしょう。
後は、このナビスコ3試合で結果を残して今度はアレからレギュラーを…難しいなあここまで彼好調だし。
それでも今のポジティヴな彼にはきっといつかいい風が吹くはず。そう信じています。頑張って!

こちらのブログ「浦トロ道場blog」恐らくレッズサポにはモアポピュラーだと思いますが改めてご紹介。
マリッチ(彼のインタビューには感動しました。栗鼠のオファーを断ったのは本当だったんだ。ありがとう、私たちもあなたを忘れない)のそれにも泣かされましたが、今回の相馬選手のそれ、も素晴らしい。
…それ、とはフラッシュのこと。この方実に素晴らしい仕事をなさいます。
シトンのフラッシュも笑えたなあ。今回も笑って、そして泣けた。
よろしかったらぜひ。ご親切にプレーヤーも置いてくださってますのでDLしてからご覧になることをお薦めします。

日本代表の23人が発表されました。
概ね巷の予想通りだったようですが、やはり注目は巻でしょうね(ちまた、とまき、が似ていて紛らわしい)。
ここに達也が、という忸怩たる想いを抱えているレッズサポは数多くあれど、そのほとんどが巻なら許せるという部分と達也がいなかったから行けるんだぜ、という斜に構えた部分とでせめぎ合っているのではないでしょうか…ってそんなの私だけかな。
でも巻と達也ではフィジカル面で対照的とも言えるほどタイプが違うし、達也はどちらかと言えば玉田と共通点が多い。そういう意味では達也と巻の2トップが2010年は見られるかもしれません。

相馬シェフのブログの最新エントリにもあるとおり、恐らく達也だって既に4年後に向けてモチベーションを高めようとしているだろうし、既に今回選ばれなかった選手たちはもう先を目指して走り出しているはず。
それを私たちサポーターは暖かい目で応援し、支えていかなきゃ。
久保の落選は意外だったけれど、ジーコが落とすくらいだからよほどコンディションがよくないのでしょう。
馬もそうですが、骨折の方がむしろ治りやすい。腱とか筋などは後を引くけれど骨折は折れた部分が神経を傷つけたりしていない限り完治までの時間が短い。
そこが柳沢との明確な違いになった、ということなんでしょうね。

あと1ヶ月か。あっという間だったな、4年間。
日韓共同開催の前回、傍らにはまだみもざがいました。それが当たり前のように思っていた私がいました。
たった4年、されど4年。
置かれている環境はさして変化もないというのに、何故みもざだけいないんだろう。

来年のことを話せば鬼が笑うけど、2010年、4年後を憂えてしまったりなんかしたら果たして何が笑うのかな。
4年後までに、タイムマシンが発明されて過去の好きな時間に遡れる…そんなことはありえませんかね。

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迷う@正解なぞきっとないのだけれども

のんちゃんのことでお世話になった獣医さんと世間話をしていて、みもざの話題になりました。
その先生は、乳腺腫瘍の猫については腫瘍と乳腺の摘出手術は行わない方針だそうです。
結果論ですが私もその方針は正しい、そう思うようになっています。

みもざの場合、最初に行った細胞診のための手術が全てだったのではないでしょうか。
近所の、衛生面や施設面でも非常に不安を感じさせる小さな病院。ここでの雑な手術が癌細胞を飛散させた、恐らくこの推察は外れてはいないでしょう。
その後、転院しての乳腺全摘手術に関しては、設備の行き届いた比較的大きい病院で腕の良い院長先生にお願いしているので、ここで転移が起きた可能性は0ではないにせよ、前者に比べれば小さいはず。
もしあの時手術という治療法を選ばなかったら、ぐずぐずと崩れたたくさんの腫瘍をお腹に抱えながらもみもざは生きていた、そう思うことも実は未だにありますが、実際にそうであったかなんてもはや知ることもできやしません。
ただ、オンラインだけで一方的に知っていた同世代の女性が、胃がんで余命半年と診断されたのに、胃の全摘手術を受けてから僅か3ヶ月足らずで亡くなってしまうまでの悲しい顛末をブログや掲示板で拝見したこともあり、やはりどうにも手術という治療法には疑問を抱かずにはいられません。
…でもねえ。
あの時、あんな米粒大のしこりがそれほどの殺傷能力(?)を有していたなんて、誰が想像できるでしょうか。
あのちっちゃいできものさえ取り除けば元通りになる。そう思った愚かな飼い主を誰も責めることなんかできやしない。
それでも、私は最愛の存在を私の判断誤りで亡くしてしまった、一生そうやって自分を罵りながら生きていくことは間違いありません。

招かざる客のせいでへとへとに疲れた週末を経て、今気持ちもどよんと落ち込んでます。
こんな時こそみもざを抱きしめたいのにな。
お腹が空いたときだけ擦り寄ってくるれいあもかわいいけれど、打算抜きで寄り添ってくれる存在がどれだけ必要かいやというほど思い知らされていたりして。

振り向いたらそこにふっくらとした美しいキジトラ白の猫がいる。
そんな当たり前の日々を何故もっと大事にしてこなかったんだろう。
…ごめんね、みもざ。
振り向かないでいたいのに、こうやってあなたを喪った悲しさを嵩にきて落ち込んでるダメダメな私を、いつものように噛み付いて怒ってよ。左ストレートの猫パンチでひっぱたいてよ。

明日を明るく笑って迎えられるように、今日はたくさん涙を使ってしまおうと思います。今日だけ(でもないか)はみもざ、弱いままを見逃してね。

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弱くへこんだ一日@ペットロス?

どうしようもなくテンションの下がる日もあります。っていうか私の場合それが頻々とあるわけで、今日もそんな一日でした。
何をしてもイライラし、何を見ても何を食べても全く感動がない。それどころかやることなすこと全てが空回り。
テレビを見ても音楽を聴いても気持ちが全然高揚してこないしかわいいはずの猫ですら傍に来て欲しくない。ちょっと鬱陶しい。
トモダチと電話?ううん、他人となんか話したくない。
早くベッドに入っても、きっとみもざを恋しがる弱い気持ちが涙を誘うだろうからすんなり眠ることはできないだろうし、暖かいお風呂に入ろうにも、お風呂場には水切り中の飯寿司桶があるから使えない。
お酒が強かったら浴びるほど飲むだろうけれどこれ以上飲んだら…だし、タバコ?そもそも吸えません。
どうやってこういうときは時間を過ごせばいいんだろ。悩みます。
みもざに逢いたいなあ。普通にいた時には感じなかったけれど、いなくなって初めてその存在がどれだけ大きかったかわかる。そんなものなんですよね。
彼女のふっくらとした身体を抱き上げて頬を寄せたい。…5秒とたたないうちに猫パンチもしくは噛み技を浴びせられちゃうけど。
それでもいいな。噛まれたい(私はMではありません)。

逢いたいなあ。
このエントリを読まれている猫飼いの皆様、喪ってしまったら取り返しつきませんよ。
今を、あなたの隣に愛猫のいる今を大事にしてください。
私はとことん後悔していますし、自己嫌悪にもしょっちゅう陥るんだから。あーしとけばよかった、こーしとけばよかった、って。
みもざがいなくても朝は来るし、日が沈めば夜になる。
その繰り返しでいつの間にか私も彼女の傍にいける、そんな弱い気持ちになるのは今日を最後にしたいものですがどうかな?どうだろ?…自信ない…

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治らなかったけれど

治るまでの時間

どうしようか迷っていたのだけれど、リンクしてみることにしました。
闘病記、というよりも愛猫を喪いかけてオロオロしている飼い主の気持ちを綴ったどうにも不恰好で不安定な日記なのですが、ゲンキンなもので彼女が快方に向かっている、と誤解していたころは他所様のサイトにお邪魔して宣伝さながらに掲示板へいろいろ書き込んだりもしたものです。リンクも張っていただきました。
ところが、みもざがいなくなり、次第に精神的に追い詰められていくうち「何でみもざは助からなかったのに、他の子は永らえてるの?!」などという半ば八つ当たりに近い感情を抱くようになってブログのアドレスを替えてしまいました。そう、誰からも見れないように。
今でもその辺りのエントリを読み返してみると懐かしさと痛みと恥ずかしさとで複雑な気持ちになります。

先にも書いたとおり一時期は確かに治る、と思い込んでいましたのでその頃はエントリも脳天気なものでした。
正直なところ今でも「あの時こうしてれば」「いや、むしろあの時に…」などといろいろ後悔もあるのですが、みもざの最期に関して下した決断についての後悔はありません。

1年以上経ったというのに未だに悲しみが癒えないのは今の自分が満たされていないから。それはわかってはいるのですが、不器用な私には、それならどうすればよいのか、がわからないのです。
結局、死を宣告されてから、最期を迎えるまでの約1ヶ月に起きたことは書けませんでした。
初めて咳込む様子を見た時の驚愕。
日に日に衰えていく食欲。
消えかけていく命の炎に一生懸命手をかざして、吹いてくる運命という風を防ごうとしていたあの日々はもう振り返ることすらしたくないのです。

ちび猫もといツナは元気にしているのかな。
初めての猫との暮らしを、きっとあのご夫婦は夢中になって楽しんでいることでしょう。
好き嫌いはさておき、猫は確かに心を癒してくれます。私に送った1通のメールであの二人とそしてちび猫は大きな幸せを手に入れました。
でも、彼らは同時に、深い悲しみを将来味わわなければならないという宿命をも受け取ってしまったのです。
思い入れが深ければ深いほど、愛情が大きければ大きいほど、喪う時のダメージも大きい。
…それでもそんなことを今から悲観的に考える必要なぞ全くないわけで(じゃあ書かなければいいんだけど)、とりあえずは短い子猫の時期を二人と1匹で心ゆくまで楽しんでほしいと思います。
オトナになってからもかわいいだろうと思うけど、あの子なら。

mimoall1204
私の一番好きな写真。
もう一度この頃に戻れるのなら、何を失っても構わないのに。

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エッセイ風に@みもざに捧ぐ

猫が、人間の水洗トイレを使用する図というのは誰しも一度は目にしたことがあるだろう・・・いや、ないかあんまり。
私は以前テレビで、猫が洋式トイレの便座にひょいと乗り、上手に排泄したうえ、レバーを引いて水まで流しているのを見て、驚愕のあまりみもざをいきなりトイレに連れていって便座に乗せてみたことがある。

当然、みもざは怒って出ていってしまったけど、みもざがヒトトイレを使ってくれさえすれば、重たくてかさばる砂を買わなくて済むし、部屋だって裸足で歩ける-トイレ砂、特にシリカ系は踏むと痛いですよね-。
一念発起して、猫にヒトトイレを使わせるためのしつけ用のビデオ(売ってるんです、これが)を買おうとしたが、今まで我が家ではしつけに成功した試しがない、ということを思い出してあきらめたのだった。

今我が家で愛用してるトイレ砂は「ネ○ストG」。これは木製のペレットっぽいもので、ちょっとだけシリカ粒が入っている。長所は臭いの吸収力が強いこと。固まり具合もまあまあ。カノンが混ぜ混ぜしても長持ちする、意外と。

短所は、まず飛び散りが多い。色がうす茶色なので、ちっちの色がわからない。うん○も、ちょっと放置すると色が紛れてわかりにくくなるなど。
でも、長短比べたら、値段もまあまあだし(うちの近所のお店では8L880円)、長所の方が勝ってる感じがしますね。

我が家の猫がみもざ1人だったころは、砂もフードも、金に糸目をつけないわ!状態だったので、「ガッ○」という新しい素材のものを使っていた。これははっきり言って高い!そりゃあ真っ白で見た目はきれい。臭いも良く取れて固まり具合も良好。でも、高い。もともと猫エンゲル指数の高いお宅にはおすすめできません。
シリカ系も使った。踏むと痛い。砂落としマットを置いてはみたけど、玄関の靴の中からシリカ粒が発見され、ダンナからクレームが来たのでやめた。

紙系も使った(ポッ○サンドとか)。これもコストパフォーマンスが悪い。意外に臭いが取れにくく、頻繁に砂の全取り替えをしなければならない。
ということで、今使っているモノに落ち着いたわけだが、これとて先に書いたとおり完璧ではない。

では、猫飼いにとって完璧なトイレ砂ってどういうものか。
私の理想を言えば、色はシロ。大粒。飛び散らない重さ。臭いの吸収力はもちろんのこと、そこはかとなく芳香もただよったりして。もちろん、寿命の長さも大事だけど最重要ポイントは、値段!やっぱり安いにこしたことはなし、でしょう。
それでも、万人が声をそろえて「これがいちばん!」なんていう砂はないんだろうな。猫にだって好みがあるし。猫が「このメーカーの砂が好き」とか言ってくれればラクなんだけど。

ところで、トイレのことでちょっと一言!
猫がヒトトイレを使ってくれれば、誰に迷惑をかけるわけでもなく、飼い主ホクホク状態だけど、似て非なることが「外飼いされてる猫が外でトイレを済ませてくる」こと。
そりゃあなたはいいでしょうよ。重たい砂を買ってくることもないし。でもでもでも!これは、他人様に超超超迷惑をかけていることが多い、という現実をちゃんと認識して欲しい。もちろん猫に、じゃなくて飼い主の方に。
 
うちの庭にもしていきます、近所のヒトの飼い猫が。夜だけ放し飼いにされてる犬もしていきます。本当に、本当に迷惑です、臭いし。「落とし物」を拾って、その人の家の前に置いてこようかとか思ったりする。そんなことしないけど。でもしたいけど。

猫飼うんなら、砂代くらいケチるな!ラクしようとするな!犬飼うんなら、夜でも放すな!うん○も拾わない飼い主なんて猫も犬も飼う資格ないぞ、本当に。
(・・・そうか、トイレ砂が高くて重たくてかさばっても仕方ないんだよね・・・納得。)

mimozayota1129
陽太3ヶ月弱、と在りし日のみもざ

以前、みもざのサイトを作ろうとしていた頃に書いたエッセイもどきです。
さっきファイルの整理をしていたら作りかけのサイトが入っているフォルダを見つけ、懐かしさに思わず見入ってしまいました。
これがねえ、自分で言うのも何ですけれどけっこうよくできてるんだまた。
フレームなんか使ってたりして文章もかなりリキ入れて書いてたみたい。ははは。
今となっては当の本猫もいなくなってしまい、もうサイトを完成させる理由も意欲もなくなりました。
それでも数多ある写真を整理していつか画像だけの静かなみもざの世界を作ってみたい、とは思っています。
そう、私の好きなスタンダードでもBGMにして。

みもざを喪ってもうすぐ1年と1ヶ月です。まだ寂しさは消えません。

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一周忌はさながらミモザ忌?

もうすぐ、11月1日-みもざの命日がやってきます。
この日はミモザの生花にミモザのカクテル、それからミモザケーキを焼いて…などと計画を立てていたのですが、そこで挫折が。
花付きのミモザ、この時期日本では咲いていません。ハウス栽培もないようですし。
それでも、世界のどこかには必ずある(春の花なので、どこかしらはその季節のはず)と高を括っていたのですが、地元の花屋からはあっさりと「あ、無理ですね」
ショックでくらくらしつつもお馴染みの日比谷花壇に連絡。するとここでも「お調べしましたが、今の時期はどこからも入荷はできそうにありません」
天下の日比谷花壇でさえ入手できない。この時点で正直諦めかけたのですが、やはりどうにも諦めきれない。
せっかく彼女の名前の花があるというのに、大事な日にそれが、ない、なんて。
オンラインでいろいろ調べているうちに、大手らしい問屋さんのサイトを発見しました。
ダメ元で電話したところ、早口ながら誠実そうな若い男性が電話の向こうで私の切なる願いをうんうん、と聞いてくださったのですが、やはり最初はレスポンスが否定的なニュアンスで、ああ、やっぱりダメか、と項垂れかけたその時。
「わかりました。何とかなるかもしれませんので仕入れ担当に確認してみます」…え?!
そして明くる日。
「大丈夫です。10月29日に発送可能です」力強い返事。受話器を持つ手に思わず力が入りました。
10本。1本200円なので2000円。安価です。
あまりに良心的な対応に、お礼と言っては何ですがここでそのサイトを紹介させていただくことに。

http://www.hanadonya.com

普通のお花を普通に買っても安いようです。お近くの方はどうぞご贔屓になさってみては。お薦めします。

最初の命日。自分のためだけではなく、みもざにもいろいろあげたいな、と。
好きなものを何でも食べさせてあげようと思ったときはもう病状が進みすぎていて全く食欲がなく、あれほど好きだった生クリームも焼き魚も、またたびすらも受け付けようとしなかった姿が悲しかった。
だからその姿こそ目に見えないけれど、体が軽くなり病魔も消え去ったはずの今、本当に好きなだけ好きなものを食べさせてあげたいから思い起こす限りの彼女の好きだったものを並べてみようと思っています。
今の時期ならししゃもとか、かぼちゃの煮つけなんかも旬。そして生クリームにチーズ、かつぶしと茹でたささみも。
腎臓の機能が若干低下していて食事を制限している陽太とカノン、健康な風雅とれいあにもお裾分けしてあげよう。
湿っぽく涙涙、の命日にはしたくありません。
明るく笑いながら、あんな悪いことしてたね、とか子猫を押さえ込んできゃあきゃあ言わせてたね、とか楽しい(?)思い出を家人と共に語り合いながらその日を過ごしたいと今から楽しみにしています。

そういや「水曜どうでしょう」の新シリーズが始まりましたね。ただし北海道内だけ、でですが。
ええ、見ました。これって道民の特権です。ただ…うーむ。ネタバレ、っていうかなんていうかあまり詳しくは書けません書きません。
とにかく長期に渡っての前振り(?)にすっかりダマされましたが、まだまだ油断できないのがこの番組。
ダマされたのは大泉洋ではなく私たちなのかも…ってもうすっかり疑心暗鬼状態ですわ。
取り合えず次回を楽しみに待ちます。っていうか待つしかないんだよな。うーむ。

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